近年、オフィス内に緑を取り入れている企業が増えています。
オフィスに緑を取り入れることはどんな効果があるのでしょうか。
効果ややり方を知って、あなたの会社でも緑を取り入れていきましょう!
緑化とは、その場所に草木を植えて育てることを言います。
環境改善が目的なので、通常は収穫などを行わない前提で緑を育てます。
オフィスの緑化では、社内の緑視率を増やすことで業務改善などのメリットを得られることから、取り入れる企業が増えているのです。
緑視率とは、私たちの視界を占める緑の割合のことです。
視覚的に緑の量を測る時に使われ、街づくりや建物設計の指標として利用されています。
オフィス内での最適な緑視率は10~15%と言われています。
オフィス内を緑化すると、どんなメリット・効果が得られるのでしょうか。
緑は、色彩学上見る人に安心感やリラックス効果を与えることが実証されています。
人ははるか昔、緑いっぱいの自然の中で暮らしていたため、緑を身近に感じるDNAを受け継いでいるのです。
そのため、人は緑を目にすると癒されたり緊張がほぐれるようです。
リラックス効果があり疲れをいやしてくれるため、ストレスが軽減し業務効率アップに繋がるのです。
緑は、人間が識別する色の中で一番見えやすい色のため、目への負担が少なく疲れにくいのです。
そのため、目に優しいと言われています。
最近は、仕事でパソコンやスマートフォンを長時間見ていなければいけない人が多いため、緑を定期的に目に入れることで目を休ませることができ、眼精疲労の軽減に繋がります。
従業員の健康にも繋がるのです。
植物は、二酸化炭素だけでなく一酸化炭素・浮遊粉塵・窒素化合物なども吸収してくれる働きがあります。
人がたくさん集まるオフィスは、二酸化炭素だけでなく様々な有害物質を放出しています。
植物がオフィス内にあると、それらを除去してくれるため常に綺麗な空気を吸い込むことができます。
綺麗な空気で満たされた空間は快適で頭も冴えるので、業務効率アップに繋がります。
オフィスの一角に緑があるだけで、なんだか雰囲気がパッと明るくなりますよね。
少し緑が加わるだけでオシャレで洗練された空間を演出できるので、社外から訪問した人から見ても好印象を持ってもらいやすいです。
緑化はメリットが圧倒的に多いですが、デメリットも少なからずあります。
確認していきましょう。
上記で、オフィス内で最適な緑視率について話しましたが、緑視率が20%を超えると「緑が多い」と感じ、圧迫感や鬱陶しさを感じるようです。
緑がどんなに良いといっても、多すぎると逆に集中力を低下させる原因になってしまいます。
緑は適度に取り入れるように心がけましょう。
本物の植物を取り入れる方が効果的ですが、水やりや落ち葉の片づけなどの管理もちゃんと考えて取り入れるようしましょう。
あまりに多いと管理が疎かになって枯らしてしまう可能性もでてきます。
適度にフェイクグリーンを混ぜると管理負担を減らしながらもオフィスの緑視率を保てるのでおすすめです。
取り入れる前に管理について従業員と話し合っておきましょう。
ここでは、オフィスの緑化のやり方をご紹介していきます。
一番シンプルな緑化の方法は植木鉢を置くことです。
オフィス内に数個設置するだけで雰囲気を明るくすることができます。
エントランスに置くことで来客にも好印象を与えることができます。
社内に植木鉢を置いている企業は結構多いです。
壁面に緑を備え付けることで、リラックス効果だけでなくおしゃれな空間を造り出すことができます。
エントランスの一部の壁に緑を埋め込むことでインパクトを与えたり、会議室の壁に埋め込むことでリラックスしながら会議を進めることができます。
壁の緑はフェイクグリーンを選べばお手入れの手間もありません。
パーテーションに緑を使用することで、通常のパーテーションより圧迫感なく仕切りを設けることができます。
目の届く範囲に緑を設置することで癒されながら働くことができますし、ただの置物ではなくパーテーションとして使えるため一石二鳥です。
棚の空いているスペースに小さな植木鉢を飾る方法もあります。
棚のすき間を埋めることができる上に、モノが乱雑に置かれがちな棚をスッキリ見せ、オフィス内をさわやかな印象に変えてくれます。
リラックススペースとして人工芝を床に敷くのもおすすめです。
人工芝の上にウッド調の椅子や机を置くことで森のような空間を作ることができ、さらにリラックスすることができます。
また、人工芝は手入れの必要がないので管理に悩む必要がないのもメリットです。
オフィスに置く植物はどんなものがいいのでしょうか。
特徴を挙げるとしたら、
このようなものを選びましょう。
具体的なおすすめ植物を紹介します。
熱帯地域の日当たりがいい場所に生育する常緑高木で、観葉植物としてポピュラーなもの。
暑さに強く、水やりもそこまで必要なく、明るい日陰程度でも育ってくれます。
急速に育つことなくあまり根も張らないため、長期間に渡ってゆっくり育てていくことができます。
パキラは風水上「金運アップ」と言われているので、企業にとって縁起のいい植物になります。
熱帯に生育する多品目の植物。
観葉植物や街路樹として日本でもよく使われています。
熱帯の植物なので寒さに弱いですが、「テーブルヤシ」や「ケンチャヤシ」は寒さに強く、明るい日陰なら普通に育ってくれます。
また、テーブルヤシは成長が遅いので、そういう点でも観葉植物に向いています。
風水上「仕事運」や「健康運」をアップさせるため、会社に取り入れると縁起がいいです。
熱帯アメリカに生育するつる性の植物。
成長するにつれ葉っぱに切れ込みが入っていくため、エキゾチックな見た目でオフィスを華やかにしてくれます。
直射日光を嫌うため日当たりが良くなくても育ってくれます。
また、大きくなれば乾燥にも強くなるため、水を頻繁に挙げる必要もなくなります。
かわいい見た目と育てやすさを併せ持った観葉植物です。
導入費用と維持費用の2つがかかってきます。
具体的な費用については、導入する植物の種類や大きさによって異なります。
例えば、パキラの植木鉢を導入する場合、背の低いもので5000円、葉っぱが多くついたものですと7500円以上します。
それに加えて維持費用もかかってくるので、生の植物を多く取り入れるのは手間とコストがかかることを覚えておきましょう。
植物のレンタルサービスを行っている会社もあるので、そこに依頼すればイメージ通りの空間デザインを行ってくれて、さらに植物のメンテナンスも行ってくれるようです。
また、アーティフィシャルグリーンを利用する方法もあります。
いわゆる造花なのでお手入れの手間がなく、CT触媒加工が施されているため消臭・抗菌・防汚効果が得られます。
他社はどんな緑化を取り入れているのか、参考にしていてください。
有楽町のオフィステーマを「コミュニケーションの場」とし、オフィス内に壁を作らないオープンな環境にしているようです。
壁の代わりに緑をパーテーション代わりに使い、オフィス内の至る所に緑を配置し、リラックスしながら仕事の話ができる空間に仕上げています。
画像出典元:緑演舎
社名の由来でもある「万物資性」を具現化させるため、オフィスの緑化を行ったそうです。
オフィス空間全体を使った自然豊かな空間で、壁面のグリーンカーテンやたくさん配置された植木鉢、天井から吊るされた植物など、森の中で仕事をしているような盛大なデザインです。
緑で目と心を癒しながら、集中して働くことができます。
画像出典元:緑演舎
ヒーローでは、バイオフィリックデザインについて「自然を取り入れた建築やインテリアを通して、工業化された世界における人間と自然の断絶に取り組むもの」と定義しているようです。
これと実践するために、音・色・光・植物・素材などにこだわってオフィスの空間づくりを行っているようです。
画像出典元:Worker’s Resort
防音電話ブースは柔らかくリラックスできるようなナチュラルな色が使われており、地元で植物を扱う業者に協力してもらって室内庭園を設置しています。
また、屋外にもワークスペースを設けており、こちらは地元の造園業者の協力の元作られたそうです。
オフィスを緑化することでリラックスして働けたり、目の疲れがとれるなどのメリットがたくさんあります!
植木鉢を数個置くだけでもオフィスの雰囲気がパッと明るくなるので、ぜひ緑を取り入れてみてください♪
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こちらの記事でカフェスペースによる効果や導入時のポイントなどを紹介しています。
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