無料セキュリティソフトってどうなの?有料版との違いとウイルスについて

セキュリティは、無料版と有料版がありますが、実際のところ違いって何なの?と疑問に思う人が多いと思います。

誰でも、安くセキュリティ対策ができるならそうしたいですよね。しかし、無料なのはそれなりの理由があるのです!

今回は、無料と有料の違いやそれぞれの目的を知っていただきたいと思います。

 

無料版はやめた方がいい理由は目的が違うから!?

そもそも、無料版のセキュリティはなぜ無料なのだと思いますか?その理由は2つあります。

1つは広告表示によって収益を得ているから。もう1つは、有料ソフトを買ってもらうためのお試し版だからです。

 

広告表示は鬱陶しいものという認識を多くの人が持っていると思います。

また、お試しの場合は使える機能がかなり限られてしまいます。

最近人気のある無料ソフトの「KINGSOFT Internet Security」では、自社運営の「smart home」という検索サービスをホーム画面に設定することで広告表示を無くすという方法をとっています。

 

このように、無料版は代償となる何かが必要になります。

有料版であれば広告の表示だけでなく機能の制限もなくなるので、安全快適にパソコン上のデータを守ることが出来ます。

 

無料ソフトと有料ソフトの機能を比べてみた

では次に、無料版と有料版の機能の違いを見てみましょう。

一体どこにどんな違いがあるのでしょうか。

 

出典元:フリーソフト100

 

無料ソフトと有料ソフトの違いは複数あります。

  • 検出率の違い
  • セキュリティ範囲の違い
  • サポートの違い

大きくはこの3点です。

 

検出率の違い

ウイルス検出率は無料版でも99.5%という高い数値を出しているソフトはありますが、有料版は検出率100%というものが多いです。

ウイルスは日々新しいものが生まれ続けているため、この数パーセントで安全性がガラリと変わってしまうのです!

 

ウイルス検出率の数パーセントを甘く見てはいけません。

有料版と無料版では、ウイルス検出スピードも大きく異なるのです。

 

セキュリティ範囲の違い

無料版は、ファイアウォールやスパムメール対策に対応していないものが多いです。

 

ファイアウォールもスパムメールも、インターネットからの不正侵入を防ぐ機能です。

近年はインターネットを通してやり取りすることも多く、その部分がちゃんと保護されていないとセキュリティソフトを入れる意味があまりなくなってしまいます。

欲しい機能が搭載されていない無料版は、やはり使用する上で安心できないのです。

 

サポートの違い

サポート面でも、無料版はメール対応のみのソフトが多いです。

電話で直接話ができないと、緊急時や急なトラブルで対応に時間がかかってしまいます。

サポートが充実していないと安心して利用できないので、導入前にサポート面も確認する必要があります。

 

 

表を見比べてみると、無料版でも性能の良いものはあるということが分かりました。しかし、全てのウイルスを防ぐことが出来るわけではないので、あくまでも応急措置用と考えた方が良いと思います。

表の中で一番性能の良いKINGSOFTは、調べたところ2015年バージョンは高性能だったようですが、最新版は性能が落ちているようです。

 

その他、ウイルス検出は自作自演では?という声や、ウイルス検出率が低いといった低評価が多く目立っています。

やはり無料版は、最初の性能が良くてもお金をかけられないため維持するのが難しいように思います。

 

尚、会社で使用する場合、セキュリティの安全性は会社の信用性にも関わるので、必ず有料版を使うことをおすすめします。

 

一つの機能じゃダメ!ウイルスの種類と感染経路の違い

ウイルスの種類は毎日増え続けています。新種のウイルスが増えている以上、感染経路は一つではないのです。増えているウイルスの分だけ、対策方法も増やしていかなければいけません。

まずは、ウイルスに関する基本情報を頭に入れて、対策の重要性を知っていきましょう!

 

コンピューターウイルスの種類

1:標的型攻撃

近年最も多く使用されている攻撃方法。

代表的なものとして、「フィッシングメール」と「不正プログラム」の組み合わせが挙げられます。

 

特殊な手口でメールアドレスを取得し、その人に関連しそうな内容のメールを作成して、そこにウイルスなどを仕込んだURLやファイルを添付します。

それを開いてしまうと、ウイルスに感染されて個人情報や機密情報が盗まれてしまいます。

 

2:マクロ感染型

マウロ機能とは、Officeなどのアプリケーションの操作を自動化する機能や手順を記録したもののことを言います。

マクロ感染型は、この機能を用いてマクロウイルスが含まれたファイルを開くと感染活動を行うプログラムが自動実行される仕組みになっています。

 

使い慣れたファイルに仕込まれているため、警戒しにくく開いてしまうと瞬時に感染してしまいます。

 

3:ファイル感染型

単体で行動するのではなく、「.com」「,exe」「.sys」などの実行型ファイルに付着し、プログラムを書き換えて感染・増殖するウイルス。

感染したファイルを上書きする上書き型と、元のファイルに書き加える追記型があります。

 

4:ワーム型

増殖能力が非常に強く、ウイルスのようにプログラムに寄生する必要がなく、単体で動くことができます。感染すると、PCの処理機能が低下したり、情報を盗んだり、感染を拡大させたりします。

 

5:トロイの木馬

増殖を目的としない不正プログラムで、表面上は有益または無害なプログラムに偽装されているのが特徴で、こちらも単体で動くことができます。

感染すると、データを盗んだりファイルを削除する、システムに致命的なダメージを与えるなどの被害があります。

 

6:複合感染型

感染手段を複数持つ、もしくは複数のウイルスを組み合わせて作られたウイルス。

ファイルだけでなく、ハードディスクやフロッピーディスクなどの記憶デバイスのシステム領域にも感染します。

 

感染したPCを開くと、ウイルスがメモリに常駐し、実行したファイルを次々感染させる、特定の日時や操作で悪質な処理を行うなど、活動範囲が広がり様々な被害をもたらします。また、システム領域にも感染するためPC事態に深刻なダメージを与えます。

 

ウイルスの感染経路

ご紹介したウイルス以外にも、まだまだ沢山のウイルスが存在します。それぞれ特徴が違

うので、一つの対策では足りないということが分かったかと思います。

 

さて、このウイルスたちは、一体どこから感染するのでしょう。

総務省の発表している情報を参考にしつつ、感染経路の種類を見てみましょう!

 

〇ホームページの閲覧

ホームページを閲覧する際、ウイルスが埋め込まれたページを閲覧してしまったり、ホーム

ページ上の画像や動画をダウンロードした時にウイルスに感染することがあります。

以前は、出会い系やアダルトサイトなどのいかにも怪しいサイトに訪問しなければ大丈夫でした。

 

しかし、最近はWebサイトが不正侵入により書き換えられ、一見有益そうなサイ

とにもウイルスが仕組まれていることが増えてきています。

 

ウイルスの種類:トロイの木馬

 

〇信頼できないサイトで配布されたプログラムのインストール

サイトの閲覧中に、「このパソコンは安全ではありません」などのメッセージを表示して

ユーザーの不安をあおり、偽のウイルス対策ソフトを配布するWebサイトに誘導する手口が代表的。

 

これらをインストールしてしまうと、逆にウイルスに感染する可能性が高いです。

 

ウイルスの種類:ファイル型感染

 

〇電子メールの開封

電子メールに添付されているファイルやURLを開くことでウイルスに感染することがあります。尚、添付ファイルを開かなくてもHTML形式で書かれたメール(Webページのように、画像とテキストを合わせたお洒落なもの)はウイルスの感染源になることがあるため、開く際は注意が必要です。

プレビューしただけで感染する可能性も…!

 

ウイルスの種類:ファイル型感染、ワーム型、トロイの木馬(HTML形式メール)

 

〇記憶媒体からの感染

USBメモリやCD-R、DVD-Rなどの記憶媒体の中にウイルスが仕込まれていると、接続しただけで感染したり、感染したPCに後から差し込まれた別の記憶媒体にも感染してしまい、ウイルス感染が拡大してしまうのです。

 

ウイルスの種類:USB媒介ウイルス

 

〇ファイル共有ソフトによる感染

ファイル共有ソフトとは、インターネットで不特定多数のユーザーとファイルをやり取り

するソフトウェアのことです。

 

不特定多数の利用者が自由にファイルを公開することが出来るため、偽装したファイルを気づかずに開いてしまって感染してしまうのです。

 

ウイルスの種類:トロイの木

 

〇共有ネットワークによる感染

感染したコンピュータに接続されているファイル共有ディスクを見つけ出し、ある条件で探し出したファイルに感染していくウイルスもいます。

これらは組織内のネットワークを通して、他のPCやサーバーにも侵入して感染を広げていきます。

 

そのため、1台が感染すると一気に広がってしまう恐ろしさがあります。

 

ウイルスの種類:ワーム型

 

〇マクロプログラムの実行

Word、Excel、PowerPoint、AccessなどのOfficeアプリケーションには、特定の操作手順をプログラムとして登録できるマクロという機能があります。そのマクロ機能を乗っ取ることでコンピュータを自在に操ることができます。

 

そのため、感染した文書ファイルを開いただけでウイルスが活動を開始してしまいます。

 

ウイルスの種類:マクロ型感染

 

 

まとめ

いかがでしたか?かなりの量になってしまいましたが、これだけウイルスの種類も感染経路も多いことが分かっていただけたかと思います。

特に電子メールからの感染が多いため、スパムメールの対策が行えない無料版ソフトは安全度が低いということです!

 

サポート機能がないと怖い理由

「セキュリティ会社のサポートがなくても、ソフトが正常に機能していれば平気なんじゃないの?」と思う人もいるかもしれません。

しかし、よく考えてみてください。

セキュリティソフトといっても、万が一の場合があります。無料の場合は尚更、ウイルスに感染した時のことを考えた方がいいです。

 

ウイルスに感染した場合、一刻も早く対処を行わなければいけませんよね。しかし、上記の表を見ても分かるように、無料版だとほとんどがメール対応です。中には英語しか対応していない会社もあります。

メールなんていう、いつ返ってくるか分からない媒体でやり取りをしていても埒があきませんよね。

その間にウイルスはどんどん感染を広げていって…。

考えただけでも恐ろしいですよね。

 

サポートがない場合は、自分で駆除しなければいけない場合もあります。

しかしそういったスキルがない人には不可能です。

 

やはり、日本語での電話対応を行ってくれるものの方が、万が一の場合にも対応がスムーズで感染の拡大を抑えることができますよ!

 

有料版を使用するのがオススメ♪

これまでの内容をまとめますと、

ここがポイント
  • 無料版は広告収益で稼いでいるか、有料版のお試しバージョン。
  • 無料版は、機能もサポートも限られてしまう
  • ウイルスにはたくさんの種類と感染経路があり、一つだけ対策しても意味がない!
  • サポートがないと感染した時に対応が遅れひどい目に合う

 

重要なのは、ウイルスを甘く見ないこと。

今まで感染しなかったからといって、これからもそうとは限りません。毎日新しいウイルスが生まれている今、何も対策をしないでウイルスに感染しない確率の方が低いのです!

そう考えると、安全性と快適性のために有料のセキュリティソフトを入れたほうが良いです。

 

ウイルスは一度感染すると、あっという間に広がってしまい、場合によってはやり取りをしている相手にも多大な迷惑をかけてしまいます。しかし、良いソフトをいれてこまめに更新行うことでそのリスクがほぼなくなります。

 

一度感染したらすごく手間がかかるのに、無料版で安心できるでしょうか。

 

お金はかかっても、ちゃんとしたセキュリティを入れていた方が、やり取りをする際に自分も相手も不安を感じなくていいですよね。

この記事で、ウイルスに対する危機感を増やしていただけたらと思います。

 

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何か不安な点があればぜひご相談ください。知識豊富なスタッフが相談にのります♪

 

 

offisuke6