動産総合保険は、高額な買い物をした時に加入すべき保険です。
加入しておけば、万が一自然災害や盗難にあった際に補償してくれます。
今回は、動産総合保険とはどんなものなのか紹介していこうと思います。
動産総合保険とは、会社内で使用する什器や機械、個人で使用する家具、楽器などを対象とした総合保険です。
運送中・使用中に発生した盗難や破損、事故による損害を補償してくれます。
コピー機のリース契約の中には、動産総合保険がすでに入っているのが特徴です。
動産総合保険の対象は、ほとんどのものが当てはまります。
建物など土地に固定されていない動産であれば対象なので安心してください。
次の表では、目安となる主な対象物を紹介しておきます。
対象物 | |
法人の場合 | オフィス機器・電気器具・精密機器・通信機器・光学機器・作業用機械・美術品・現金・カメラ |
個人の場合 | 照明・机・カメラ・楽器・プロジェクター・ステレオ |
逆に対象外となるのは次のものです。
これらは自動車保険や航空保険など、単独で保険が存在しているので動産総合保険の対象外となります。
火災保険と動産総合保険はどう違うのでしょうか。
火災保険の場合、機械・什器などカテゴリーごとに分けてその合計額を保険額として加入します。
一方動産総合保険は、動産一つ一つに保険をかけることができます。
火災保険の場合、建物の中にある場合しか対象になりません。
一方動産総合保険は、運送中など建物外にある場合も対象です。
火災保険の場合、美術品や骨とう品は基本的に30万円以内のものを補償対象としており、それ以上の価値があるものは申告が必要です。
一方、動産総合保険はそのような限度額はなく、申告も必要ありません。
火災保険との違いで挙げた内容と被っている部分もありますが、動産総合保険に加入するメリットをここで知っていきましょう。
動産総合保険では、動産一つ一つ個別で保険をかけることができます。
保険金額の設定を個別でできるので、限度額がないのが特徴です。
高額な動産を持っている場合は火災保険よりも動産総合保険に加入することをおすすめします。
動産総合保険は法人向けの保険だと思っている人も多いようですが、個人の動産も対象内です。
個人でも高価なものをもっていると盗難や移動中の事故での損害が不安ですよね。
動産総合保険に加入しておけば、しっかり補償してくれます。
個別で保険に入れるので、高価なものを複数もっている場合にも安心です。
動産総合保険では、建物内で保管している時だけでなく運送中・巡回販売中・展示中などすべての流通経路が補償対象です。
動産は建物の中に常にあるものとは限らないので、持ち出した際の損害も補償してくれるのは大きなメリットです。
では、動産総合保険の補償適用ケースと適用外のケースを見ていきましょう。
意外とすべての損害に対応しているわけではないので、しっかり確認してください。
このように、広範囲の損害を対象にしています。
このように、大規模な災害や自らの過失による損害、自然な劣化などに関しては対象外となります。
なお、補償範囲は保険会社によっても異なるので、契約前に担当者にしっかり確認してください。
それでは、保証期間と補償額について確認していきましょう。
リース物件がお客様に引き渡され、リースが開始された日からリース期間が終了する時まで
補償額は対象や損害内容、保険会社によっても異なるので、一概には言えません。
補償額の種類は次のものがあります。
補償対象物が損害を受けた時、その損害に対して支払われるものです。
基本的に補償額は「損害額-自己負担額」です。
損害保険金が支払われる際、損害保険金とは別に支払われるものです。
修理費用が多かった場合や損害によってかかる諸費用に使うことができます。
AIU保険やNECファシリティーズでは、損害保険金の30%、上限300万円と定められています。
損害を受けたものを片付ける際に発生した費用に対して支払われるものです。
事故発生での被害や損害の拡大を防ぐために発生した費用に対して支払われるものです。
このように、動産総合保険では損害に関するさまざまな費用を補償してくれます。
動産総合保険の契約には種類があります。
法人が所有し、業務に使用する動産を対象にした契約です。
コピー機などのOA機器や机、什器などが対象です。
個人が所有する高価な家財などを対象とした契約です。
美術品・骨とう品のほかに、カメラや楽器なども対象になります。
メーカーや販売店や所有する商品・在庫品を、出荷または仕入れた時から購入者に届くまでの保管中・輸送中を対象とした契約です。
完成品だけでなく、半製品や原材料も対象に含まれます。
イベントへの展示品や出展物の保管場所や運送時、展示中を対象とした契約です。
現金や小切手、有価証券などの保管中・運送中の盗難や火災を対象とした契約です。
動産総合保険の保険料は、保険金額・保険期間・免責金額・補償範囲によって異なります。
そのため、詳しい相場を出すことはできません。
しかし、保険料率の相場は1~2%のことが多いようです。
保険料:8,120円 (一括払い)
保険料率も会社によって違うので、まずは気になる保険会社に問い合わせをして見積もりを作成してもらうのがおすすめです。
なお、リースの場合は契約内容に動産総合保険が付保されているので、動産総合保険単体の価格はあまり気にしなくてもいいです。
リース金額全体を見て判断するのが分かりやすいと思います。
動産保険に加入する上での注意点を見ていきましょう。
たまに、「リース契約には動産総合保険が付保されているから、機器のメンテナンスもしてくれる」と勘違いしている方がいます。
しかし、機器のメンテナンスと動産保険は全く関係ありません。
コピー機において、機器のメンテナンスや故障対応をしてもらうには、リース契約とは別に「保守契約」を結ぶ必要があります。
カウンター保守が一般的ですが、これは印刷枚数に応じて支払い料金が変動するものです。
保守契約について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
動産総合保険の補償内容は、火災保険と被る場合があります。
すでに火災保険に加入している場合は、メリットが大きい方を比較してどちらか一つにしてもいいかもしれません。
その点も、保険会社に相談してみましょう。
補償範囲の項目でも記載しましたが、地震や水災(台風・豪雨など)などは補償対象外です。
というのも、規模が大きすぎて対応しきれないからです。
日本は地震が多い国ですが、動産総合保険では補償されないので覚えておきましょう。
リース契約には動産総合保険がすでに付保されているので、契約者の方で動産総合保険に加入する手続きは必要ありません。
保険会社によっては、再リース時には動産総合保険が付保されなくなるところもあります。
契約前にしっかり確認してください。
保険対象期間に再リース時も入れてくれる方が、安心して長く利用することができるので便利です。
動産総合保険は、高価なものを所有している場合は必ず加入した方がいい保険です。
リース契約に付保されているのは、リース会社が損をしないためでもありますが、契約者が不利益を被らないためでもあります。
ぜひ動産総合保険を理解して、お得に契約しましょう!
弊社では、シャープ・京セラ・富士フイルムBI(旧富士ゼロックス)のコピー機を主に取り扱っています。
お手頃な価格でリース契約できるので、新しくコピー機の導入を検討している場合は、ぜひ一度ご連絡ください。