「プロッター」と聞いてすぐどんなものかイメージできる人は少ないのではないでしょうか。
しかし、プロッターは実はいろんな分野で使われています。
そんなプロッターの特徴や種類について知っていきましょう!
画像出典元:プリンター比較
プロッターは、紙の上に図を描いて出力・カットするための装置で、なめらかな線を引くことができます。
プリンターよりも大きな用紙に出力できるため、図面やポスター作成時に利用されることが多いです。
プリンターは”点”、プロッターは”線”で表現するという部分が一番の違いです。
プリンターでは、用紙にマス目があると仮定して文字や画像をドットで表現します。
一方、プロッターでは文字が画像を直線や曲線の集合として表現するので、プリンターよりもなめらかで自然な線が引けるのです。
しかし、最近はプリンターの性能が上がり、線をなめらかに描けるようになってきています。
そのため、大判プリンターがプロッターの役割を果たすことが多く、プロッター=大判プリンターと認識されるようになっているのです。
プロッターができることは、主に「描画」と「カッティング」です。
読み込んだデータを元に、用紙に図面や画像を描画します。
細かな線や直線・曲線も違和感なくなめらかに表現できます。
カラー印刷可能なものは、キレイな色味を表現することができます。
カッティングプロッターであれば、ヘッダーに取り付けてあるカッターで描画に合わせてカットすることができます。
正確でキレイなカットを行うことができます。
プロッターにはいくつか種類があり、ものによって得意とすることが違います。
それぞれの違いを見ていきましょう!
ペンを使って線を描画するタイプのプロッター。
ペンにはインクペン・ボールペン・シャープペンなどが用いられます。
ペンプロッタ―の中でも、用紙を水平方向に固定し、ペンを縦と横に動かすことで線を描くものは「X-Yプロッター」と呼ばれています。
出力時に、ベクターデータ(数値データ)をラスタデータ(ドットの集合)に変換するタイプのプロッター。
出力機構がプリンターに近く、インクジェット・レーザー・感熱式・静電など出力方法が多彩です。
ペンの代わりにカッターを装備していて、紙・フィルム・シールなどをカットすることができるタイプのプロッター。
真っすぐカットするだけではなく、印刷物の輪郭に合わせてカットすることもできます。
カッティングプロッターはさらに3種類に分けられます。
ローラーが付いており、用紙を動かして描画するもの。
用紙を広げる必要がないため、コンパクトサイズのものが多いです。
また、大きなサイズの用紙に対応しています。
大きな台に用紙を置き、ヘッドを上下左右に動かしながらカットするもの。
グリットローリングタイプよりも使い方が簡単で、より細かい部分まで正確にカットできます。
以前はプロッターと言えばこれが主流でした。
しかし、台が必須となる分置く時に広いスペースが必要になります。
サイズが小さく家庭でも使えるのが特徴です。
本体が小さいので利用できる用紙の大きさも制限がありますが、簡単に使えていろんなシーンで重宝します。
近年安くなってきており、購入者も増えてきています。
プロッタ―のことがだんだん分かってきたと思いますが、「複合機あるんだけど、プロッタ―を会社に導入するメリットって何?」と疑問に思っている方も多いでしょう。
では、プロッタ―を導入するメリットをご説明します。
複合機では、商業施設にかかっている垂れ幕ほどのサイズの印刷ができるものはなかなかありません。
プロッターや大判プリンターは、A0サイズやB0サイズなどのかなり大きなサイズの印刷を得意としているため、大判サイズの印刷が多い場合はプロッターがおすすめなのです。
【用紙サイズの比較】
画像出典元:size.com
尚、ただ大きいサイズの印刷ができるというだけでなく様々な特殊紙に対応しているため、加工用紙の印刷が多い場合も活躍します。
プロッターが会社にあれば、自分たちで好きにデザインしたポスターやステッカー、広告を作ることができるため、自社の色を出したデザインのものを造ることができます。
通常、大きな広告や特殊紙の印刷は外注して作ってもらうことが多いと思います。
しかし、プロッターが会社にあればそのような広告物を内製化できるため、外注コストがかからず経費削減に貢献できます。
プロッターは種類が多いため、会社で印刷するものに合わせて選ぶことができます。
家庭用もあるため、あまり使わない場合はコストを抑えることができます。
プロッターでは1枚の大きな紙に細かな製図を印刷できるため、地図やCADで製図した図面作成時に活用されています。
精密な表現が必要となる図面や地図において、細かな部分もしっかり再現できるプロッタ―は信頼度が高いのでしょう。
ポスター作成や濡れても平気なようにラミネート加工が必要な印刷物を扱う際にプロッタ―が活躍します。
横断幕や表彰状など、特殊なものの印刷もできるので重宝します。
お店のロゴをプロッターでカッティングシートにして扉に貼ることができます。
入ってくるお客様にとってもお店の名前が分かりやすいですし、なによりオシャレですよね。
プロッターではシールを作ることもできるので、ステッカーも簡単に作ることができます。
お店のステッカーを作るもヨシ、私用で好きなデザインのステッカーを作るもヨシ。
プロッタ―があれば特殊加工も行うことができるのです。
大きめのポスターやのぼり、床広告を印刷することも可能です。
プロッタ―が1台あれば、商業施設の広告のほとんどを印刷することができてしまうのです。
このように、プロッタ―は今や建築現場の図面だけではなく、いろんな場所で活用されているのです。
この機会に、あなたの会社でもプロッタ―導入のメリットを考えてみてくださいね♪
もしかしたら、プロッタ―を導入することで販促やコスト削減に繋がるかも…!?
プロッターを選ぶ際に注意すべきことを紹介します。
ぜひ、購入前の参考にしてください。
上記でもお伝えしたように、プロッターには種類があります。
用途に合ったものを選ばないと、印刷したいものが印刷できないなどのトラブルが発生してしまいます。
また、メーカーや機種によっても特徴が異なるので、印刷枚数なども重要になってきます。
購入前に用途と印刷頻度を把握しておきましょう。
プロッターだけでなく、用紙も用途によって使い分けが必要です。
普通用紙 | 比較的安価に入手できる、程よい厚さのある用紙 図面・簡易ポスター・CADの印刷に向いている |
光沢紙 | 表面がコーティングしてあるテカテカと光る用紙 写真やポスターの印刷に向いている |
コート紙 | 上質紙の上に艶消し塗料を塗り、光沢を抑えた用紙 ポスター・カレンダー・カタログの印刷に向いている |
このように、用紙によって特徴が異なるので何を印刷したいかで用紙を選びましょう。
なお、プロッターによって使用できない用紙があるので、導入するプロッターと相性がいい用紙かどうかも確認してください。
大量に印刷する場合は印刷速度も重要です。
速度が速くないと大量印刷に時間がかかって効率が悪いので、印刷速度も確認してから購入しましょう。
プロッタ―を取り扱っているメーカーはいくつかありますが、その中でもオフィ助のおすすめをご紹介します。
ぜひ参考にしていってください。
HPは、ノートパソコンやデスクトップ、プリンターなどを扱っているアメリカの会社です。
国内パソコンシェア1位を獲得しており、日本でも知らない人は少ないでしょう。
そんなHPでも大判プリンターを販売しています。
HPでは、特殊製品の印刷が可能な大判プリンターを用意しており、用途に合わせて選ぶことができます。
カメラ・ビデオをはじめとする映像機器、プリンターや複合機などの事務機器などを販売している大手精密機器メーカー。
そんなキヤノンでも、大判プリンターを取り扱っています。
大判プリンターの中でもいくつかの種類に分かれており、
小規模オフィス向けのコンパクトなもの・高速プリントを得意とするもの・高画質で色再現性に優れたものなど、用途に合わせて機種を選択できます。
キヤノンの場合、1年間の無償サポートやスポット修理サービスなど、サービス面も充実しています。
武藤工業株式会社は、東証一部上場企業であるMUTOHホールディングス(株)の中核企業としてプリンターやプロッター、3Dプリンターなどを展開するグローバル企業。
海外との取引も多く、国内外で幅広く活躍しているそうです。
武藤工業株式会社では、カッティングプロッターとCAD用プロッターを展開しています。
低価格でありながら高い機能性を持っているのが特徴です。
どのような用途で使うかで、どのメーカーが良いか考えてみてくださいね!
オフィ助では、上記3メーカーのプロッターを取り扱っています。
どの機種がいいか分からない場合も、オフィ助スタッフがヒアリングをしてお客様の会社にピッタリのものをご提案いたします。
その他、プロッターについて気になることがある場合はお気軽にご連絡ください!
知識豊富なスタッフが丁寧にお答えいたします♪