蒸し暑い中で仕事をするのはかなりきついです。
しかし、会社は節電・温暖化対策などで空調の設定温度を高く設定しているところが多いでしょう。
暑いとどんな問題があるのか、職場が暑い場合の対策方法などをご紹介していこうと思います。
一日の大半を過ごす職場が暑いと、仕事のパフォーマンスにも悪影響が及びます。
一体どのような問題が起きるのか見ていきましょう。
職場内の温度・湿度が適温になっていないと、熱中症を引き起こす原因になります。
熱中症は炎天下の屋外で起こると思いがちですが、実は室内でも熱中症は起こるのです。
下のグラフは、消防庁が発表している令和5年8月の熱中症発生場所を表したグラフです。
見て分かるように、住居や仕事場での発生が多いです。
熱中症はひどくなると命にかかわる場合もあるので、室内を涼しく保つことはとても大切なのです。
暑い中仕事をするなんて、考えただけでも気が滅入りますよね。
暑いと頭がぼーっとしてきていいアイデアも浮かばなければ、ミスも増えてしまうでしょう。
生産性が下がるのは一目瞭然です。
暑いと汗を大量にかくので、体がベタベタしてきます。
しかし冷房が十分にきいていないので汗が引くこともなく、ずっとベタベタした状態を我慢しなければいけません。
我慢することでストレスが溜まり、仕事のパフォーマンスが下がる原因にもなります。
暑いと眠くなってくることはありませんか?
暑さによって頭に熱が籠り、脳が働かなくなるため眠くなるそうです。
眠くなると作業効率が著しく落ち、ミスにも繋がりやすくなります。
暑いから辞めるというよりは、仕事の環境の悪さや上長の頭の固さにストレスを感じて退職に行きつく人が増えるでしょう。
空調の温度一つ自由にできないなんて、良い会社とは思えません。
そこで働く従業員にとっては、会社を変えるだけの悪い部分になってしまいます。
このように、暑いオフィスは生産性や従業員満足度を下げていいことが何一つありません。
快適なオフィス環境を作ることは、会社にとっても大事なのです。
次の項目で職場が暑い原因を知り、どんな対策をすればいいのか考えましょう!
先程も説明した通り、空調の温度が高いと室内が冷やされません。
室内が涼しくならないのに空調を付けているのは無駄でしかないので、温度は24℃~27℃に設定し、暑さに合わせて変えられるようにしましょう。
コピー機やパソコンは常に熱を放出しています。
そのため、機械に囲われていると機械からの熱で周囲の温度が上がって暑くなるのです。
また、機械が密集している場所などは冷やす工夫をしないと故障の原因になります。
蛍光灯や白熱灯を使っている場合は、熱を発するので室温が上がる原因となります。
白熱灯は寿命が短い、蛍光灯は環境に悪いなどのデメリットがあるので、LEDに変えるのも手です。
窓から直射日光が入ってくるような環境にいると、それだけで室内温度が上がってしまいます。
一面ガラス張りのオフィスなどは、全ての方向から太陽光が入ってくるので日影が多いオフィスよりも温度が高いと考えて対策を考えましょう。
人口密度が高いと、人からの熱気によって室内が暖まり温度が上がります。
冬は良いですが、夏はかなりきついでしょう。
オフィスの一人当たりの面積の適正値は「約3坪」と規則で定められており、一人当たり最低10平方メートルは広さを確保できるような大きさでなければいけないので覚えておきましょう。
湿度があると、実際の温度よりも高く感じますよね。
湿度があると熱が蒸発しにくいため、体温が下がりづらく暑く感じるそうです。
人が複数いて密閉空間のオフィスで湿度も高いと、かなりの暑さだと思います。
オフィスの適切な温度はいくつなのか知っておきましょう。
平均温度を知ることで空調の適切な調整ができ、熱中症を防ぐことにも繋がります。
職場が暑い時、企業ができる対処法・対策グッズを紹介します。
ぜひ参考にしてください!
クールビズを取り入れることで、体感温度や息苦しさがかなり改善されるでしょう。
夏はノーネクタイ・ノージャケット・半そでワイシャツやポロシャツを推奨することで、従業員も楽に出勤できて身軽なので仕事もしやすくなるでしょう。
クールビズを導入している企業はたくさんあるので、まだ取り入れていない場合はぜひ始めてみてください。
熱を放出して室内温度を上げてしまう機械には、冷却パッチを張って放出熱を減らしましょう。
機械を冷やすことで故障のリスクも減らせるので、一石二鳥です。
従業員のノートパソコンにも貼れるように人数分の冷却パッチを用意して配布しましょう。
遮熱シートにはUV機能が付いているものもあるので、ついでに日焼け対策もできて女性は特に安心して働けるでしょう。
また、最近は遮熱や抗菌効果のあるブラインドカーテンも出ているので、それらを活用するのもおすすめです。
扇風機のような見た目のサーキュレーターですが、その用途は「風を循環させること」です。
オフィスが広いと空調の風が奥まで行き届かないので、奥に座っている人は”空調をつけていても暑い状態”になってしまいますよね。
サーキュレーターを使うことで風が循環するので、暑い空気がかき混ぜられてオフィス全体が涼しくなります。
サーキュレーターは、部屋の隅や窓から一番遠い場所に置くのがベストです。
また、冷房時は空調に背を向けてサーキュレーターを置き、暖房時は空調とサーキュレーターが向かい合わせになるように置いてください。
テレワークを導入して人口密度を低くすれば、職場内の温度も下がって快適に過ごせるでしょう。
加えて新しい働き方を実行できて従業員満足度も上がりますし、会社のアピールポイントにも繋がります。
室内での熱中症を予防すために、従業員にスポーツ飲料や塩飴、冷却タオルなどを支給してみるのも一つの手です。
これがあれば自分でわざわざ買う手間もありませんし、安心して働くことができます。
従業員満足度も上がって熱中症対策にもなるのでメリットが多いです。
空調の温度を下げるといっても、暑がりの人と寒がりの人がいるので最適な温度にするのは難しいです。
毎日設定温度で戦いが起きる場合は、設定温度や体感温度の違いの対策方法を話し合いましょう。
全員が納得する設定温度を決める、暑がりな人と寒がりな人で席を変える などなど、
話し合いをすることで全員が快適な環境で働くことが出来るようになります。
次は、各従業員が行うべき暑さ対策です。
「同じ職場にいるのに自分だけ暑い、なんで!?」と悩んでいる方は必見!
または、空調がついているのに暑さを感じてしまう人は、個人的な暑さ対策をする必要があります。
おすすめの厚さ対策グッズを紹介するので、ぜひ参考にしてください♪
画像出典元:マイベスト
冷却タオルは、身に付けているだけで体感温度がかなり変わります。
最近は手間なく使用できる”濡らさないタイプ”も出ているようなので、室内でもストレスなく利用できます。
濡らすタイプに比べると冷感度は弱くなりますが、冷房や扇風機のあたる場所であればより冷たく感じで気持ちが良いでしょう。
尚、冷感タオルは首などの汗をかく部分に当てるため、汚れやすいです。
頻繁に洗う必要がありますが、たまに手洗いを推奨しているものがあるので、面倒に思う方は洗濯機で洗えるものを選びましょう。
価格相場:200~1500円程度
若い子が良く持っているミニ扇風機(ポータブルファン)をデスクに常備しておくことで、いつでも好きな時に風を起こして涼しい空間を作り出すことができます。
私も使ってみましたが、結構風が来て涼しいです。
エアコンがかかっている場所であれば外よりも涼しくなれるので1台持っておくことをおススメします。
価格相場:1500~3000円
保冷保温ドリンク入れなどはよくあると思いますが、最近は保冷・保温ドリンクボックスも出ているようです。
冷蔵庫のように飲み物を冷やしてくれるので、いつでも冷たい状態の飲み物を飲むことができます。
しかし、大きさがあるので持ち運びを便利さを重視するなら急速冷却カップの方がいいでしょう。
コンパクトでありながら缶やペットボトルを差し込むことで冷却してくれる優れものです。
ドリンクボックス価格相場:5000~6000円
冷却・保温カップホルダー:5000~7000円
お尻を冷やして体感温度を下げるという方法もあります。
長時間座っていると蒸れてきてベタベタして不快なことってありますよね。
冷却シートはそんな蒸れを防ぎ、座るとひんやりするという夏にピッタリのグッズです。
扇風機が付いているものもあり、USB接続で稼働して常に通気性をよくしてくれる優れものです。
長時間座る時の不快感を無くしてくれるのはストレスが減っていいですよね♪
価格相場:800~2000円
今の時期は室内でもマスクをしなければいけないのでさらに暑く感じやすいです。
また、熱中症の原因にもなるので、マスクにも工夫が必要になります。
冷感マスクと言って、接触した部分がひんやりする・汗に反応して冷やしてくれる・通気性がいいなどのマスク内の蒸れを防いでくれる機能がついたマスクが出てきているようです。
夏は一番マスクが辛い時期なので、ぜひ冷感マスクに切り替えて、少しでも快適度を高めましょう。
価格相場:800~2000円
画像出典元:ビックカメラ
ネッククーラーとは、冷却プレートや保冷剤によって首元を長時間冷やすことができる暑さ対策グッズです。
スタイリッシュな見た目で首にかけられるため、作業中でも使えるというメリットがあります。
似たようなものに首掛け扇風機がありますが、あれは顔の前で風を起こすだけなので、暖かい空気の中ではそこまで冷却効果を発揮しません。
冷えすぎるのが嫌な人は首掛け扇風機の方がおすすめです。
逆に、屋外での作業があるなど長時間しっかり冷やしたい場合はネッククーラーがおすすめです。
価格相場:保冷剤の場合は500~1000円
電動の場合は3000~5000円
いかがだったでしょうか。
職場内が暑いとストレスですし、熱中症のリスクをかかえて働くなんて嫌ですよね。
従業員が自ら暑さ対策を行うのはもちろん大事ですが、会社も大切な従業員が働きやすい環境を整えるのが当たり前です。
従業員のためにも会社のためにも、新しい取り組みで暑さ対策を行っていきましょう!