ChatGPTが話題ですが、Microsoft社が提供する検索エンジン「Bing」でも、AIを使った新しい検索体験を提供しています。
今回は、Bing AIとはどんなものなのか、何ができるのかを解説していきたいと思います。
まず、BingはMicrosoftが提供している検索エンジンで、Googleに次いで利用者の多いサービスです。
そのBing上に新規搭載された、AIと対話しながら検索やアイデア生成ができる機能を「Bing AI」と言います。
2023年2月にAI機能の搭載を発表した後、2023年3月には1日のアクティブユーザー数が1億人を突破したそうです。
ChatGPTの登場によりAIの注目度が上がっている中での搭載であり、検索機能と連動するAIという点で注目を集めたようです。
リリース当初は順番待ちが発生していたほどで、リリースを待っていたユーザーが多いことが分かります。
対話型AIと言えばまず思い浮かぶのがChatGPTですよね。
実は、Bing AIもChatGPTを提供しているOpenAIの技術を採用しているのです!
では、この2つの対話型AIはどんな違いがあるのでしょうか。
比較していきましょう。
ChatGPTは2021年9月までの情報しか学習していないため、最新情報を表示させることはできません。
一方、Bing AIは学習データだけでなく検索情報も含めた回答をしてくれるので、最新情報を受け取ることができます。
ChatGPTは学習データから質問にあった回答を表示しますが、ソースとなるサイトは表示してくれません。
一方、Bing AIは回答と一緒にソースとなるサイトも載せてくれるので、自分でサイトを確認してより多くの情報を得ることができます。
ChatGPTは質問に対する回答しかくれませんが、Bing AIは回答後にこちらの質問意図を汲み、ニーズに合う選択肢を出してくれます。
その選択肢に答えることで、欲しい情報により近づくことができるのです。
ChatGPTも無料で使えますが、無料で使えるのはGPT-3.5という一つ前のバージョンです。
このバージョンも質問と回答はできますが、回答の質が低くそこまで賢くないです。
月額20ドル(約2600円)支払うことで、3.5よりも正確な答えを出してくれるGPT-4を利用することができます。
一方、Bing AIにはGPT-4が採用されているため、完全無料でGPT-4を使うことができるのです。
ChatGPTは、一度に2048文字まで入力でき、1日5回までやりとりができます。
ただし、有料版であれば回答数は無制限になります。
Bing AIは一度に2000文字まででしたが4000文字に拡大し、未ログインユーザーで1セッション5回1日50回、ログインユーザーで1セッション20回1日200回のやり取りができます。
Googleも対話型AIサービスを提供しています。
Bing AIとBardにはどのような違いがあるのか見ていきましょう。
BingAIは、ChatGPTと同様GPT-4を採用していますが、BardはPaLM2という言語モデルを採用しています。
PaLM2はGoogleが開発したものであり、高度な推論と計算能力を持っています。
GPT-4の方吸収できる情報量は多いですが、PaLM2の方が不適切な回答をするリスクが少ないです。
今のところどちらも同等のレベルのようです。
BingAIやChatGPTは一つの回答しか出してくれませんが、Bardは3つの回答案を用意してくれます。
BardやChatGPTは文章生成やアイデア出しが得意であり、メインサービスが「クリエイティブ」ですが、BingAIのメインサービスは「ネット検索」になります。
検索の手助けをすることが一番の良さなので、この部分で他二つとは異なります。
BingAIもChatGPTも、リアルタイムの検索は苦手です。
しかし、BardはGoogle検索を用いてリアルタイムの情報を提供してくれます。
BingとOpen AIはパートナー関係にあり、上記でも話した通りChatGPTの技術を採用しています。
GPT-4とBingのインデックス・ランキング・回答結果を掛け合わせることで、精度の高い回答を表示することができるのです。
Microsoft社はこの技術を「Microsoft Prometheus(マイクロソフトプロメテウス)モデル」と呼んでいます。
Bing AIはどんなことができるのでしょうか。
早速見ていきましょう。
一番はやはり情報検索です。
「○○を教えて」「○○とは何?」のような質問をすると、それに合った回答と共にソースとなるサイトを表示してくれます。
さらに、質問に対するユーザーの意図を考えそれに合った選択肢を出してくれるため、もっと絞った内容での回答を表示してくれます。
Bing AIは、プログラミング言語を生成することもできます。
「○○のプログラミングを書いて」というと、「簡単なコードなら生成できます」と言ってコードを生成してくれます。
コピーして貼り付けることで生成されたコードを使うことができます。
ただし、より複雑なコードや修正は自分で行う必要があるので、場合によっては一から生成するよりも時間がかかる可能性もあります。
小説を考えることもできます。
ただし、より自然な文章を作るためには細かな指示が必要になります。
小説を書く際に検索させることで、よりそのキャラクターや場所に合った内容の小説を書いてくれます。
「何文字以内」「起承転結をつけて」「結末は○○とする」といった条件をつけることで、より希望にあった文章を生成してくれます。
Bing AIは、英語に加えて100以上の言語を翻訳することができます。
「この文章を翻訳してください」という文と共に翻訳してほしい文章を入力すれば答えてくれます。
日常生活で使うようなラフな文章でもピッタリな翻訳をしてくれるので、英語を学びたい時にも役立ちそうです。
文章の要約もしてくれます。
要約の文字数を指定して長い文章を要約してもらうことで、作業効率アップに繋がります。
BingAIでは、「Bing Image Creator」を使うことで画像を生成することができます。
文字でどういうイラストを描いてほしいかを説明すれば、それに沿った画像を作ってくれます。
Bing Image Creatorは、Microsoftアカウントを持っていれば誰でも利用することができます。
【使い方】
アプリの場合は、
ブラウザの場合は、
2023年4月末から日本語にも対応したので、より使いやすくなっています。
ぜひ一度使ってみてください。
このように、できることとしてはChatGPTとほぼ一緒です。
ただ、検索機能はChatGPTよりも優れているので、この機能を使ってより正確な情報収集やアイデア生成ができるでしょう。
使い道としてはたくさんありそうです。
Bing AIは現在無料で利用することができます。
GPT-3.5よりも賢く複雑な質問にも答えられるGPT-4を無料で使えるのでお得ですよね。
また、日本語対応もしているので日本人でもスムーズに会話できます。
しかし、AIは英語の方が学習しやすいため日本語での回答は遅くなったり回答の精度が低くなったりする可能性があります。
ChatGPTも、英語で質問した方が回答の精度や速度は速いです。
今からBing AIを始めたいという方のために、Bing AIを始める手順を紹介したいと思います。
未ログイン状態でも利用できますが、一度に質問できる回数が少ないため、ログインすることをおすすめします。
【ログインの場合】
【新規作成の場合】
【アプリ版】
Bing AIはとても便利ですが、注意すべき点もあります。
確認した上で使っていきましょう。
上記でも言ったように、やりとりの回数が決まっています。
回数を気にしながら質問をしていきましょう。
Bing AIはChatGPTの無料版よりも性能が高いとは言え、精度100%の回答が得られるわけではありません。
引用サイトが表示されるので、もし回答内容に疑問を感じた場合はサイト内容を確認してみてください。
Bing AIはブラウザでも使うことができますが、開けるのはMicrosoft Edge内でのみになります。
例えばChromeで開こうとしても「Microsoft Edgeで開いてください」と出るので、Bing AIを使う場合はアプリをインストールするかEdgeを使いましょう。
AIはどんどん進化しています。
今後仕事の相棒としてAIを活用しながら仕事をやっていく機会が増えていくと思うので、ぜひAIの学習を進めて作業効率を上げていきましょう!
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