今注目のAIチャットボット「チャットGPT」。
これから使いたい!どんなことに使えるのか知りたい!という方向けに、チャットGPTのメリットや使い方、登録方法などをご紹介していきます。
OPEN AI社によって開発・提供されているAI利用したチャットボット(自動的に会話をするプログラム)です。
2023年2月7日にはマイクロソフト社がチャットGPTをBingとEdgeに導入することを発表して話題になりました。
テキストを入力するとそれに合った答えを返してくれるAIで、要約・翻訳・計算・関数など業務に使える回答をくれるのが特徴です。
チャットGPTを使うメリットを、次の項目で詳しく見ていきましょう。
チャットGPTは、シンプルな質問に答えるだけでなく複雑な計算問題や文章作成などもできます。
課題に対する答えやヒントをすぐにもらえるため、作業効率を上げることができます。
チャットGPTはAIなので、膨大なデータを収集してその中から適切な答えを提供してくれます。
手作業では確認できない量のデータを使って回答してくれるため、人による回答より信頼度が高いです。
AIはもちろん人よりも正確な計算ができます。
そのため、複雑で普通の人では解けないような問題や、複雑なプログラミングの計算も瞬時に正確な値を出してくれます。
計算においては特に人間よりも正確だといえるでしょう。
AIは24時間365日稼働できるので、いつでもサポートすることができます。
チャットGPTに聞けば解決することが多くなれば、人に相談する手間もなくなり人的コストの削減につながります。
チャットGPTは英語が基本言語ではありますが、対応する言語に制限はありません。
日本語で質問すれば日本語で返ってくるので、言語が違うストレスを感じずに使うことができます。
チャットGPTは人が相手ではないので、質問を投げかけたらすぐに返信がきます。
待ち時間が発生しない分問題もすぐに解決でき、ストレスが少ないです。
チャットGPTはただ質問に答えてくれるだけでなく、さまざまなことができるAIです。
どんなことができるのか見てきましょう。
チャットGPTは自然な会話ができます。
質問にあった回答をしてくれることが多いので、検索の工程を短縮してくれます。
たとえば、「LPの作り方」とメッセージを打つとLPを作る基本部分をすぐに答えてくれました。
チャットGPTは英語が得意なようですが、日本語表記でもすぐに返事が返ってきます。
なお、天気やお店の営業状況など現在の日時や天気情報を取得することができないらしく、そのような質問には答えられないようです。
AIなので、計算が得意です。
「ボタンをクリックするためのプログラミングコードは?」と質問してみたところ、HTMLとJavaScriptでの書き方を教えてくれました。
このような簡単なものだけでなく、複雑な計算もすぐに教えてくれるので計算方法が分からない時にとても役立ちます。
自分の出したい計算内容に合わせて答えを教えてくれるのもありがたいですよね。
チャットGPTは、会話をするだけでなく小説や脚本などを書くこともできます。
登場人物の名前やキーワードなどを入れて小説・脚本を書くように指示すれば指定したキーワードを含んだ小説の要約のような文章を作ってくれます。
そのため、物語を作るためのヒントを得ることができるでしょう。
おそらく長文の文章は作成できないので、アイデアを出す一つの方法としてチャットGPTを活用するのはおすすめです。
小説のような物語だけでなく、キャッチコピーなど短い文章も作成してくれます。
LPで使うキャッチコピーや記事のタイトル作成のヒントに使えるでしょう。
また、アイデアは一つだけでなく別の案を聞けばすぐに別案を出してくれるので、アイデア作成のヒントを得られやすいでしょう。
チャットGPTは、なんと歌詞を作ることもできます。
「元気が出る歌詞を作って」などと要求すれば、その要求に沿った歌詞を考えてくれるのです。
こちらも、歌詞を考える上でヒントをもらうときに役立つでしょう。
チャットGPTは多国語に対応しているため、文章の翻訳も可能です。
英語の文章を入れて「日本語に翻訳してください」と言えば、その通り翻訳してくれます。
翻訳内容も不自然ではなく綺麗に翻訳されているため、ストレスを感じることなく読むことができます。
この機能を使えば英会話や長文読解の勉強にもなるでしょう。
ChatGPTの新機能として、ChatGPTとのやりとりを他社に共有できる「Share Link to Conversation」というものが実装されました。
現在は一部ユーザーのみに提供されている機能のようで、全員が使えるわけではないのですが、今後全ユーザーに提供されると考えられます。
チャット一覧のバーのところに共有マークが表示され、それを押すとURLが生成されるのでメッセージなどに端付けて共有できます。
また、共有したやりとり上で新たにメッセージを送ることができるので、続きの内容としてChatGPTに質問や指示することができるのです!
この機能が全ユーザーに提供されれば、ビジネスでの使い勝手がさらに良くなることでしょう。
チャットGPTはできることが多くさまざまな分野で活用されていくことが分かりますが、一方でこの便利さ故の課題や危険性もあります。
どんな課題や危険性が考えられるのか見ていきましょう。
上記で紹介したように、チャットGPTは文章を自動作成してくれます。
必要なキーワードを入れて文章を作ってと言えば違和感のない文章をある程度作ってくれるので、それに付け足しや修正を加えて提出課題のレポートを作成する学生も出てくるでしょう。
これにより学生の知能レベルが低下したり、考える力が養われなくなったりする恐れがあります。
教員はAIにより作られた文章かどうかを判別する手段を見つけて対処していくことが求められます。
チャットGPTは情報を出してはくれますが、それが間違った情報である可能性があります。
「上野のおすすめ居酒屋」で出てきたお店を調べてみたところ、お店自体が存在しなかったり場所が全然違う場所であったりと誤情報が多かったです。
現時点ではチャットGPTの情報を鵜吞みにせず、自分でもう一度調べることをおすすめします。
チャットGPTのデータは現在2022年1月の情報までしかないようです。
取得データは更新されていっているようですが、リアルタイムでの情報取得は今のところできません。
そのため、最新情報を調べたい場合は自分で検索することをおすすめします。
チャットGPTを始める流れを紹介します。
①チャットGPTにアクセスする
➁右上にある「Sign up」をクリック
③メールアドレス入力画面が出るので、任意のメールアドレスを入力しcontinueをクリック
④パスワードを入力する画面が出てくるので設定してcontinueを押す
⑤「人間であることを確認します」という表示が出るので、チェックボックスにチェックを入れる
⑥この画面に移るので、設定したメールを確認する
⑦送られてきたメールの中にある「Verify email address」をクリック
⑧First Name(名前)とLast Name(名字)を入力しcontinueをクリック
⑨電話番号を入力し認証コードを送信してもらう
⑩認証コード入力画面に切り替わるので、送られてきた認証コードを入力する
⑪入力後、自動で画面が切り替わり下記の画面が表示されれば完了(この画像は日本語翻訳後の画面)
チャットGPTは、登録すればだれでも無料で使うことができます。
加えてサブスクリプション版の「ChatGPT Plus」も用意されており、回答時間が早くなったりピーク時にもアクセスしやすかったり、そのほか新機能が使えるそうです。
金額は月額20$(現時点では約2,700円)です。
まずは無料版で試してみて、もっと使い勝手のよさや機能を求めるようであればサブスクリプション版を導入するのがいいと思います。
最近までサブスクリプションを使えるのはアメリカのユーザーのみでしたが、2023年2月から日本でも申し込みができるようになりました。
有料版は無料版とどのような違いがあるのか気になりますよね。
以下のような違いがあります。
具体的に見ていきましょう。
2023年3月15日から、ChatGPTの新バージョンであるバージョン4がリリースされました。
無料版で使えるのはChatGPT-3.5ですが、有料版になると最新のChatGPT-4が利用できます。
ChatGPT-4は3.5よりも性能が格段に高くなっているようです。
バージョン4になってどんな部分が変わったのか、3.5と比較しながらみていきましょう。
ChatGPT-3.5では、的外れな回答をすることが多かったですが、バージョン4では質問意図にあった回答をする確率が格段に上がっています。
司法試験の模擬試験を3.5と4に回答させたところ、3.5の正答率は受験者の下位10%、4の正答率は受験者の上位10%という結果になったそうです。
このように、3.5に比べて4の回答は正確性が高いことが分かります。
バージョン3.5では3,000語までしか文字入力することができませんでしたが、バージョン4では25,000語まで入力することができます。
入力できる文字数が増えたことで、文字の添削や翻訳など、文字数の多い場合でもChatGPTを活用することができるようになりました。
マルチモーダルとは、文章・画像・音声など複数のデータを組み合わせて処理するAIのことです。
バージョン3.5では画像の意味を理解して回答することはできませんでしたが、バージョン4では画像を読み込むとその内容を理解して文章で返答してくれるようになったのです。
例えば、文章での説明と複雑な数式などが書かれたイラストを添えてある問題を解くことができるのです。
まだ実装はされていませんが、能力としては音声から文章を生み出すこともできるため、今後その機能も搭載されると考えられます。
バージョン3.5では、複雑な質問をするとエラーになったり意図と異なる回答をしたりしていました。
しかし、バージョン4では複雑な内容でも質問の意図を捉えて、欲しい回答をしてくれます。
例えば、「AからZを使った文章を作って」と質問すると、その意図のとおり回答してくれるそうです。
有料版では、アクセスが集中する時間帯でも優先的に利用できるようになっています。
有料版では、何かトラブルが発生した際に優先的にサポートを受けることができます。
サポートの順番を待つストレスがないのがメリットです。
無料版では、1回の質問で2,500文字しか記入できませんが、有料版では、25,000文字記入することができます。
また、質問可能数については、無料版が1分間に3回、有料版が1分間に60回以上という違いもあります。
ChatGPTを使ってアイデア創出をする場合など、質問回数が多い場合は有料版がおすすめです。
有料版では、プラグインを使って機能を拡張することができます。
食べログのプラグインを入れて飲食店の検索をより簡単にしたり、YouTubeにある動画の内容を要約したり、特定のwebサイトに限定して検索するなどなど、使いやすいプラグインが多く用意されています。
【プラグインの使い方】
画像をChatGPTに送信することで、画像内容の説明や画像の分析をしてくれます。
例えば、グラフを送信して「内容を簡単に説明してください」と聞いたり、不具合のあるものの写真を送信して「これが動かない原因を探ってください」と聞くことで、適した回答をしてくれます。
ChatGPTへの質問を音声ですることができます。
音声認識ができることで、忙しくて文章で質問する時間がない時にも質問がしやすくなり、ChatGPTの存在がより身近になります。
こちらの機能はパソコンだけでなくアプリでも使えるので、外出先などパソコンが手元にない状況でも使うことができるのです。
音声入力はアプリ版であれば無料で使えるようので、ぜひ一度体験してみてください。
➁登録後、ログインする
③ログイン後、左のバーにある「Upgrade to Plus」をクリック
④「ChatGPT Plus」のUpgrade Plunをクリック
⑤クレジットカードの入力ページが出るので、番号を入力
⑥「申し込む」のボタンをクリック
⑦支払い完了画面に切り替わるので、「continue」をクリック
有料バージョンでは、3.5と4でバージョンを自由に切り替えることができます。
なお、有料バージョンの支払いはクレジットカードのみなので注意しましょう。
チャットGPTのアプリは、2023年5月末から提供が始まりました。
iPhone版もandroid版も出ているので、機種に合わせてインストールできます。
尚、類似品も出ているので間違えないようにしてください。
本物のURLを載せておきます。
アプリもアカウント登録することで無料で使うことができ、有料の「ChatGPT Plus」も用意されています。
質問や回答は、長押しして表示されるメニューからクリップボードにコピーできるので、簡単にメールやメッセージで送ることができます。
スマートフォンで使う場合はアプリの方が便利なので、ぜひ利用してみてください。
今までは、「クリエイティブな仕事はAIに代替されない」と言われていましたが、AIの台頭によりそれも揺らいできています。
実際に、チャットGPTは文章やキャッチコピーなどを考えることができるので、もっと技術が進めばクリエイティブ領域でもAIにとられる仕事が増えていくことでしょう。
ライティング関連でいえばまとめ記事やおすすめ記事など他から情報を引っ張ってきているものはAIが書く時代になるでしょう。
そのほかには簡単なデータ分析やプログラミング言語の作成など、AIが得意とする蓄積・計算分野でもなくなる仕事が増えると思います。
しかし、今のAIはデータが足りない、情報が間違っているなど、まだまだ脅威といえるほどの能力はありません。
そのため、今のうちにAIにとられないようなスキルを身につけておくことをおすすめします。
チャットGPTは、すごくスムーズにやりとりができて素晴らしい技術です。
まだ正確でない部分は多いですが、チャットGPTを使ってもっと作業効率を上げていけたらいいですよね。
そのためにも、ぜひ一度試してみてください。