仕事とは言え、資料のホチキス留めや、送付するための3つ折りが手間に感じる方も多いですよね。
そのため、
「複合機で、資料作りまで完結する方法はない?」
「複合機でホッチキス止めまで完了できないかな?」
などとホッチキス機能を欲している人も多いでしょう。
複合機では、ホッチキス止めや穴あけパンチ機能のことを「ステープル機能」と呼びます。
この機能は全ての複合機に付いているわけではなく、オプションになっている場合が多いです。
ステープル機能を使うためには、複合機に「フィニッシャー」というものを取り付ける必要があります。
フィニッシャーはオプション機能なので、取り付けるには複合機の本体価格とは別料金がかかります!
フィニッシャーを付ける前にいくらか確認しておきましょう!
それでは、フィニッシャーとはどのようなオプション機能なのか、見ていきましょう。
複合機・コピー機の中には、印刷後自動でホチキス留めや2つ穴をあけるといった作業をしてくれる、「フィニッシャー」と呼ばれる機能があります。
ホチキス留めであれば部単位で、3つ折りであれば1枚ずつといったように複合機・コピー機が最後まで作成することが可能です。
「顧客に配る資料の数が多い」
「日常的に資料の保管や送付する書類が多い」
といったビジネスシーンでも大活躍する機能と言えるでしょう。
基本的にフィニッシャーは、複合機・コピー機のオプション機能として追加できます。
その種類は、
の、主に上記2種類が用意されています。
ここでは、それぞれの機能や特徴について詳しく説明していきましょう。
インナーフィニッシャーは、複合機・コピー機の本体内部に取り付けて使用します。
排紙部分に取り付けて使用するので、外観を損なうこともなく、また複合機・コピー機のサイズを気にせず利用することが可能です。
その主な特徴は、以下の3つです。
導入時の価格を抑えることができるのが魅力ですが、インナーフィニッシャーは使いすぎると故障の原因にもなるので注意しましょう。
サドルフィニッシャーは、複合機・コピー機へ外付けして使用します。
分厚い資料のホチキス留めや、印刷速度が速い機種でも対応可能です。
主な特徴は以下の3つです。
大容量の印刷物も素早く仕上げることができるので、毎月5000枚以上の資料作成をする企業などにも導入されています。
一言でフィニッシャーといってもできる機能が異なります。
そこでここからは、フィニッシャーでできる機能についてご紹介しましょう。
ホチキス留めができるフィニッシャーは、部単位の資料を上下左右指定して留めることが可能です。
ホチキス留めといっても、ホチキス針を使用しないもの、針を使用するものの2種類があるので詳しくお話しします。
ホチキスの針を利用して留めるタイプの場合、角を1点だけ留めるコーナー綴じ、長辺・辺のどちらか2点を留める2点留めができるフィニッシャーがあります。
フィニッシャーの機能にもよりますが、サイドフィニッシャーであれば100枚程度まで用紙をホチキスすることも可能です。
針を使わずホチキスするフィニッシャーは、
といった2つのメリットがありますが、用紙に圧力を加えて綴じるため5枚程度までしか綴じることができないものが多いのが難点です。
Z折り(山折り谷折りで折った3つ折り)やC折りのように、排紙されたときにはそのまま封書に入れて送付できる、折りたたみ機能が付いたフィニッシャーもあります。
ダイレクトメールや封書を送付する機会が多い方に最適ですが、サドルフィニッシャーにのみ対応していると覚えておいてくださいね。
書類を保管、整理するときに役立つフィニッシャーとして、パンチ機能があります。
2穴が基本ですが、フィニッシャーの種類によっては、4穴や3穴をあけることが可能です。
排紙後はそのままファイリングすることができるため、大変便利ですね。
また、ホチキスの機能も合わせて使用することも可能です。
中綴じ機能とは、2つ折りにした印刷物を中心の線に合わせてホチキス止めする機能です。
開けば本のようになるので、自分でパンフレットや冊子を作成する方には最適といえます。
ただ、対応枚数としては16枚程度と少ないことが多いので覚えておきましょう。
ソート機能とは、複数の文書を複数部コピーするときに利用する機能です。
例えば、30枚の原稿を10人分コピーした場合、1ページ目2ページ目とそれぞれ10枚コピーされ、計30ページを人の手で束ねてホチキス・・・といった時間のかかる作業になります。
しかしソート機能を使ってコピーをすることで、30ページの原稿をそのまま1部ずつコピーしてくれるので、人が束ねる必要もありません。
ホチキス機能を併用することで、ソートでコピーしたものをそのままホチキスで留めて排紙してくれるので、作業の効率化を図ることもできます。
「フィニッシャーの具体的な使用方法が想像できない」といった方もいますよね。
ここでは富士ゼロックスの複合機を例に、パソコンより出力した場合のフィニッシャー(ホチキス)の使用手順をご紹介します。
まずは使用しているパソコンのプリンタードライバ―を設定しましょう。
手順は次の4ステップになります。
これで出力すると、設定したフィニッシャーを利用することができます。
機種によってはホチキスの有無や場所、パンチの有無などが選択できるようになっているので、一度確認してみてくださいね。
次に、折りたたみ機能の使用方法にいてお話ししていきます。
Canonのフィニッシャーを例に
など、それぞれの3種類の使い方を詳しくみていきましょう。
複合機の操作パネルを利用して設定します。
たった3ステップで、2つ折りコピーが可能です。
原稿の表面を外にするのか、内にするのか選択できるのも便利ですね。
印刷面を内側に向くようにする3つ折りの設定方法は、次のようになります。
排出された用紙は封筒にそのまま入れて送付することもできるので、人がわざわざ折って送付する必要もなくなります。
Z折りは、用紙の半分のサイズにしてZの形で折られ排出されます。
例えば、A3サイズの原稿をサイズを変えることなくコピーし、A4サイズで資料をまとめたい場合、Z折りを利用することでA4サイズに折られた状態で排出されます。
操作手順としては、次のようになります。
ただし、原稿は字が読める状態のまま(表を上に)ADFへセットしてくださいね。
ガラス面にセットするときは、読める状態のまま裏がえしてセットします。
フィニッシャーのホチキス留めを行うには、針をセットする必要があります。
富士フイルムビジネスイノベーション(旧富士ゼロックス)の機種を例に、針のセットの仕方をご紹介しましょう。
ホチキスカートリッジを取り出すときには、少し強めに引くのがコツです。
また針が残っている場合、針ケースを取り外すことができないので覚えておきましょう。
できるだけ、その複合機のメーカーが推奨するホチキス針を利用すると、トラブルなく使用できおすすめです。
資料などの作成では、サイズの異なった原稿をまとめなくてはいけないケースもありますよね。
サイズが混在している原稿であっても、フィニッシャーを活用することができます。
ただし、「A3とA4」「B4とB5」といったように、一辺が同じ長さあることが大切です。
また用紙サイズが混在する原稿の場合、複合機での設定が必要になるので覚えておきましょう。
富士フイルムビジネスイノベーションの場合は、「サイズ混在ホチキス/パンチ設定」のダイヤルボックスで設定を行わなくてはいけません。
サイズ混在原稿の先頭のページと、混在する原稿のサイズ、そして向きや180回転などといった設定もできるので、原稿に合わせて行ってくださいね。
綴じられる枚数は、メーカーとその機種によって異なります。
インナーフィニッシャーの綴じられる最大枚数は50枚、サドルフィニッシャーの綴じられる最大枚数は65枚以上のところが多いです。
だたし、針なしホチキスの場合は一度に5枚程度しか綴じられないため注意が必要です。
ガラス面でのコピーであれば、あまり分厚すぎなければホチキスを付けたままコピーすることはできます。
しかし、自動原稿送り装置を使ってコピーする場合は必ず外してから通してください。
ホチキスを付けたまま自動原稿送り装置を通してしまうと、故障の原因になるので絶対に外すようにしましょう。
残念ながら、コンビニのコピー機でステープル機能はついていません。
しかし、セブン・ローソン・ファミマの大手コンビニエンスストアでは製本機能が搭載されています。
製本をしたい場合は、コンビニのコピー機で製本印刷を行い、自分でホチキスを付けましょう。
ホチキスに関しては、縦綴じも横綴じも簡単にホチキス止めできる「ホチくる」がおすすめです。
いかがでしたか。
今回は、資料などの作成に大いに役立つフィニッシャーの種類や、機能など詳しくご紹介しました。
ポイントとしては、次の3つがあります。
「顧客に送付する書類の3つ折りが大変」
「資料作りに時間がとられすぎる」
といった方は、フィニッシャーの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
また、コピー機・複合機にはフィニッシャー以外にも様々な機能があります。
その他機能に興味がある方は、ぜひこちらの記事もお読みください。
オフィ助ではフィニッシャーをつけることができる複合機・コピー機もご紹介しています♪
複合機・コピー機の使用頻度などに合わせた最適な1台を提案できるため、フィニッシャーについて気になっている方はお気軽にオフィ助までご連絡ください。