複合機・コピー機で正常にスキャンするには、パソコンや複合機で事前に設定をする必要があります。
今回は、その設定の流れと設定方法をメーカー別にご紹介したいと思います。
設定の流れは以下のようになります。
流れとしては割とシンプルですが、パソコンの機種や複合機のメーカーによってやり方が少し異なるので、それぞれ見ていきたいと思います。
【Windows10】
➀「スタートボタン」→「設定」を開く
➁設定画面から「デバイス」をクリック
➂「プリンターとスキャナ」を選択
➃「プリンターまたはスキャナを追加します」を選択
➄表示されたプリンターの中から追加したいものをクリックし「デバイスの追加」を選択
➅セットアップが開始され、しばらくして「準備完了」と出たらセットアップ完了
【スキャナ追加の確認方法】
➀プリンター一覧の中から追加したプリンターをクリック
➁「管理」を選択
③管理画面がポップアップ表示されるので、デバイス管理の下にある「∨」を選択
④表示一覧の中からスキャナの名称をクリック
⑤「スキャナのプロパティ」などが表示されたことを確認できたら終了
【Windows11】
➀「スタート」→「設定」を開く
➁設定画面から「Bluetoothとデバイス」をクリック
➂右画面の表示の中から「プリンターとスキャナ」を選択
➃「プリンターまたはスキャナを追加します」の横にある「デバイスの追加」をクリック
➄接続したいプリンター・スキャナ見つけて「デバイスの追加」をクリック
➅セットアップが開始され、しばらくして「準備完了」が出たらセットアップ完了
【スキャナ追加の確認方法】
➀プリンター・スキャナ一覧から、設定したプリンター・スキャナを選択
➁開いた画面のところでプリンターの設定の横に「スキャナの設定」が追加されていることを確認したら終了
【Mac】
➀MacOSに使用可能な最新のスキャナソフトウェアが含まれていることを確認する
➁「アップルメニュー」→「システム設定」を選択
➂設定画面から「プリンタとスキャナ」をクリック
➃プリンター一覧で右側にある「プリンタ、スキャナ、またはファクスを追加」ボタンをクリック
➄スキャナを選択し、追加する
➀「スタート」→「設定」を開く
➁「ネットワークとインターネット」を選択し、「ネットワークと共有センター」を開く
③別画面が開くので、その中の「共有詳細設定の変更」を押す
④ファイルとプリンターの共有で「ファイルとプリンターの共有を有効にする」をクリックし、「変更の保存」を押す
【Windows10/11】
➀デスクトップ上で右クリック
➁「新規作成」→「フォルダ」を選択
➂フォルダ名をつける。※「scan」「share」などわかりやすい名称にすること
➃フォルダを右クリックして「プロパティ」を選択
➄ポップアップが表示されるので、「共有」タブをクリック
➅「詳細な共有」をクリック
➆「このフォルダを共有する」にチェックを入れ、下の「アクセス許可」をクリック
➇アクセス許可の欄にある項目で許可・拒否のチェックを入れる
➈設定できたら、「適用」のあとに「OK」をクリック
➉「綴じる」ボタンをクリックして終了
アクセス許可欄の種類について
フルコントロール:読み取り・変更・削除など全てのアクセス権を与える
変更:データやファイルの編集ができる
読み取り:ファイルを読み込むことのみできる
【Mac】
➀デスクトップ上で右クリック
➁「新規フォルダ」をクリックし、名前をつける
➂「アップルメニュー」→「システム環境設定」をクリック
➃「共有」を選択
➄共有パネルの「ファイル共有」にチェックを入れる
➅ユーザー部分に表示されているユーザーに対してファイル共有ができる
➆共有ファイルの新規作成は、共有画面の左下にある「+」を押す
➇共有したいフォルダを選んで追加をする
尚、ここでファイル共有できるユーザーは、同じローカルネットワーク上にあるパソコンのみとなるので要注意です。
複合機・コピー機にフォルダの宛先を登録するには、パソコンの情報を入力するひつようがあります。
パソコンの情報を確認する方法を見ていきましょう。
尚、ここで調べた情報は別のところにメモしておいてください。
【Windows10/11】
➀Windowsキー+Rを押す
➁ファイル名を指定して実行のポップアップが表示されるので、「cmd」を選択してOKを押す
➂コマンドプロンプト画面で「Users~」のところに「ipconfig」と入力
➃いろいろ値が出ますが、「IPv4アドレス」のところがパソコンのIPアドレスになる
➄メモしたら「×」マークを押して閉じる
【Mac】
➀アップルメニュー→「システム環境設定」をクリック
➁ネットワークを選択
➂パソコンが有線の場合は「Ethernet」、Wi-Fiの場合は「Wi-Fi」を選択
➃有線・無線それぞれのIPアドレスが表示される
➄メモしたら閉じる
【Windows10/11】
➀Windowsキー+Rを押す
➁ファイル名を指定して実行のポップアップが表示されるので、「cmd」を選択してOKを押す
➂コマンドプロンプト画面で「Users~」のところに「set c」と入力
➃「COMPUTERNAME=」の後に書いてあるものがコンピューター名
➄メモしたら「×」マークを押して閉じる
【Mac】
➀アップルメニュー→「このMacについて」をクリック
➁システムレポートを選択
➂下の方にある「詳しい情報」をクリック
➃左のタグから「ソフトウェア」を選択すると、コンピューター名とユーザー名が表示される
【Windows10/11】
➀Windowsキー+Rを押す
➁ファイル名を指定して実行のポップアップが表示されるので、「cmd」を選択してOKを押す
➂コマンドプロンプト画面で「Users~」のところに「set u」と入力
➃「JSERNAME=」の後に書いてあるものがユーザー名
➄メモしたら「×」マークを押して閉じる
【Mac】
➀アップルメニュー→「このMacについて」をクリック
➁システムレポートを選択
➂下の方にある「詳しい情報」をクリック
➃左のタグから「ソフトウェア」を選択すると、コンピューター名とユーザー名が表示される
ここで必要になるパスワードは、サインイン時に入力する4桁以上のパスワードになります。
Microsoftアカウント作成時に設定したもので、サインイン時に設定したピンコード(4桁の数字)とは異なりますのでご注意ください。
ここでは、パスワードを忘れた場合の再設定方法をご紹介します。
ここまで出来たら、今度は複合機・コピー機の方での設定です。
設定方法はメーカーによってやり方が異なるのでメーカー別に紹介したいと思います。
下の項目で詳しく説明しているのでご覧ください。
パソコン、複合機・コピー機の方での設定が完了したら、いよいよスキャンを開始できます。
スキャンの仕方もメーカー・機種によってやり方が異なりますが、基本的な操作は一緒です。
ここで、スキャンの基本的なやり方を紹介します。
このような流れになります。
尚、スキャンのやり方は人によって「USBに保存したい」「PDF変換したい」といった希望があると思います。
そのような場面別のスキャン方法は下の記事で丁寧に紹介しているので、ぜひご覧ください。
スキャンしたデータを共有フォルダへ送信するには、複合機でアドレス帳登録をする必要があります。
ここでは、主要メーカー別のアドレス帳登録方法をご紹介します。
imageRUNNER ADVANCEでの操作方法です。
➀複合機のボタンで「設定/登録」ボタンを押す
➁パネル上に「設定/登録」画面が出るので、そこの「宛先設定」を押す
➂「宛先の登録」を選択
➃「新規宛先の登録」を押す
➄宛先をどの機能に登録するかの選択画面が出るので、「ファイル」を選択
➅プロトコルが「Windows(SMB)」になっていることを確認し、コスト検索を押す
➆ホスト検索画面が出るので、「ホスト名」を押す
➇入力画面が出るので、メモしたコンピューター名を入力し「OK」を押す
➈検索開始を押す
➉共有フォルダを作成したコンピューター名を選択※検索結果が出ない場合は、ホスト検索でパソコンのIPアドレスを入力
⑪ポップアップでユーザー名とパスワードを求められるので入力し「OK」を押す
⑫作成した共有フォルダを選択
⑬選択したフォルダの内容が表示されるので、「OK」を押す
⑭入力した内容に間違いがないか確認し、宛先に設定される名称を入力したら「OK」を押す
⑮「宛先の登録」の画面に戻るので、「閉じる」を押す
⑯「設定/登録」画面に戻るので、「閉じる」を押す
RICOH IM C/IM製品での操作方法です。
➀操作パネルのホーム画面で次ページにある「アドレス帳」を選択
➁アドレス帳一覧が出るので、「新規登録」を押す
➂宛先タブを押す
➃ファクス・メールアドレス・ファイルと並んでいるので、「ファイル」を選択
➄プロトコルの部分で、プルダウンを押して「SMB」を選択
➅パス名を入力する。入力方法は「\\コンピューター名(またはIPアドレス)\共有フォルダ名」です。
➆フォルダ認証情報のプルダウンから「別の認証情報を指定する」を選択
➇下にスクロールして、ユーザー名とパスワードを入力
➈パスワード確認で、もう一度パスワードを入力
⑩「接続テスト」を開始
⑪接続テストに成功したことを確認し、「確認」を押す
⑫フォルダ画面に戻るので、「OK」を押す
⑬登録名タブを押し、宛先名となる名称を入力する
⑭スクロールして「見出し」を設定します。
頭文字で設定するのが基本ですが、よく使う場合は「常用」に設定することですぐに呼び出すことができます
⑮登録番号を入力
⑯OKを押し、「閉じる」を押す
ApeosC7070/6570/5570/4570/3570/3070/2570での操作方法です。
➀操作パネルのホーム画面で「アドレス帳」をタップ
➁右上の「人と+」のマークを押す
➂選択肢が出るので、「連絡先を追加」を選択
➃表示名を押して宛先名となる名称を入力
➄必要があれば姓・名・会社名を入力する
➅「SMB」を選択
➆保存先設定の項目に、コンピューター名・共有フォルダ名・ユーザー名・パスワードを入力
※スキャン文書を共有フォルダ内のフォルダに保存する場合は、保存先のフォルダ名を入力します。
➇設定が終わったら、連絡先を追加画面で「OK」を押す
➈ホーム画面に戻る
BP30C25/30M28/MX-2630FN/MX-2661/MX-C306Wなどでの操作方法です。
例としてMX-2650FNの画面を紹介します。
まずは、複合機のIPアドレスを確認する作業です。
➀「スタート」→「設定」を開く
➁デバイスを選択
➂プリンターとスキャナを選択
➃プリンター一覧の中から接続している複合機を選んで「管理」を開く
➄プリンターのプロパティを押す
➅ポップアップが表示されるので、「ポート」タブを選択
➆「192.168」から始まる項目にチェックが入っていることを確認し、ポートの構成を押す
➇「プリンター名またはIPアドレス」の欄に記載されているものが複合機のIPアドレス。
IPアドレスが分かったら、コピーペーストでブラウザの検索欄に入力し、複合機に接続します。
➀接続後、ログイン画面が出てきたらログイン名を「ユーザー」にしてパスワードには「users」と入力
➁複合機の操作画面が出るので、「アドレス帳」のタブを選択
➂スクロールして下にある「追加」を押す
➃アドレスの登録画面が出るので、「宛先名」「検索文字」を入力
➄ページをスクロールし、タブがいくつか並んでいる中の「共有フォルダ」を選択
➅共有フォルダーパスを「\\コンピューター名(またはIPアドレス)\共有フォルダ名」の形で入力
➆ユーザー名とパスワードも入力
➇「この宛先を登録」を押して登録完了
TASKalfa2554ci/3554ci/4054ci/5054ci/6054ci/7054ci
まずは、「Scan to Folder Setup Tool for SMB」をダウンロードしましょう。
➀ブラウザで「http://kyosera.info/」と入力
➁製品名を入力し、リストの中から本製品を選択
➂必要に応じてOS及びOS言語を変更
➃ユーティリティ→「Scan to Folder Setup Tool for SMB」の横の↓マークを押してダウンロード
➄ダウンロードできたら、インストーラーをダブルクリックして実行
➅ポップアップ画面から使用するデバイスを選択し「次へ」
➆デバイスのアドレス帳が表示されるので、左下の「追加」を押す
➇「デスクトップに新しいフォルダを作成」を選択し、「OK」クリックすることでフォルダの作成ができる
※既に作っている場合は「既存のフォルダと場所を選択」をクリック
➈登録する宛先の情報を入力するというポップアップ表示で、表示名・ふりがな・ユーザー名・パスワードを入力
⑩真ん中の「受信用フォルダ」で作成した共有フォルダを選択
⑪「OK」をクリックすると、本機のアドレス帳に宛先が登録される
⑫「閉じる」を押し、登録した宛先を続けてワンタッチキーに登録する際は「Yes」クリック
⑬まだ登録されていないワンタッチキーを選択して「送信」を押す
⑭「閉じる」→「完了」をクリックし、Scan to Folder Setup Tool for SMBを修了
【複合機の設定】
➀ホームキー→「…」→「システムメニュー」→「機能設定」→「アドレス帳」→「本体アドレス帳登録/編集」→「新規登録」→「個人」の順で選択
➁表示名とふりがなを登録する
➂任意のアドレス番号を入力する(自動割り当ての場合は0000を設定)
➃アドレスの種類を選択する画面で「フォルダ(SMB)」を選択
➄ネットワーク内にあるフォルダを検索し登録する場合は「ネットワークからフォルダを検索する」または「ホスト名でフォルダを検索する」を選択
➅SMBフォルダを直接指定する場合は、ホスト名・ポート・フォルダーパス・ユーザー名・パスワードを入力
➆正しく設定できているか確認し、登録
今回は、スキャンをするまでのパソコンと複合機の設定方法・手順について詳しく説明させて頂きました。
物によっては操作が多いものもあるので、そこは認識しておきましょう。
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