電気自動車が蓄電池の代わりに!?蓄電池とどっちがいい?V2Hのメリットデメリットなど解説

電気自動車を知らない人はいないと思いますが、日本での普及率は2020年で0.6%とあまり高くはないのが現状です。

 

しかし、電気自動車を蓄電池として使うことができれば、電力がひっ迫している日本でもっと普及していくのではないでしょうか。

最近いわれている「V2H」とは何か、電気自動車と蓄電池についても解説していこうと思います!

 

電気自動車とは

電気自動車とは、電動モーターで動く自動車のことです。

電気自動車には種類が2つあります。

  • EV
  • ハイブリットカー(PHV)

 

この2つです。

詳しく見ていきましょう。

 

EV

「Electric Vehicle」の略で、電気のみで動く自動車のことです。

社内に蓄電池を搭載しており、外部からの電力供給で充電を行って走行します。

 

ガソリンなどの燃料を使わないため、二酸化炭素や窒素酸化物といった地球や人体に有害な物質を排出せず環境に優しい点で注目度が高まっています。

 

ハイブリッドカー(PHV)

ハイブリッドは「組み合わせる」という意味があり、その名の通りガソリンと電気両方で動く自動車のことです。

速度が遅いときは電気で走行し、速度が安定したらガソリンに切り替えて走行するという仕組みで動いています。

 

この仕組みにより、速度が低い時に燃費が悪いという従来の車のデメリットをカバーしつつ排出する排気ガスの量を減らすことができるのです。

 

そして、電気自動車の中には蓄電池としても使えるV2H対応の自動車も存在しています。

 

V2Hとは

V2HはVehicle to Homeの略で「車から家へ」という意味があり、電気自動車で蓄えた電気を家庭用電力として利用する考え方のことをいいます。

 

V2H対応でない普通の電気自動車では、家庭用電力を自動車へ充電することしかできません。

そのため、自動車を使っていない時のバッテリーが勿体ないという問題がありました。

 

しかし、V2H対応電気自動車であれば、自動車から家庭へ電気を供給することができるため、自動車を使っていない間のバッテリーを活用することができます。

 

蓄電池と電気自動車どっちがいい?比較してみよう!

家庭用蓄電池を使う場合と電気自動車の蓄電システムを使う場合、どちらがメリットが大きいのでしょうか。

それぞれのメリットデメリットを比較し、効率がいい方を見ていきましょう!

 

蓄電池を使うメリットデメリット

【メリット】

電気自動車に比べ省スペース

家庭用蓄電池は室外機と同じほどの大きさがありますが、自動車に比べたらスペースを用意するのに手間取りません。

 

導入費用が安い

容量の少ないもので90万~160万ほどしますが、自動車を買い替えるよりは安く済みます。

 

常に充電しておくことができる

電気自動車からの蓄電では、自動車を使っている間は充電することはできません。

しかし、蓄電池であればいつでも充放電を行うことができます。

 

 

【デメリット】

容量が少ない

家庭用蓄電池の平均的な容量は4~12kWhと少ないです。

1日ほどの電力を補うことができますが、電気自動車の方が補える電力が大きいです。

 

電気自動車を使うメリットデメリット

【メリット】

家庭用蓄電池よりも容量が大きい

電気自動車の容量は、10~40kWhと大きいです。

最大2~4日分の電気を補えると言われているため、災害時により安心度が増します。

 

1台で3役こなせる

電気自動車は、自動車として移動手段になるだけでなく、夜間や使っていない時間は電気を貯めて家庭の電力として使うことができます。

 

さらに、排気ガスも出さないため地球にも優しいです。

1台の値段は安くないですが、コストパフォーマンスが高いのです。

 

補助金がある

エコカーの利用は、補助金や税制優遇制度が各自治体ごとに用意されています。

それらを使えば、より低価格で電気自動車を購入することができます。

国から購入サポートを受けられるのは大きいですよね。

 

 

【デメリット】

初期費用がかかる

V2Hを行うには、V2H対応自動車の他にEV用パワーコンディショナーが必要になります。

さらに設置費用もかかるため、総額120~300万円ほどかかってしまうようです。

 

設置費用は30~40万円、EV用パワーコンディショナーは機能によって価格に差が出るそうです。

購入前に、総額いくらかかるのか計算してから検討した方がいいですね。

 

自宅と駐車場が隣接している必要がある

V2Hシステムは専用のケーブルを伸ばして車と接続するため、パワーコンディショナーの設置場所と車の接続口までの距離が近い方が充電しやすいのです。

そのため、自宅と駐車場の場所が離れていると使えないようです。

 

 

併用はできる?

V2H対応自動車は、蓄電池だけでなく太陽光発電とも併用することができます。

併用することで、災害時により長く電気を賄うことができたり、太陽光発電で余った電力を電気自動車に充電したりします。

太陽光発電があれば、ほぼ電力を自給自足することが可能になるのです!

 

また、余った電気は売ることもできるため、電力会社に売れば収入にも繋がります。

 

電気自動車を蓄電池として使うために必要なもの

電気自動車を使う際に必要な物は、

  • V2H対応車種
  • EV用パワーコンディショナー

です。

 

パワーコンディショナーとは、電気自動車と住宅を繋いで電気の受け渡しを行うための機器です。

電気自動車に流れている直流電流を受け取って過程で使える交流電流に変換する役割もある重要な機器なのです。

 

また、V2Hシステム選ぶ際は「系統連系タイプ」がおすすめです。

系統連系タイプは、電気自動車の電気を家庭で利用している最中でも、太陽光発電で作った電気や電力会社からの電気を使用することができます。

太陽光発電と併用して使う場合は特に系統連系タイプがおすすめになります。

ぜひ確認してみてください。

 

まとめ

電気自動車の普及はまだ始まったばかりですが、自動車の電気を家庭で使えるとなったら節電のために一気に普及する可能性はあります。

 

SDGsや節電の意識が高まる中で、電気自動車とV2Hは注目度が高まってきているのです!

あなたもぜひ、電力自給自足に向けて電気自動車の購入を検討していてください。

 

 

offisuke6