ビジネスにおいて情報収集はとても重要です。
しかし、インターネットが普及した現在、莫大な情報の中から信頼できるものを探すのは至難の業ですよね。
そこで今回は、信頼できる情報収集を行うために方法やコツ、使えるツールなどをご紹介しようと思います。
ビジネスにおける情報収集をしっかり行っていると、アイデアの立案・改善の提案・問題解決などの重要な場面で役立てることができます。
アイデアのヒントを得たり、競合他社の動向を確認したり、これから起こりそうな問題(円高や材料の価格高騰など)の情報をいち早く入手し、対策を練ったりもできます。
さまざまな情報を集めることで、会社をよりよくする行動を起こしやすくなるのです。
また、ビジネスの場では経験や勘では意見を通してもらえませんよね。
収集したデータや情報から根拠を示しながら自分の意見を主張することができるので、プレゼンや会議で自分の意見を肯定的にとらえてもらいやすくなります。
最近は特に、データ分析による根拠のある情報を求められる機会が増えています。
情報収集を常に行っていれば、情報収集の仕方が身についていきます。
業務を進める際に情報収集が必要になっても、どこからどんな情報を集めればいいかを知っているので、効率よく情報を集めることができるでしょう。
必要な情報のみを入手してまとめられるため、その分データ分析や情報共有に時間を割くことができます。
インターネット上にはたくさんの情報があり、中には誤った情報もたくさんあります。
常に信頼できる情報を入手していれば、ネット内に転がっている誤った情報に惑わされなくなります。
ビジネス上で誤った情報を信じてしまうと、その後の行動や提案にも間違いが生じて大きなトラブルに繋がる恐れがあるので、常に信頼できる最新の情報を把握しておくことは重要です。
さまざまな情報を知っていると、知識が増えるだけでなくその知識からアイデアを生み出したり新しい発見をしたりと、思考の幅を広げることができます。
自分の体験や知識だけでは分からないことでも、権威のある方の意見や複数の意見、信頼できる機関が提示しているデータを参考にすることで分かることも多いです。
知識が増えると選択肢が増えるので、ビジネスにおいてできることが増えます。
意思決定をする際も情報が必要です。
ビジネスにおいて意思決定をする際は、経済状況・競合他社の動き・ターゲットユーザーの興味関心・注目されている技術など、さまざまな要因から最適な方法を考えます。
そのため、そのような情報を知らないと正しい決定を下すことができません。
情報収集をすることで、どのタイミングでどんな決定をすべきか根拠のある意思決定ができるのです。
常日頃から情報収集をすることで、今まで知らなかった、新しく出た情報をいち早く入手できます。
その情報が会社にとって重要なものである場合、いち早く情報を得たことですぐに行動を起こすことができます。
このように、新鮮な情報を早く入手することで、トラブル回避や競合他社との差別化にもつながるのです。
情報収集の手段というのは意外と多いものです。
一つの情報だけでは分析ができない上に信憑性に欠けるため、さまざまな媒体から情報を入手するようにしましょう。
媒体によって信頼性のレベルが異なるので、それぞれの特徴を紹介します。
新聞では、経済や政治、社会の流れから事件、スポーツ、文化まで幅広い情報が網羅されています。
一つ一つの記事が厳しい審査を受けているので、信頼性が高いのが特徴です。
また、新聞の文章は結論を先に書いてその後に説明をするという構成になっています。
簡潔に内容を伝えられる構成になっているので、新聞を読むことで簡潔な文章構成を学ぶこともできます。
最近はネット上でも新聞を読むことができるので、新聞を読むハードルが低くなっています。
テレビも、経済・政治・事件・スポーツ・エンタメなど幅広い情報を知ることができます。
映像を見ながら情報を得ることができるので、文章だけよりもインプットしやすいです。
専門家が詳しく説明してくれるため信憑性も上がります。
しかし、放送局やスポンサーの都合などで編集が入るため、テレビの情報を全て信じ込むのは危険です。
エンタメ要素が強い番組もあるので、気になった情報があれば後で調べ直すことをおすすめします。
書籍では、特定の分野について専門家や精通している方による専門性の高い情報を得ることができます。
編集者や校閲者によるチェックが入っていること、裏付けのあるものを情報源として利用していることから、信頼性もあります。
図やイラストを用いて読みやすくしてあるものも多く、楽しく情報を入手できます。
一つの分野に特化して情報を得たい場合におすすめです。
国や地方自治体などが出している資料のことで、信頼性がとても高いです。
内容の説明やアンケート調査などデータ内容も多岐にわたり、さまざまな分野の資料が公開されています。
根拠のあるデータを提示して意見を言いたいときなどにおすすめです。
それぞれの業界に特化した情報を得ることができます。
会員から収集したデータを基に作られた資料や調査などを見ることができるので、業界内の傾向や市場を把握する際に役立ちます。
気になるキーワードを検索することでそのキーワードに関する情報をすぐに入手できます。
ほしい情報がすぐに手に入る分、企業や機関、個人が書いている情報が混合しているので、情報の信頼性は高くないです。
個人の考えや思惑が入っているものもあるので、情報の取捨選択が重要です。
ニュースアプリでは、政治・経済からエンタメまで幅広い情報を入手することができます。
画像や音声で情報が頭に入りやすくなっているため、情報収集に慣れていない方にはおすすめです。
スマホで気軽に確認できるため、移動中など隙間時間にみることができるのもメリットです。
さまざまな会社がニュースアプリを出しているので、情報量や読みやすさを比較して選ぶといいでしょう。
個人の意見や実際に使用した人の口コミなどの情報を得ることができます。
SNSでは個人が好きなように発言している場合が多いので、ニュースに対する世間の反応や商品・サービスを実際に使ってどうだったかなどのリアルな声を知りたい場合におすすめです。
ヤフー知恵袋や教えてgooなどの質問サイトでは、ユーザーが何に不満・疑問を持っているのかを知ることができます。
SNSと同様個人の意見を知ることができるので、商品・サービスの改善やアイデアを探すヒントを得ることができます。
実際に人に聞きに行くことによって、信頼性・独自性の高い情報を入手できます。
専門家に聞きに行く、複数人にインタビューして統計をとるなど、実際に調査することでニュースや本の情報よりも納得のいく情報を得ることができます。
オンラインでできるインタビューツールなどもあるので、手軽に行うことができますよ。
まずは、自分が知りたい情報は何なのかを絞り込みましょう。
絞り込むためには、どんな目的でどんな情報を探しているのかを明確にする必要があります。
目的を考えることでほしい情報も絞れます。
一つの情報からどんなことが推測できるのか、その背景は何なのか、今後どんな部分に影響が出そうかなど、情報の前後のつながりを考えられれば必要な情報が分かってきます。
過去・現状・未来の3つに焦点を当てて考えるようにしてみてください。
ネット検索やSNSでの情報は信憑性に欠けます。
データを示して意見を述べたい場合は、最初に公共機関や新聞など信頼できる媒体の情報を参考にするようにしましょう。
情報は、一つだけでは信憑性に欠けます。
さまざまな観点から見たものや最新のものを収集することで確定していくものです。
しかし、それらの情報を全て自分で調べて集めるのはかなりの時間と労力が必要です。
そこで、情報収集の手助けをしてくれるツールを利用することで、より効率的に欲しい情報を入手することができるのです。
次の項目でおすすめのツールを紹介するので参考にしてください。
Googleアラートは、指定したキーワードを含む情報を通知してくれる無料サービスです。
自分が知りたい情報のキーワードをGoogleアラートに設定しておくことで、その情報を自動的にメール通知してくれます。
検索エンジンで調べる手間が省けるので、効率的に情報収集ができます。
通知の頻度や情報のソース、地域など細かな設定もできるので、情報を絞り込んでいくことが可能です。
Googleアカウントを持っていれば誰でも設定できるので、ぜひ登録してみてください。
設定の仕方も簡単で、Googleアラートにアクセスしてキーワードを打ち込み、「アラートを作成」を押すだけです。
登録した情報サイトの更新を通知してくれるサービスです。
登録した情報サイトが更新すると、「ページタイトル」「見出し」「要約」などを表示してくれます。
更新の確認にサイトを訪れる必要がなくなり、作業効率化につながります。
有名なRSSリーダーはfeedlyとInoreaderです。
どちらも無料版があるので、まずは試しに無料版を使ってみるといいでしょう。
ELNETは、新聞・雑誌・ウェブニュースの膨大な記事情報の中からユーザーが必要な情報だけを収集して朝一で届けてくれるクリッピングサービスです。
媒体を横断して情報を得ることができ、掲載された紙面をそのまま提供してくれるので違和感なく読むことができます。
また、新聞社や出版社などと契約をして著作権許諾済みの記事を提供するので、安心して閲覧できます。
「メディアを横断して情報を入手したい」「新聞・雑誌記事からの情報も手軽に読みたい」「記事のクリッピング作業を自動化したい」というような希望がある場合は、ELNETのサービスがおすすめです。
Webページやwebアプリを一元管理できるツールです。
カテゴリーに分けて管理できる、横スクロールで一気にアプリを閲覧できるなど、管理・操作がしやすいという特徴があります。
WindowsとMacどちらにも対応しているので、ブラウザを選ばずに利用できます。
このように、情報収集を効率化するツールはたくさんあります。
社会人は忙しいので、自分ですべての情報を集めるのは困難ですよね。
情報収集ツールを利用すれば、無駄な作業を減らして短時間でほしい情報を手に入れることができます。
ぜひ、ツールをうまく活用して情報収集を行ってください。
オフィ助では、他にもビジネスで役立つツールを紹介しています。
仕事の効率を上げるために、使えるツールを見ていってください♪