ワクチンの接種が以前より増え、コロナ感染者数もかなり減ってきましたね。
しかし、まだ油断大敵です!
まだ国内の約3割の人はワクチンを接種していないのです。
ワクチンは体への影響についての情報やいろんな憶測が飛び交っています。
そのため、「ワクチンは打つべきものではない」と考える人も多く、なかなか国民全員がワクチンを打つまではいっていないのです。
それなのに、国はワクチンパスポートの発行を行っています。
ワクチンパスポートの発行にはどんな理由があるのか、どんなメリットがあるのか、逆に課題は何か、今から早速見ていきましょう♪
ワクチンパスポート(接種証明書)とは、コロナワクチン接種済みであることを公的に第三者に証明するためのものです。
現時点で日本で発行されるワクチンパスポートは、海外渡航用の紙の証明書です。
しかし、国内での利用も各自治体で広がっているため、今後は国内での利用も増えていく可能性があります。
尚、海外渡航用の証明書を取得するには各市町村での申請が必要になります。
ワクチンパスポートには、氏名・生年月日・国籍・1回目と2回目のワクチン接種情報などが日本語と英語で記載され、それを提示することでワクチン接種済みの証明ができます。
近年、東武トップツアーズが他社と共同で開発した「スマートコロナパス」というワクチンパスポートアプリが提供され始めました。
このように、ワクチンパスポートのデジタル化も進んでいるため利用しやすくなっています。
ワクチンパスポートの発行が必要になっている理由は大きく分けて2つあります。
この2つです。
コロナウイルスによって大きな打撃を受けている観光業をこれ以上追い詰めないためにも、ワクチンパスポートでワクチン接種済みを証明できる人々の渡航を許可できます。
完全に安心とはいきませんが、極力リスクを減らしたうえで経済を回すことができます。
また、国内でも証明書提示による割引やサービスがあれば、それを利用する人が増えることが期待できます。
ワクチンを接種した人のみが海外渡航を許されたり割引などの特典があるとなれば、ワクチンを打つ人もさらに増えていくことでしょう。
日本では国民の約7割が2回目の接種を完了していますが、ここから増やすのが一番難しいようです。
ワクチンパスポート制度があれば、今まで避けていた人も、もう一度ワクチン接種について考えるきっかけになることでしょう。
ワクチンパスポートは経済回復、接種者の増加に影響を与えると期待されている一方、批判する声も上がっています。
というのも、ワクチンの体への影響を考えて未接種の人たちが肩身の狭い思いをしてしまうからです。
アメリカでは、2021年11月8日からワクチン接種完了を入国条件とするし、ワクチンパスポートを持っている人しか入れなくなってしまいます。
また、映画館やレストラン、ジムなどの人が集まる場所でもワクチンパスポートの提示を求められるようになってきているため、国内でもワクチン未接種者の人が生活しづらくなっているのです。
アレルギーなど身体的問題でワクチンを打てない人もいるのに、そういう人たちが差別を受けるのはワクチンパスポートの弊害です。
このように、ワクチンパスポートがなければ気軽に娯楽施設へも行けない人、仕事をクビになる人が増えているため、偽のワクチンパスポートも出てきてしまっている有様です。
また、ワクチンパスポートによるプライバシーの侵害や個人情報の漏えい、も課題としてあるので、アメリカではそれを見越してワクチンパスポートの使用を禁止している州もあるようです。
日本でも国内でのワクチンパスポート利用が拡大したら、このような格差が生まれてしまう可能性は十分にあります。
日本が国内での利用を進めていけないのには上記のような理由があるからです。
差別や格差を助長してしまわないよう、慎重に判断しなければならないのです。
まずは対象者からです。
≪対象≫
≪対象から除外される人≫
≪申請に必要なモノ≫
自治体によってはこれに加えて必要な書類がある場合もあるので、確認してみてください。
☆接種証明書に記載されるパスポート番号と海外渡航時に有効なパスポート番号が一致する必要があります。
接種証明書取得後にパスポート番号が変わった場合、接種証明書を取り直す必要があるのでご注意ください。
海外パスポート発行中の方は、パスポートが届いてから接種証明書の申請を行ってください。
≪申請先≫
接種を受けた際のワクチン接種券を発行した市町村で申請できます。
尚、ワクチン接種後に転居し、1回目と2回目で異なる市町村で発行された接種券を利用した場合、それぞれの市町村での申請が必要になります。
≪申請方法≫
主に郵送・窓口・ウェブ申請に分かれますが、申請方法は市町村によって異なります。
詳しくは居住先市町村のホームページをご覧ください。
という流れが多いと思うので、参考にしてください。
ワクチンパスポートの電子化は、国にとっての大きなミッションの1つです。
国の取り組みと同じくして、民間企業もワクチンパスポートアプリの開発・提供に取り組んでいます。
上記で紹介した「スマートコロナパス」の他にも、一般社団法人メディカルチェック推進機構 と ICheck株式会社 が共同で提供する「ワクパス」というワクチンパスポートアプリも提供が始まっています。
画像出典元:東部トップツアーズ
東武トップツアーズが、ソーシャルデータバンク・アローリンク・NoCode Japanと共同で開発したワクチンパスポートアプリ。
スマートコロナパスに「コロナワクチン接種済証」「PCR検査結果」「抗体検査結果」を登録しておけば、観光地や飲食店などで提示を求められた際もスムーズに提示できます。
また、自治体や観光事業者、イベント事業者などをLINE友達に追加すれば、アプリをインストールせずに各種サービスをご利用いただけます。
加えて、ツアー内容・イベント内容の情報をゲットできたり、コロナに関する情報や健康診断アンケートの情報提供も受けられます。
コロナ禍であっても、スマートコロナパスがあれば安全に配慮した楽しみ方ができますよね♪
2021年10月に提供開始が発表されたワクチンパスポートアプリ。
2回のワクチン接種証明書と運転免許証・マイナンバーカード・在留カード・パスポートなどの顔写真付き身分証明書を登録して利用します。
経済活性化を目的とし、企業が特典を与えてワクチン接種者に利用してもらうよう促すためのものになっています。
ワクチン接種証明画面の表示はもちろん、提携店舗や施設で使えるクーポンの取得・抗原検査キットの購入ができます。
現在はHIS・カッパ寿司・焼肉屋・スパなどが参加しており、今後も増えていく予定のようです。
また、アレルギーなどでワクチン接種ができない方も利用できるように、検査による非感染者証明などの代替案も考えているそうです。
アプリはまだ開発したてのものなので、提供後、利用者からの声も取り入れてどんどん進化していくことが期待できます!
2021年12月20日に配信が開始した接種証明書アプリ。
iPhoneとandroid用の両方があり、利用にはマイナンバーカードが必要です。
「国内用」と「海外用」の2つの証明書が発行可能で、海外用を発行する際はパスポートの読み取りも必要なようです。
一度発行したワクチンパスポートの情報はアプリでいつでも確認できるので、すぐに証明書提示が可能です。
【iOS版】
https://apps.apple.com/jp/app/id1593815264
【android版】
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.go.digital.vrs.vpa
現在57カ国でワクチンパスポートを利用できます。
しかし、ビジネスなどで渡航する機会が多いと予想される中国やアメリカ本土などは海外渡航用のワクチンパスポートが現在使えないようです。
今後さらにワクチンの重要性が提言されワクチン接種者が増えれば、使用可能な国も増えていくことでしょう。
申請料は無料です。
ワクチンパスポートには有効期限が設けられていません。
ただし、海外渡航用の旅券(パスポート)の有効期限が切れている場合、接種証明書の発行自体ができないので申請前に確認してください。
ワクチンパスポートは接種済みであることを証明するものですが、パスポートと併せて海外渡航も可能することを想定して発行されています。
日本では、当面国外利用のみを前提に発行されています。
海外での偽造問題を受け、特殊な紙を利用することで偽造防止措置を行っています。
海外では、美術館・映画館・飲食店など、ワクチンパスポートの提示が義務付けられている店舗が増えてきているようです。
そのため、なんらかの理由でワクチンが打てない人に対して偽造パスポートを高値で売りつける闇ビジネスが横行してしまっています。
フランスの偽造業者によると医者と手を組んで行っているそうで、医者として正規のシステムにアクセスできるからこそ偽造と分かりにくく恐ろしいですよね。
今後も、いろんな施設や店舗でワクチンパスポートの提示が義務付けられたら、それに比例して偽造業者も増加してしまう恐れがあります。
その問題に配慮して、普及の仕方を考えるべきでしょう。
日本でも発行が開始されているワクチンパスポートについてお話しました。
海外渡航する際は必ず確認していってくださいね!
今回の内容をまとめると
今後、ワクチンパスポートが通常のパスポートと共に必須になる可能性が高いです。
この機会にワクチンパスポートについて知識を増やし、いざという時スムーズに行動できるようにしましょう♪