レーザープリンターを使う際に、
「インクジェットプリンターで使っていた用紙で大丈夫?」
「レーザープリンター用の用紙って、どんなもの?」
などといった疑問持つ方も多いでしょう。
そこで今回は、レーザープリンター用の用紙とはどういったものなのか、用紙の選び方など詳しくご紹介していきます。
これを読めば、レーザープリンターに適切な用紙が明確になり、用紙選びに迷うことがなくなりますよ!
ぜひ参考にしてくださいね。
まずは、インクジェットプリンター用とレーザープリンター用の用紙の違いに触れていきましょう。
用紙 | レーザープリンター用紙 | インクジェットプリンター用紙 |
---|---|---|
特徴 | ・経年劣化がしにくい ・塩化ビニールの上に置くと裏移りする可能性があり | ・発色はよいが色あせしやすい ・耐水性がない |
厚さ | 普通紙に比べ薄め | ― |
耐熱性 | あり | なし |
レーザープリンターは、感光体にレーザーを当て、トナーで紙に吹き付けるという印刷方法です。
その際に熱が発生するため、表面が熱で溶けてしまう可能性があるインクジェット用紙はレーザープリンターには適していません。
ただ、レーザープリンター用のラベル紙(光沢用紙)であれば、熱に耐性のある糊を使用しているので用紙の表面が溶かされず、問題なく使用できます。
また、レーザープリンターとインクジェットプリンターどちらにでも使える用紙もあります。
これは「兼用紙」や「マルチ用紙」と言われているので、どちらのプリンターでも印刷する機会がある場合は兼用紙を使うのがおすすめです。
レーザープリンターとインクジェットプリンターの違いについては、次の記事も参考にしてくださいね。
結論からいうと、レーザープリンターにはインクジェットの用紙は使用できません。
先にお話ししたように、インクジェット紙ではレーザープリンターでの印刷時に発生する熱に耐えることができないためです。
糊や光沢紙の表面が熱に溶けてしまうと、故障などといったトラブルになる可能性が高くなります。
レーザープリンターでの印刷には、
の4種類から用紙を選びましょう。
逆に、インクジェットプリンターでレーザープリンター用の用紙は印刷できるのでしょうか。
実は、これもやってはいけないのです。
インクジェットプリンターはインクを紙に噴射して印刷します。
レーザープリンターはトナーという粉を紙に吹き付け、プレスして印刷します。
このように、レーザーとインクジェットは印刷方法が違うため、用紙も専用のものを使わないといけないのです!
インクジェットプリンターでレーザー用紙を利用してしまうと、インクがうまく紙にのらずに文字がかすれたり、中でインクが飛び散って故障の原因になり兼ねません。
それぞれプリンターの種類にあった用紙を利用するようにしましょう!
プリンターで使用するさまざまな用紙が発売されていますが、ここまでお話ししたようにレーザープリンターとインクジェットプリンターでは、使用できる用紙が異なります。
そこで、用途やプリンターによって使用できるかどうかなどを用紙の種類別に表にまとめました。
種類 | 向いている用途 | レーザープリンター | インクジェットプリンター |
---|---|---|---|
普通紙 | 文字の印刷 | 〇 | 〇 |
上質紙 | 文字の印刷 | 〇 | 〇 |
色上質紙 | ・チラシ ・パンフレット | 〇 | 〇 |
再生紙 | 文字の印刷 | 〇 | 〇 |
マット紙(インクジェット用) | ・ハガキ ・写真印刷 | × | 〇 |
両面マット紙(レーザー用) | ・チラシ ・パンフレット | 〇 | × |
光沢紙 | 写真印刷 | × | 〇 |
写真用紙 | 写真印刷 | △ | 〇 |
レーザープリンター専用紙 | ・文字印刷 ・パンフレット | 〇 | × |
一般的に、加工紙と呼ばれる光沢紙やマット紙はレーザープリンターでは使用できません。
普通紙などの非加工紙はどちらのプリンターでも使用することが可能です。
また、レーザープリンターでも写真を印刷することができますが、その際はレーザープリンター用の写真用紙を使うようにしてください。
レーザープリンターでは、次の9種類のような、特殊用紙も使用することができます。
どんな用紙が使用できるのか覚えておきましょう!
ラベル紙などでもレーザープリンター専用のものであれば使用が可能です。
このほかにも、カラーレーザー専用アイロン転写紙や屋外用ラベルなどもあるので、店舗やオフィスでも多彩に活用することができますね♪
レーザープリンター対応用紙には、厚手なものからペラペラで薄手のものなどさまざまな種類があります。
どの程度の厚さまで対応しているのか、某メーカーの規定を目安に簡単にまとめました。
上質紙や普通紙 | 60~89g/㎡ |
---|---|
厚紙 | 90~163g/㎡ |
このほかにも、特殊用紙として209.3g/㎡の郵便ハガキや封筒の印刷も可能です。
また、レーザープリンターによってはOHPフィルム印刷に対応している機種もあります。
こちらでは、オフィスで使用するレーザープリンターにはどんな用紙が適しているのかお話ししていきます。
用紙別に、おすすめの用途を次の表にしました。
用紙 | 向いている場面 |
---|---|
普通紙 | 文字印刷 |
上質紙 | 文字印刷 |
再生紙 | オフィスなど大量印刷、書籍、教科書 |
両面マット紙 | ・チラシ ・パンフレット |
光沢紙 | 写真印刷 |
大量印刷では再生紙を使いコストを抑え、資料作りには普通紙・上質紙を利用するなど、使用する用紙を分けている企業もあります。
ここからはレーザープリンターの用紙について、よくある3つの疑問にお答えします。
レーザープリンターの導入を検討している方にも役立つ情報なので、ぜひチェックしましょう。
レーザープリンターでは、 カラーの用紙も色上質紙であれば使用することが可能です。
そのほかの紙でも、インクジェット用に加工されたものでなければ、問題なく使用することができますよ。
不安な場合は用紙の説明文などから対応しているかどうか確認しておくと安心でしょう。
レーザープリンターで使用できる用紙サイズは機種によって異なりますが、一般的には次の表のようになります。
サイズ例 | 具体的な大きさ(mm) |
---|---|
A3 | 420×297 |
SPA3 | 450×320 |
A3ノビ | 483×329 |
A4 | 297 × 210 |
A5 | 210×148 |
B4 | 364× 257 |
B5 | 257 ×182 |
長尺 |
|
このほかにも、ハガキや封書などに対応しているレーザープリンターも多いので、用途に合わせて機種を選ぶといいですね。
レーザープリンターで名刺サイズの印刷はできません。
その代わり、A4サイズで販売されている専用の名刺用紙への印刷であれば可能です。
後から自分で切り離すといった手間がありますが、印刷業者に頼むよりもコストを抑えて名刺の作成ができます。
用紙によっては、文字印刷を得意とするものや、写真や画像の印刷に向いているものもあります。
そのため、使う用途に合わせて印刷用紙を選ばなければなりません。
そこで、用紙の選び方のポイントをお話ししていきましょう。
用紙を選ぶ際には質感を確認することがポイントです。
光沢があってツヤのある印刷をしたければ、レーザープリンター用の光沢紙を使用しましょう。
また、マット感を求める場合は専用の両面マット紙を選ぶなど、求める質感に応じて用紙を選ぶようにしてくださいね。
ラベルや名札、ポップなどを作成する場合は耐水性も大切です。
初めから耐水加工がされている、水に強く粘着力がある用紙も販売されているので活用してみましょう。
用紙が厚手か薄手かによって、向いている用途が異なります。
用途 | |
---|---|
厚手で折れにくい用紙 | お店で掲示するポップや張り紙など |
薄手で折れやすい用紙 | 使い切りですぐに捨てる可能性のあるチラシなど |
用途に合わせて用紙の厚さや薄さを選択するといいですね!
レーザープリンター用紙でも両面印刷はもちろん可能です。
両面印刷用の用紙を使って印刷しましょう。
また、両面印刷の際には自動両面印刷のカラーレーザープリンターの利用も便利です。
レーザープリンターに限らず、機械にはトラブルがつきものです。
そこで、レーザープリンターでよくあるトラブルを3つご紹介します。
事前に知っておけば、もしものトラブルにも冷静に対応することができますよ。
印刷時にしわが寄ったり折り目がついてしまう場合は、ドラムユニットやトナーカートリッジが正しくセットされていない可能性があります。
まずは正しくセットされているか確認しましょう。
もし、正しくセットし直してもシワが入る場合は、中の部品に問題があるのかもしれません。
その際は、メーカーもしくはリース会社に連絡をして対応してもらいましょう。
レーザープリンターで薄い用紙を使用すると起こりやすいのが、静電気トラブルです。
「印刷された紙が静電気によってくっついた状態で排出される」といったトラブルはよくあります。
静電気の影響を受けないようにするには、アース線を接続するなどといった対処方法のほか、用紙をプリンターへセットする前に「紙さばき」を行うのもおすすめですよ。
紙さばきとは、用紙の束をお札のようにバラバラと紙と紙の間に空気を入れる感覚でめくることです。
どうしても直らないという場合は、メーカーなどに対処方法を確認しましょう。
レーザープリンターは熱を使ってトナーを定着させるので、用紙が反り返ってしまうことがあります。
少し薄めの用紙を利用すると、反り返りが軽減されることもあるので試してみましょう。
また、排紙を排紙トレイに行うのではなく、排紙口から行うように設定をすると、大幅に減少することがあります。
ただ、ハガキなど厚い用紙の場合はどうしても反り返りが強くなってしまいがちです。
対処が難しい場合は、メーカーへ問い合わせてみてくださいね。
印刷物が汚れてしまう場合、その理由としてはドラムユニットもしくは定着器の劣化などが考えられます。
ドラムユニットに劣化があると、斑点状に用紙が汚れることがあります。
定着器は用紙にトナーを定着させるローラ―で、経年劣化によってうまくトナーを定着させることができなくなり、印刷物を手でこするとにじむなど用紙が汚れることがあるのです。
出典元:株式会社ドリームオフィス
ドラムユニットの場合、自分で新しいものに交換することで対処が可能ですが、定着器の場合は業者に依頼して交換してもらう必要があります。
コンビニのレーザープリンターを使用しようか検討する方もいますよね。
例えば、色上質紙に印刷したいと思っても、コンビニの用紙はすべて白なので、印刷することができません。
そこで、自分で用意した用紙を持っていくと、コンビニのプリンターで利用することができるのでしょうか。
結論から言えば、コンビニへ用紙を持ちこんでの印刷は難しいです。
使用する用紙によってはトラブルが起こることもありますし、場合によっては故障のリスクもあります。
持ち込みは「ハガキのみ可」とされているコンビニもありますが、通常のA4サイズなどの印刷としてはできないと思っておきましょう。
こちらではオフィ助担当者から、レーザープリンター用紙に関する豆知識をご紹介します。
先日、インクジェットプリンターからレーザープリンターへ入替をするお客様から、「今まで使っていたインクジェット用の用紙は使えないの?」とご質問をいただきました。
そのお答えとしては、その通り、使えないんです!
そのため、新たにレーザーに対応した用紙を買っていただく必要があるのですが、以下にいくつか用紙の例を挙げたいと思います。
レーザープリンターで印刷できる用紙のタイプは多数ありますが、その中でも特殊なタイプを画像付きでまとめてみました。
光沢紙(写真などに使われる表面に光沢のある用紙)
ファイル
長尺紙
OHPフィルム
お仕事内容によっても、会社様ごとに使う用紙は異なってくると思います。
印刷会社さんにお願いしていたちょっと特殊なものも、専用の用紙さえ手に入れてしまえばご自身でいつでも印刷することができますよ(^^)/
今までの用紙が残っていて勿体ない!と思ってしまいますが、無理に使うと上手く印刷できなかったり、機械の故障の原因となる可能性もありますので、レーザー専用の用紙をご購入下さいね!
いかがでしたでしょうか。
今回はレーザープリンターに利用できる用紙などについて、詳しくご紹介しました。
ポイントとしては次の3つです。
レーザープリンターで使用できる紙について知りたい方は、この記事を参考に用紙を用意してみてくださいね!
オフィ助では、プリンターのあらゆる疑問にも対応しています。
「故障していないはずなのになぜかキレイに印刷できない…」などといった疑問でも遠慮なくオフィ助までお聞かせください!
お客様の状況に合わせて対応をさせていただきます!