注目の生成AIの種類、違いとは?仕組みを知りつつ比較していこう♪

近年、生成AIはさまざまな作業で活用されています。

会話や文章生成がメインだと思われていましたが、イラストや漫画、音楽作りにも活用できるようになっています。

どんどん進化していく生成AIですが、一体どんな種類があって何に活用できるのか、ここで知っていきましょう!

生成AIとは?

生成AIとは、様々な形の新しいコンテンツを生み出す人工知能(AI)のことです。

データを収集して学習し、それを基に新しいアイデアを生成します。

これにより、文章やイラスト、広告、プログラミングコードといったものを作り出すことができます。

生成AIを使うことで、作業効率をより高めることができます。

 

プログラミングをやったことがない人がプログラミングコードを入力してやりたい機能を追加したり、絵を描くのが苦手な人が漫画を作ったりもできるのです。

生成AIは、人間ができるスキルを高めてくれるのです。

 

従来AIとの違い

従来のAIは、取り入れたデータや知識を学習し、それを基にした適切な回答を行います。

そのため、既に学習しているデータ以外の内容は教えてくれません。

一方、生成AIは学習したデータを基に独自の情報を作り出すことができます。

そのため、今までにない文章やイラストを生み出すことができるのです。

 

生成AIの仕組みは?

生成AIは、まず膨大なデータ学習を行います。

インターネット上の記事やイラスト、会話、歌詞などの必要な情報を一気に収集し、学習します。

 

その後、学習した知識やデータのパターンを見つけます。

こういう質問が来たらこのように返すという王道のパターンを覚えていきます。

そうすることで、ユーザーした質問に対して一番いい回答を出してくれます。

 

生成AIの種類一覧

では、生成AIの種類やその特徴を見ていきましょう。

 

対話型

AIとは思えないような自然な会話をすることができる生成AIです。

ユーザーからの質問や指示に従ってほしい答えをくれます。

普通の会話や相談ができるのはもちろん、知識に関する質問や情報収集、文章作成、翻訳などのスキルを持っている生成AIが多いです。

 

ChatGPT:OpenAIが開発した最も有名な生成AI。

自然な会話はもちろん、文章生成、プログラミングコード生成、翻訳などができます。

 

Google Gemini:Googleが開発した生成AI。

会話を楽しみながら、文章作成、翻訳、画像生成などができます。

 

Bing Chat:Microsoftが開発した生成AI。

GPT-4を搭載しているため、ChatGPTの無料版より性能の高い生成AIと対話ができます。

検索能力が高いため、さまざまな質問に参考サイトを提示して、適切な回答をしてくれます。

その他、翻訳、文章生成、画像生成、翻訳、要約などができます。

 

文章・記事作成

指示を出した文章を作り出してくれる生成AIです。

キーワードを指定すれば、そのキーワードを含んだ文章も作ってくれます。

文字数を指定すれば、その文字数に合わせて短文も長文も作成できます。

 

ChatGPT

ブログ記事、SNS記事、紹介文、タイトル、自己PRなど、ほとんどの文章に対応できます。

 

Notion AI:メモアプリ「Notion」に搭載されている生成AI。

ブログや説明文、提案書などさまざまな文章を生成してくれます。

トピックを入れるだけで見出しや文章構成も考えてくれます。

 

Jasper:海外用の文章生成AI。

英語を中心に、マーケティング記事、広告文、コピーライティングなどを考えてくれます。

海外向けにPR文を考えたいときにおすすめです。

 

画像生成

指示文に入れたキーワードを基に、AIが思い描く絵を描いてくれる生成AIです。

画像の系統も指示することで自在に変えることができ、リアルなイラストから今どきの可愛らしいイラストまで、幅広く生成できます。

 

DALL・E(ダリ):ChatGPTの生みの親であるOpenAIが開発した生成AI。

生成してほしい画像のイメージを言葉で入力することで、数秒でその画像・イラストが作れます。

画像の一部や背景の一部を変更することもできます。

 

Mid Journey(ミッドジャーニー):リアルな画像生成が得意。

話題のAI美女や油絵のような画像はもちろん、RPGのリアルな世界観も生み出せます。

 

Stable Diffusion:無料で使えて商用利用もできる画像生成AI。

オープンソース型なので、自由にプログラムを組み替えて改良できます。

リアルな画像からかわいいアニメイラストまで幅広く生成できます。

読み込んだ画像をベースに新しい画像を生成することもできます。

 

動画生成

テキストや画像を入れえ指示することで、それに合った動画を作ってくれる生成AIです。

 

Runway:高品質の動画生成AI。

既存の動画から別の動画を生成したり、テキストから新しい動画を生成したりできます。

Expand Image機能では、元の画像の外側に新しい要素を追加して、画像のサイズを広げることができます。

他サービスより高品質の動画を作成できます。

 

Pike:テキストや画像から、わずか5秒で動画を生成するAI。

無料でも使えますが、クレジット数に制限があるので複雑な動画は作れません。

高画質で、アニメ風やリアルな動画を作成でき、溶ける・爆発する・膨らむなどの特殊効果をつけた動画を簡単に生成できます。

 

Synthesia:企業向けのプレゼンに特化した生成AI。

230種類以上のアバターが用意されており、さらに140種類以上の言語に対応しています。

企業向けのプレゼン動画などを作成する際におすすめです。

テキストをそのまま音声に変換するだけでなく、抑揚をつけた話し方ができます。

 

音楽生成

入力したテキストに合った歌詞や曲を作り出す生成AIです。

 

Suno AI:瞬時に好きなテイストの音楽を生成するAI。

ブラウザ版とアプリ版を利用でき、日本語にも対応しています。

誰でも簡単に高品質な楽曲を制作できるのが特徴です。

ソーシャル機能も付いており、作り出した曲を他ユーザーに共有して、コメントを通じて交流することができます。

 

Sound raw:日本初の音楽生成AI。

音符が読めない人でも、曲の長さやテンポ、ジャンルを選ぶだけで、指示に合った曲を一瞬で作成してくれます。

商用利用も可能ですが、生成された曲をそのまま使うことはできず、それをカスタマイズして自己流にアレンジすることで、曲を売ることもできます。

 

Sound rawで作られた曲はSound rawに著作権があるので、有料会員であれば著作権の制限なく作曲、商用利用ができます。

 

生成AI活用の注意点

生成AIはとても便利であり、現在多くの人が利用しているサービスです。

しかし、利用する際に注意しなければいけないこともあります。

ここで注意点を確認しておきましょう。

 

虚偽の情報を伝える恐れがある

AIは、インターネット上にある情報を拾って回答していますが、それが正解かどうかを判断しているわけではありません。

インターネット上でも間違った情報や偏った意見がたくさんありますが、それらが間違いかどうかを判断せずに、「回答に合いそうだ」と思ったらそのまま伝えてしまいます。

 

また、AIはリアルタイムでインターネットを見ているわけではないので、最新情報は学んでいない可能性が高いです。

昔の情報で学習が止まっている場合、古い情報を提供する恐れがあります。

そのため、AIの情報を鵜呑みにせず、自分で整合性を調べる必要があります。

 

著作権を侵害する恐れがある

AIは、過去に学習した情報を基に新しいものを生成します。

しかし、過去に学習したものを真似て生成しているため、誰かのオリジナルのアレンジになっていることがあります。

例で言うと、過去に学習したイラストレーターさんの絵柄を真似て、同じ絵柄のイラストを生成し、SNS上で問題視されています。

 

自分の手で時間をかけて描いた作品を、AIを通して誰でも数秒で描かれてしまったら、世に出るはずの才能をつぶしてしまいかねませんよね。

人のイラストを学習させて、それに似たイラストを作成し、公開または販売した場合、著作権者に訴えられる恐れがあるので、公開する場合はくれぐれも注意しましょう。

 

情報が流出する可能性がある

生成AIは入力された内容を学習するので、個人情報や機密情報を送信してしまった場合、それが他の人との会話で流出する可能性があります。

生成AIは仕事で活用する場面も多々あるかと思いますが、流出してほしくない情報やデータは送信しないようにしましょう。

 

倫理的な問題がある

生成AIは、虚偽の情報、不適切な表現がどんなものか理解していません。

そのため、差別・暴力的な表現など情報が偏ってしまうと、平気でそのような発言をしてしまいます。

また、犯罪にも利用されるようになっており、脅迫まがいの自動音声を作成してそれを流す詐欺方法が広まっています。

 

自動音声詐欺に関して、詳しくはこちらをご覧ください。

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生成AIを使いこなして、できることを増やそう♪

生成AIは便利で今後も活用場所が拡大していくことでしょう。

AIにとって変わられる仕事も多いため、人間にとって脅威になる可能性も秘めています。

 

生成AIの危険性を理解することで、活用範囲をもっと広げることができると思います。

注意点を忘れずに、生成AIを活用して効率化を図りましょう!

offisuke6