生産性アップのハイブリットワークを取り入れよう!メリットや課題、導入ポイントを伝授

コロナウイルス感染症対策により、企業でのテレワーク実施が広まってから2年ほど経ちました。

今もテレワークを行っている企業は多いですが、「ハイブリットワーク」と言われる働き方を取り入れている企業も出てきています。

ハイブリットワークとは何なのか、テレワークのみとの違いは?など、詳しくみていきましょう。

 

ハイブリットワークとは

ハイブリットワークとは、オフィスへの出社とテレワークを組み合わせた働き方のことです。

どちらも行うことでメリハリをつけ、かつ様々な状況に対応することができるのです。

 

ハイブリットワークの働き方としては、「週3で出社、週2でテレワーク」といったように出社とテレワークの日数を決めたり、曜日を固定します。

全社員で出社とテレワークの日を同じにしてもいいですし、出社が必須の部署であればそれぞれで回していくのもいいと思います。

 

ハイブリットワークのメリット

まずはハイブリットワークを取り入れるメリットを知っていきましょう。

 

生産性の向上

出社して他の人とコミュニケーションをとりながら働くこともでき、テレワークで通勤のストレスなく家で集中して働くことができる。

 

ハイブリットワークは出社とテレワークの両方を行えるため、それぞれで感じるストレスを相殺しながら働くことができ、ストレスが減り生産性の向上に繋がります。

シスコシステムズによって2022年6月に行われた「ハイブリットワークに関するグローバル調査」においても、世界で約60%、日本で約40%の人が、「ハイブリットワークにより仕事の質と生産性が向上した」と感じていることが分かっています。

 

また、働く場所を変えることは気分転換に繋がるため、それも生産性をアップさせる要素の一つです。

 

オフィスのコスト削減

ハイブリットワークでは、社員全員が一度に出社する機会が少なくなるため、オフィスを省スペース化しコスト削減を行うことができます。

ハイブリットワークの導入を機にフリーアドレスやアジャイルオフィスを取り入れて、オフィスコストを削減するのもおススメです。

 

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離職率の低下

週5日の仕事日の中にテレワークを導入することで、自宅でリラックスしながら働ける日ができるため従業員の精神的ストレスが減少します。

ワークライフバランスが整うため、離職率も低下することでしょう。

テレワークを取り入れている企業は従業員の満足度も高まるのです。

 

様々な状況に対応できる

子どもが理由で急に帰らなければ行けなかったり、緊急の用事で家から離れられないなどの理由がある場合、従来なら休まなければいけません。

 

しかし、ハイブリットワークを取り入れることでそのような場合も家にいながら働くことができます。

従業員満足度が上がるのはもちろんのこと、育児や介護など家庭の事情がある求職者も迎え入れることができます。

 

出社不可能な時も対応できる

台風・豪雪・コロナウイルスのような感染症の流行など、出社が難しい場合も自宅で働いてもらうことができます。

社員を危険な目に合わせることを回避できる、従業員の精神的ストレスも減るという2つのメリットがあります。

 

要確認!ハイブリットワークの課題

ハイブリットワークはメリットだけではありません。

デメリットも存在するので、導入前にしっかり確認していきましょう。

 

セキュリティリスクがある

自宅で働くため、パソコンやデータを社外に持ち出すことになります。

機密情報を扱う場合は十分なセキュリティ対策が必要でしょう。

VPNを使って安全な空間での取り扱いを徹底しましょう。

 

また、自宅に働ける環境を整える必要も出てきます。

パソコン・ネット環境・テーブル・椅子など、家に置くものが増えるという課題があります。

 

管理をしっかりする必要がある

その日に誰が出社していて誰がテレワークなのかをしっかり管理する必要があります。

勤怠管理や残業時間など、管理ツールを取り入れ、どのように記録するかのルールを作りましょう。

 

また、しっかり仕事をしているかを把握するためにも、朝礼で今日の仕事内容を送ってもらう、退社時に終礼と今日の成果を送ってもらうといったことをこまめにすることをおすすめします。

 

テレワークのみの場合とどう違うのか

テレワークのみの場合はどのようなメリット・デメリットがあるのかも書いておきます。

ハイブリットワークと比較してみてください♪

 

メリット

通勤のストレスがない

テレワークは家で仕事をするため、通勤のストレスがありません。

家から職場が遠い人は特に、通勤のストレスがなくなることで精神的に楽になります。

 

自分のペースで働ける

自宅で家事などやることをこなしながら仕事も行えるため、生活と仕事の両立ができます。

食事も外食が少なくなり食費が抑えられたり、休日にまとめて家事をすることがなくなるため、自分の時間を多く確保できるようになります。

 

睡眠時間が増える

出勤の準備をする必要がないため、その分睡眠時間を確保することができます。

睡眠時間が増えることで、仕事中の集中力が上がったり、頭が冴えてアイデアが出やすくなったりといいこと尽くめなのです。

出勤の時間をゆっくり朝ごはんを食べたり自分の時間として有効活用できるのもいいですよね。

 

ライフワークバランスが充実する

家にいながら働けるため、育児や介護で出社できなくても働くことができます。

子どもの様子を見ながら働けるなんて親としても安心ですよね。

 

仕事の合間に育児・介護ができることで、突然帰ったり有給を使って休む必要がなくなるため心に余裕が生まれ、仕事のパフォーマンスも上がります。

会社としても、急に人員が減る心配がない、家庭の事情で離職する人を減らせるというメリットがあります。

 

デメリット

人と会って話す機会が激減する

ずっとテレワークを行っていると、会社の人と会う機会がなくなります。

 

社会人の場合、平日に会話を交わすのは仕事関係の人がほとんどなので、それがなくなるとしゃべる機会が激減し、コミュニケーション能力が低下する恐れがあります。

他人に合わせる能力や対応能力の低下も懸念されます。

 

自己管理できないときつい

テレワークでは、周りの目がないため自分で仕事の管理ができないとだらけてしまったり、ノルマをこなせないといった危険があります。

自己管理できて責任感がある人でないと、なかなか続けていくのは難しいと思います。

 

集中力が続かない

家は集中力を乱すものがたくさん存在しています。

人の目がないので携帯は触り放題ですし、ホコリが気になったり漫画などもあるでしょう。

自分の好きなモノしかない空間で働くことになるため、集中力が続きにくいのです。

 

光熱費などの出費

テレワークを行うと、パソコンの充電や電気代など、光熱費が余分にかかってしまいます。

テレワーク費用として会社が出してくれる場合はいいですが、出してくれない会社もあります。

光熱費のことを考えると、テレワークを続けるのは少しためらわれますよね。

 

テレワークのみでも従業員のストレス解消はできますが、コミュニケーション能力の低下などデメリットもあります。

ハイブリットワークであればテレワークの課題を解決できるため、現在テレワークを導入している場合はハイブリットワークに切り替えるのをおすすめします。

 

ハイブリットワークを導入する際のポイント

ハイブリットワークを導入するにあたり、どのような準備をするべきかをご紹介します。

 

社内周知する

ハイブリットワークを導入前に、その旨を従業員全員に周知しましょう。

ハイブリットワークを導入する目的・メリット・いつから始める予定なのかなど、詳しいことを伝え、従業員の反応をみましょう。

 

疑問がある場合は全てに丁寧に答え、問題点を指摘されたらそれを加味してもう一度検討することも重要です。

テレワーク時の費用についても、しっかり伝えましょう。

 

セキュリティ対策を徹底する

社外で個人情報やデータを取り扱うため、情報漏洩やウイルスの侵入が心配ですよね。

大切なデータを守るために、セキュリティ対策を万全にしましょう。

 

  • セキュリティソフトを導入する
  • VPNを利用する
  • 身に覚えのないメールやファイルは開封しない
  • 新たなウイルス情報は逐一社内共有する

などなど、方法はいくつかあります。

 

全てを徹底すれば、社外で仕事をする人が増えても情報漏洩の心配をしなくて済みます。

 

おすすめのセキュリティソフトは、フーバーブレインの「EX AntiMalware v7 USAV Ⅲ」です。

詳しくは下記で紹介しているのでご覧ください。

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ウイルス情報について目を光らせ、感染されないよう対策をしっかり行いましょう。

 

ルールを決める

ハイブリットワークはテレワークの人と出社の人どちらも出てくるので、通常より管理が大変です。

そのため、「〇曜日は全員テレワーク、〇曜日は全員出社」「テレワークは週2日、出社は週3日」など、出社とテレワークのルールを決めておきましょう。

 

社員全員がバラバラに出社とテレワークを行う場合は、前日までに誰が出社で誰がテレワークなのか把握できるようにしておくとスムーズです。

万が一出退勤がタイムカードなどアナログな場合は、ハイブリットワークを導入すると同時に出退勤管理ツールを導入しましょう。

 

育児や介護、台風など緊急のテレワークにも対応できるよう、規則を作っておくことを忘れずに。

 

フリーアドレスで省スペース化する

社員全員が出社することが少なくなるため、オフィスの範囲を狭めてフリーアドレスにすることで、オフィスにかかる費用を削減しつつ心機一転、新しい気持ちで仕事をすることができます。

フリーアドレスは働く場所を好きに変えることができるので、出社時も気分を変えながら働くことができます。

 

ハイブリットワークを取り入れている事例3選

ぐるなび

飲食店の情報発信を行うwebサイト「ぐるなび」を運営している会社です。

コロナウイルス感染症が流行り始めてからすぐに、オフィスの集約・働き方改革の推進を始めたそうです。

 

第1フェーズとして全社員原則リモートワークを取り入れ、第2フェーズとしてハイブリットワークに移行したそうです。

第2フェーズでは、フリースペース席を220席から440席に増やし、自由に席を動けるようにしています。

 

現在は部署ごとや個人の判断で出社の日時を決められるようになっているようです。

 

サイバーエージェント

「ABEMA TV」「タップル」などのメディア事業やゲーム開発、広告事業などを行っている会社です。

サイバーエージェントでは、決められた曜日にリモートワークを行う「リモデイ」という制度を実施していたり、会議のオンライン化など効率化を重視した働き方を推進しています。

 

また、テレワーク時の環境整備にも力をいれており、ビデオ会議ツールの導入・業務用データのクラウド管理・遅延のないVPN環境など、テレワークでも従業員が働きやすい環境を整えています。

 

Google

検索エンジンや様々なサービスを提供している会社です。

Googleでは、2022年4月からハイブリットワークに完全移行し、週3日出社、週2日テレワークという形にしたそうです。

 

出社する意味の再定義とレイアウト変更を行い、いつでも簡単に配置変更ができるオフィス用品を導入したことに加え、会議室もオフラインとオンライン参加者の格差が生まれないような工夫を施したそうです。

コミュニケーション問題としては、緊張せずに話せるオンラインミーティングの回数を増やしたり、従業員が気軽に話せるオンラインでの雑談の機会を設けているそうです。

 

オンラインでのコミュニケーション機械を増やすことで、通常より減ってしまうコミュニケーションの機会も設けることができ、従業員のストレス解消にも繋がります。

 

 

このように、各社ハイブリットワークの導入に合わせてレイアウトを変えたり自分で出社日を選べるように管理したりと、準備を行った上でハイブリットワークをうまく取り入れています。他社の事例を参考に、ぜひあなたの会社でも取り入れてみましょう!

 

まとめ

今回の内容をまとめると、

ここがポイント
  • ハイブリットワークは、出社とテレワークを組み合わせた働き方
  • 生産性が上がるといったメリットの一方、管理が難しいなどの課題もある
  • セキュリティ対策や管理体制をしっかりすることが重要
  • 他社事例を参考にするといい

このようになります。

 

生産性の向上、従業員満足度の向上などの理由から、ハイブリットワークを導入する企業は今後増えていくことでしょう。

 

まだ課題はありますが、しっかり対策と準備を行えばいい方向に進んでいくことでしょう。

ぜひ、ハイブリットワークの導入を検討してみてください♪

 

フリーアドレスの導入のためにオフィスの移転を考えている場合は、こちらの記事をご覧ください。

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