CRM(顧客管理システム)を調べた方であれば、Salesforce(セールスフォース)という名前を1度は目にしたことがあるでしょう。
しかし、なぜそんなに人気なのか、どのようなことができるかは詳しく知らない場合が多いと思います。
そこで今回は、Salesforce(セールスフォース)の特徴・機能・注意点など、Salesforce(セールスフォース)を使う上で必要な知識を分かりやすくご紹介していこうと思います♪
Salesforce(セールスフォース)とは、株式会社セールスフォース・ドットコムが開発・提供しているクラウド型CRM/SFAツールです。
顧客管理だけでなく、営業の作業効率をあげる商談の管理などの機能もついており、さらに新規顧客の開拓・既存顧客の定着のためのマーケティング機能も利用できる優れたツールなのです。
CRM/SFAってなに?という方は、CRMとは?(URL)を先にお読みください♪
このように、Salesforce(セールスフォース)には幅広い機能が搭載されていますが、CRM・SFAツールは数多く提供されており、同じように様々な機能が使えるものも多いです。
ではなぜ、その中でもSalesforce(セールスフォース)の人気が高いのでしょうか。
第一に言えるのは、Salesforce(セールスフォース)の圧倒的ブランド力です。
過去17年に渡り高い売上成長率達成してきた確固たる実績、CRMで他社を圧倒する市場占有率など、多くの人が注目し、安心できるブランド力があります。
使う人数に合わせてライセンス数を決めることが出来るため、利用人数の少ない中小企業であっても割高にならずに利用できるところも選ばれる1つの理由です。
システムに高額な投資をしなくても高性能なツールが使えるのは、中小企業にとっても大企業にとってもメリットになります。
何にしてもかかるコストは少ないに限りますからね。
頻繁な機能追加があることも選ばれる理由の1つです。
Salesforce(セールスフォース)は年3回バージョンアップを行っており、バージョンアップの際に使い勝手を良くしたり、ユーザーの意見を参考に改善を繰り返してきました。
そのため、Salesforce(セールスフォース)には様々な規模・業種のビジネスノウハウが積み重ねられてきており、ユーザーは15年間蓄積された情報や知識を、ユーザー数に応じた料金だけで好きに利用することができるのです。
コストパフォーマンスの高さに驚かされます!!
Salesforce(セールスフォース)は、他のCRMとは違い、利用するユーザーのビジネス形態に合わせて柔軟にUIをカスタマイズすることができます。
分野的に必要となるボタンなどを追加することもできてしまうのです。
ビジネス形態に合わせて見た目を変更することができるので、さらに効率よく仕事をすることが出来るようになります。
クラウドサービスが珍しかった時代から、バックアップやデータセンターの運用だけでなくアクセス制限などのアプリケーションで制御するような部分に至るまで、Salesforce(セールスフォース)は継続的に改善を行ってきました。
このような努力により、セキュリティレベルにおける信頼性を確立し、政府の政策サービスにも使われるほどになりました。
このような信頼性を得られたのは、Salesforce(セールスフォース)が「自分たちが提供するのはお客様のビジネスを成功させるための総合的な支援」と考え、売りっぱなしではなく導入した後もユーザーに寄り添ったサポートや改善を行ってきたからです。
Salesforce(セールスフォース)を使い続けてもらうための努力を怠らなかった結果が信頼性として表れているのです。
そんな素晴らしい起業精神とアフターフォローを行っているSalesforce(セールスフォース)ですが、メリット・デメリットはどんなものがあるのでしょう。
【メリット】
Salesforce(セールスフォース)では、進捗状況の把握・競合他社に関するデータ・売上予算など、営業活動に必要な情報を一目で把握することができます。
また、セールスアナリティクスとAIを使って顧客の最新の動向や商談が成立するか失注するかをデータとして出してくれるので、優先すべき商談はどれかを把握することができ、顧客に効率よくアプローチを行うことができます。
Salesforce(セールスフォース)は、世界でもトップクラスのセキュリティ体制を持つCRM/SFAです。
Salesforce(セールスフォース)内の情報を守るデータ管理センターは全世界の10か所にバラバラに配置され、場所も明かされていないそうです。
また、データのバックアップは二重保護されているので、データ消失のリスクもかなり低いのです。
このように、機密性を徹底しデータを厳重に守っているため、情報漏洩の心配をする必要がありません。
Salesforce(セールスフォース)は搭載されている機能が多いですが、操作方法は基本的にドラッグ&ドロップのみと、誰でも簡単に操作できるようになっています。
レポートも簡単に作成でき、絞り込み検索によりデータ量が膨大であっても瞬時に欲しい情報を見つけることができます。
直感的な操作が出来るため、年代関係なく使いやすいCRM/SFAとなっています。
ウェブ版とアプリがあるので、スマホやタブレットでも使用することができます。
今までは社内でしか見れなかった顧客情報や営業データなどを時間や場所に囚われずいつでも見ることができるのは、特に営業などの外回りが多い部署にとってはいい点ですよね。
データを確認しにわざわざ会社に戻る必要もなくなるので、手間がかからず仕事がさらに捗るでしょう。
Salesforce(セールスフォース)には、chatter(チャター)というメッセージのやりとりを行える機能が付いています。
そのため、部署を超えてやり取りができ迅速な情報共有が可能になっているのです。
また、メンションといって、見てほしい対象を絞ってメッセージを送ることもできます。
メンションを付けられた人には通知でお知らせが行くので、気づいてもらえないことは少なくなります。
セールスフォースでは、営業マンと顧客とのメールや商談のやりとりをデータとして残すことができます。
そのため、新入社員がこれらのやりとりを参考に、営業のメソッドを学ぶことができるのです。
このようなやり取りは、言葉で教わるよりも実際に見て聞いて覚えた方が効果があるので、好事例としてデータを残せるのは社員教育でも役立ちます。
株式会社セールスフォース・ドットコムは、様々なサービスを提供しています。
「え!1つだけじゃないの!?」と思った方は多くいるでしょう。
ここで主なサービスの違いを表で簡単に説明していきます。
サービス名 | 内容 |
Sales Cloud | クラウド型CRM/SFA。 営業支援に特化したサービスで、顧客管理や案件管理などができる。 |
Marketing Cloud | マーケティングに特化したサービス。 顧客ごとに違ったアプローチを行う「One to One マーケティング」を実現するツール。 |
Pardot | BtoB向けのマーケティングオートメーション。 マーケティングにおけるタスクを自動化し、営業活動をサポートする。 |
Service Cloud | カスタマーサービスに特化したサービス。 高品質なカスタマーサービスを実現するための機能を多数搭載している。 |
Community Cloud | Web上のコミュニケーションプラットフォームを利用できるサービス。 顧客・パートナー・社員とのコミュニティの構築 |
Chatter | 社内SNS,情報共有スペースとして利用できるクラウドサービス。 |
Salesforce Platform | アプリケーション開発用のプラットフォームを提供するクラウドサービス。 自社のニーズに合わせてカスタマイズが可能。 |
このように、Salesforce(セールスフォース)は会社の運営をサポートするサービスを総合的に提供しているこ
とが分かります。
このような会社を全力でサポートするという姿勢が、今の人気に繋がっているのだと思います。
【デメリット】
セールスフォースは、まずデータを貯める必要があり、ある程度築盛されないと成果がでません。
データの入力作業もあるので、すぐに成果が出るわけではないことは予め理解しておきましょう。
Salesforce(セールスフォース)は決して安いわけではありません。
一番安いプランでは1ユーザーにつき月額3000円ですが、10名までしか利用できません。
そして、自社に合わせた細かいカスタマイズができるプランは、1ユーザーにつき月額18000円もするのです。
搭載されている機能が豊富なための値段ですが、気軽に始められる価格ではありません。
導入する際は、年間コストなどを計算して慎重に考えるようにしましょう。
導入の際だけでなく、自社に合ったシステムを構築し、実用化にもっていくまでの期間にも費用がかかります。
CRMは短期間で効果が出るものではないので、それまでにコストがかさんでしまうと危険に晒される企業もあるでしょう。
自社に合ったシステムを無事に構築できれば仕事の効率が良くなって利益も増えると予想されますが、
それまでにどのくらい時間がかかるか・その分の費用はあるかをきっちり確認してください。
Salesforce(セールスフォース)は操作が簡単で、見た目もシンプルなため誰でも使いやすいです。
しかし、使える機能が多いという点で、機能の使い方を知っておかないと上手く使いこなせないでしょう。
研修を行うためにセールスフォースの人を呼んだりと、手間がかかり時間も削られることは把握しておかなければなりません。
もっと簡単な機能だけ使いたいという方は、もっとシンプルな他社のCRMツールを使った方がいいでしょう。
次はSalesforce(セールスフォース)で活用できる機能についてです!
本当にいろいろあるので、ここで使ってみたい機能を見つけてみることをおススメします♪
顧客の情報(会社名・担当者名・連絡先・住所・納入商品名など)を一元管理できます。
また、顧客とのやりとりや顧客に関する社内会議もまとめて把握することができます。
カスタマイズすることで、社内独自の項目を追加することができます。
現在進行中の案件の進捗状況だけでなく、過去に商談した商談もいつでも確認することができます。
商談の過程・製品・見積もりも記録できるので、次の営業時にその情報を使って素早いアプローチができ契約もスムーズに行えるようになります。
広告がクリック時点から商談にいたるまで、ソーシャルメディアを含めたあらゆるチャネルでキャンペーンを管理し、見込み顧客を追跡・分析することができます。
また、見込み顧客を自動で評価することもできます。
評価に応じて担当部署を変更していくことで、顧客の求めるサービスを取りこぼすことなく適切なアプローチができ、見込み顧客から顧客・優良顧客に成長する可能性が高まります。
商品情報や価格表を管理することができます。
また、システム管理者や営業マネージャーはSalesforce(セールスフォース)上に商品を作成して追跡することができます。
Visual Workflowを使うと、ドラッグ&ドロップ操作で簡単にビジネスプロセスを設計・実行することができます。
社内業務(見積もり承認・経費申請・勤怠管理)におけるプロセスを自動化して、作業工程の短縮が可能になります。
ファイル共有が可能なため、チームを作って共同作業が簡単にできます。
チームは社内だけでなく社外の取引先や顧客とも形成することができるので、オンラインでも同じ資料を見たり修正していくことができます。
複数のファイルを簡単にアップロードすることができ、保存ファイルが多い時は絞り込み検索で瞬時に欲しいファイルを見つけることができる機能も付いています。
閲覧・編集権限なども付与できるので、勝手にファイル内容を変えられたり覗き見される危険を回避できます。
お客様からの問い合わせ内容を登録し、次回問い合わせが来た時に担当者のオペレーターや問題解決までのプロセスを管理します。
今までの顧客とのやりとりを時系列で全て表示。
ケースに関連するボイスメール・webメール・業務関連の知識がのっている記事などのやり取りを簡単に確認できるため、お客様からの問い合わせに迅速に対応できるようになります。
カテゴリごとの売上予測や売上目標の達成度を可視化します。
売上予測画面では、売上予測番号と並んで目標額と達成額が表示されます。
全体的な目標達成率を月ごとに分析することができるだけでなく、売上予測のカテゴリ別に集計することも可能です。
そのため、今後力を注ぐべき部分を瞬時に把握することができます。
好きなフィールドや図表にデータをドラッグ&ドロップするだけで、リアルタイムのレポートを即座に作成することができます。
また、レポート作成用のオープンな API を利用すればカスタムダッシュボードを簡単に作成できます。
希望の図表をドロップして、分析図を作成することも可能です。
カスタマーセンターの従業員の負担を減らし、対応速度を速めるための機能です。
過去の問い合わせに関する回答や、社内の知識を共有するデータベースを作成することができます。
これにより、サポートセンターでの対応を迅速化することができ、顧客の信頼度を向上させるのに役立ちます。
一番人気のSales Cloudの価格と特徴を表にまとめました。
月額3,000円/ユーザー(年契約)
最大利用可能人数が10名の少人数企業向けのプラン。
営業活動・顧客管理に必要なデータを一画面で確認できます。
また、サービス内容や営業活用方法を学べる無料学習サービス「Trail」を提供しているため、CRMツール初心者の人も安心。
ただし機能制限が多いため、Salesforce(セールスフォース)とはどんなものか試したい企業におすすめのプランです。
月額9,000円/ユーザー(年契約)
Salesforce Essentialsの次に機能の多いプラン。
商談管理・リード機能Salesforceモバイルアプリケーション・請求書処理など、基本的な機能を搭載しています。
利用可能人数は1名から無制限でお使いいただけます。
あらゆる規模の営業チームに対応できるということで、営業サポートの機能を主に使うことができます。
月額18,000円/ユーザー(年契約)
Lightning Professionalの全機能に加えて、webサービスAPIによる連携・ワークフローおよび承認の自動化など、プラットフォームが追加され、自社に合わせてカスタマイズが可能です。
複雑な営業テリトリーを管理したり、トレンド分析を行えるためさらに営業活動が効率よく行えます。
利用可能人数は1名から無制限でお使いいただけます。
機能が豊富でカスタマイズもできるため、最も利用されているプランです。
月額36,000円/ユーザー(年契約)
100種類以上のアドミンサービスや、24時間年中無休のフリーダイヤルサポートが受けられるようになります。
他にもオンライントレーニングが無制限で受けられたり、カスタムアプリケーションを無制限で構築することも可能です。
Lightning Unlimitedは特にカスタマーサポート面でもっと安心して使えるようになるプランです。
このように、プランごとに使える機能が違ったり、受けられるサポートも変わってきます。しっかり比較して、自社に合ったプランを導入してください。
途中でプランを変更したい場合は、セールスフォースのサポートに連絡して指示を仰ぎましょう。
最後に、Salesforce(セールスフォース)を導入する際の注意点をいくつかご紹介したいと思います。
これは一番重要なことですが、Salesforce(セールスフォース)を導入する際は、導入予定であること・導入の目的を社内に周知する必要があります。
Salesforce(セールスフォース)は機能が多く一度で覚えるのは難しいので、導入後はしっかり使い方の研修を開きましょう。
導入だけして放置してしまうと、使い方が分からないのに使わなければいけないため社員の負担になってしまったり、短期間で使われなくなる可能性が高いです。
ちゃんと社内で使いこなせるようになるためには、担当者を決め、その人が率先して社内での使用を進めていく必要があります。
どんな機能を主に使いたいかを決めて、導入後はその機能を使える状態を目指しましょう。
Salesforce(セールスフォース)にその機能がない場合もあるので、使いたい機能を決めたら、その機能が搭載されているかセールスフォースのサポートセンターに問い合わせてみてください。
事前に準備をすることで、導入後にトラブルが起きることも少なくなります。
何度も言っているように、Salesforce(セールスフォース)は搭載されている機能が多いので、一度にその機能を使おうとするとパンクしてしまいます。
そのため、まずはメインで使いたかった機能を使うことから初めて、徐々に使う機能を増やしていくようにしましょう。
例えば、とりあえず「顧客管理機能」を使いこなせるようにするとか、マーケティングがしたいので、まずはマーケティング機能を使いこなせるようにするなどです。
そうすることで、一つ一つの操作方法を覚えながらストレスなくSalesforce(セールスフォース)を使うことができるでしょう。
Salesforce(セールスフォース)は機能が多い分、しっかり研修をして慎重に導入する必要があります。活用できるようになるまで少し手間はかかりますが、使いこなせれば作業効率が上がるだけでなく、売上の向上にも役立ってくれます。
導入前と後の行動を大切にして、会社の業績を上げちゃいましょう♪
今回は、Salesforce(セールスフォース)の特徴・機能・注意点など、導入を検討しているみなさんが知りたい部分をご紹介しました。
少しでもお役に立てれば嬉しいです。
また、オフィ助でもSalesforce(セールスフォース)を取り扱っております。
何か気になることがあれば、お気軽にご連絡ください♪
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