パソコンから直接印刷を行うには、複合機とパソコンを接続する必要があります。
接続方法はいくつかあるので、今回はプリンターとパソコンの接続方法を紹介していきたいと思います。
プリンターの接続方法は、以下の4つになります。
それぞれのメリットデメリットをご紹介します。
【メリット】
USB接続では、プリンタードライバーをインストールしたパソコンとプリンターをUSBケーブルで繋ぐだけでいいので、接続に手間がかかりません。
パソコンとプリンターを直接繋いでいるため、インターネットに繋がなくても印刷ができます。
インターネット環境に通信が左右されないため、安定した通信を行うことができます。
インターネット接続が不要だと、台風などの災害時にインターネットが使えなくなっても普段通り印刷を行うことができます。
災害時も作業に支障が出ないのはいいですよね。
古いプリンターですと無線接続に対応していない場合があります。
USB接続であれば古い機種でも対応しているので、機種を選ぶことなく接続することができます。
【デメリット】
USB接続では、基本的にプリンターとパソコンの1対1での接続しかできません。
“USB切替機”というものを使えばパソコン2台とプリンター1台という接続もできますが、不具合が出てくるのでおススメはできません。
会社で複数台使用の場合、USB接続は向いていないでしょう。
USBケーブルの長さには限界があるため、接続するにはパソコンとプリンターの距離をある程度近づける必要があります。
そのため、広範囲での使用は難しいです。
ケーブルを延長することもできますが、あまりに距離が長すぎると機器の動作に不具合が生じる可能性があるため、ケーブルの長さは5m以内がベストです。
スマートフォンやタブレット端末との接続もできないので、マルチデバイスからの直接印刷は不可能です。
【メリット】
有線でインターネット回線に接続しているため、安定した通信が行えます。
通信の安定性が重要視される場所では、有線での接続がおススメです。
さらに、無線に比べて通信速度も速いです。
無線のように電波状態の影響を受けることがないため、通信速度も安定しているのです。
有線LANケーブルの数を増やすだけで複数台と接続できます。
ケーブルが続く限り接続台数を増やすことができ、ケーブルの長さや接続台数が増えても通信速度に影響を及ぼしません。
【デメリット】
1つずつケーブルを繋げていく必要があるので、複数台接続の場合配線に手間がかかります。
また、人の導線を避けたりケーブルが絡まらないようにつなぎ方を考える必要があります。
1台接続の場合はあまり気にならないと思いますが、複数接続の場合配線のやり方を考えないとオフィスが汚く見えてしまいます。
床に這わせる場合は平たいケーブルを使うなどして、レイアウトに影響がないよう配慮する必要があります。
【メリット】
無線の場合ケーブル接続の手間がないため、複数台接続に手間がかかりません。
そのため、新しく接続を増やす際もハードルが低いです。
複数台接続を手間なく行いたい場合におススメです。
配線を考えなくていいので、プリンターとパソコンの距離を気にしなくていいのもメリット。
広いオフィスでは無線LANでの接続が多いでしょう。
コードがないのでオフィスのレイアウトもスッキリします。
見た目の問題で無線にするところもあるでしょう。
【デメリット】
有線に比べて通信が不安定です。
電波干渉や災害でネット回線に不具合が生じると、通信が止まってしまうこともあります。
いざという時に有線にできるよう準備をしておくことをおススメします。
無線LANに接続するには、SSIDやパスワード入力など、設定に少し手間がかかります。
無線接続だと、インターネット回線から情報を盗み見られたりする危険があります。
無線LAN接続をする際は、セキュリティ対策をしっかり行いましょう。
【メリット】
接続機器がBluetoothに対応していれば、パソコンだけでなくスマホやタブレットでも接続することができます。
仕事にマルチ端末を使うことが多い場合におススメです。
Wi-Fiよりも消費電力が少ないので、大量印刷を行う場合にコストを抑えられます。
通常利用でも、消費電力が少ないのはいいですよね。
端末とプリンターをBluetoothで繋ぐだけなので、無線LANのように接続に手間がかからず便利です。
【デメリット】
Wi-Fiに比べると、Bluetoothは通信速度がかなり遅いです。
個人利用で少し使う場合には良いですが、社員が多い会社で利用するのには向いていません。
Wi-Fiは数百メートル先まで電波が届きますが、Bluetoothは数十メートルまでしか電波が届きません。
そのため、通信機器の近くまで行って通信を行う必要があるので、広範囲での使用は不可能です。
Bluetooth接続を行うには、接続する端末がお互いBluetooth接続に対応している必要があります。
接続できない場合は、端末と複合機の両方がBluetooth対応か確認してみてください。
【注意】BluetoothとWi-Fiを同時使用は電波干渉のもとになる
BluetoothとWi-Fiが同じ周波数帯を使うため、同時に使用すると電波干渉が起こり、ネットワーク通信速度が遅くなったり音声が途切れたりと接続にトラブルが起こります。
そのようなことが起こらないように、なるべくBluetoothとWi-Fiの同時使用は控えましょう。
プリンターとパソコンの接続方法は4つありますが、USB接続が一番早く簡単に行うことができるのでおすすめです。
しかし、会社で使う場合はプリンターの位置が遠い場合もありますので、その場合は無線接続がおすすめです。
この記事では、USB接続と無線接続の方法を紹介していきたいと思います。
まずはプリンターとパソコンをUSB接続する方法をご紹介します。
➀プリンターの電源を切る
➁パソコンの電源を入れ、プリンタードライバーをインストールする
※起動中のアプリケーションソフトは全て閉じてください
➂プリンターのコネクターカバーを開けてUSBケーブルを奥まで差し込む
➃パソコンにもUSBケーブルを接続する
➄プリンターの電源を入れる
USBケーブルには種類があります。
それぞれ差し込み口の形が違うので要注意です。
・typeA…PC接続の際によく使われるコネクタ。
・typeB…PC周辺機によく使われるコネクタ。口が大きめ
・typeC…Macbookやandroid充電器に使われているコネクタ。
・Mini USB…デジカメやモバイルバッテリーに使われるコネクタ。
・micro USB…タブレットなどで使われるコネクタ。
・Lightning…スマホ充電器で使われるコネクタ。
このように、通常よく使われるtypeAのUSB以外にも種類があるため、複合機のコネクタとパソコンのコネクタに対応したUSB端末を用意しましょう!
では、プリンターとパソコンを無線接続する方法を紹介したいと思います。
【用意するもの】
プリンターとパソコンを接続する前に、無線LANの親機とパソコン・プリンターを有線または無線で接続しておきましょう。
【接続方法:シャープ複合機の場合】
【Windows10】
【Windows11】
これでプリンターとパソコンの設定は完了です。
テストとしてパソコンから印刷を行ってみて、設定したプリンターから印刷されれば成功です。
接続がしっかりできていても、プリンタードライバーがインストールされていないと印刷できません。
インストールは、使用機器メーカーのWebサイトなどでするのが一般的です。
ここでは、WindowsとMacのプリンター設定方法をご紹介します。
➀スタートメニューから設定をクリック
➁設定画面で「デバイス」をクリック
➂画面左のバーから「プリンターとスキャナ」を選択し、[プリンターまたはスキャナを追加します]をクリック
➃プリンターとスキャナ一覧に該当するものが表示されなかった場合、「プリンターが一覧にない場合」をクリック
➄[その他のオプションでプリンターを検索]という画面がでるので、設定するプリンターに応じて追加方法を選 択し、「次へ」をクリック
➅[プリンターポートを選択]という画面がでるので、該当するプリンターポートを選択し、「次へ」をクリック
➆[プリンタードライバーのインストール]という画面がでるので、製造元から設定するプリンターメーカーを選択し、プリンターから設定するモデル名を選択し「次へ」をクリック
☆該当のプリンターが表示されない場合は、「Windows Update」を押す
➇[プリンター名を入力してください]という画面がでるので、プリンター名ボックスの名前が合っているか確認し、「次へ」をクリック
➈[プリンター共有]という画面がでるので、ネットワークでの共有設定を選択して「次へ」をクリック
➉[(プリンター名)が正しく追加されました]とでるので、「完了」をクリック
☆テストページの印刷をすれば、ちゃんと印刷できるか確認することができます。
⑪設定の「プリンターとスキャナ」画面で、設定したプリンターが追加されていることを確認する
一部画像提供元:ドスパラ公式ページ
Macでは、ほとんどの場合プリンターを追加すると、Air print経由でプリンターに接続されるかプリンタードライバーを自動的にインストールされます。
そのため、プリンタードライバーをインストールする手間がありません。
しかし、手動でインストールする方法もあるので、そちらをご紹介したいと思います。
リコーでのインストール方法なので、他のメーカーでは異なる場合があります。
あくまで参考として見てください。
【インストール方法】
➀リコーのwebページから該当機種のプリンタードライバーをダウンロードする
➁ダウンロードしたファイルがデスクトップ上に表示されるので、ダブルクリック
➂拡張子(.pkg)がついたファイルがあるので、ダブルクリック
➃[(プリンター名)のインストール]という画面がでるので、「続ける」をクリック
➄使用許諾契約が出てくるので、内容を確認して「続ける」をクリック
➅「使用許諾契約書に同意する必要があります」というポップアップが出てくるので、問題なければ「同意する」をクリック
➆[標準インストール]という画面がでるので、容量があるかを確認して「インストール」をクリック
➇管理者のユーザー名とパスワードを入力し、「ソフトウェアをインストール」をクリック
➈インストール完了画面が出るので、「終了」をクリック
【プリンター設定方法】
➀アップルメニューの「システム環境設定」をクリック
➁「プリンタとスキャナ」をクリック
➂プリンタ下の「+」をクリック
➃「IP」をクリックし、[アドレス]にプリンターのIPアドレスを入力し、[プロトコル]のドロップダウンリストから「LPD(Line Printer Daemon)」を選択
➄下のドライバ部分に設定したい機種名が表示されるか確認し、「追加」をクリック
➅選択した機種が「プリンタとスキャナ」に追加されたら完了
画像出典元:リコーよくある質問
USB接続をしているのにうまく印刷できない場合は、どこかに不具合が生じています。
下記の部分を確認してみてください。
確認が終わっても直らない場合は、
こちらを試してみてください。
スマートフォン内のデータや写真をプリントしたい時ってありますよね。
最近は、モバイル端末との接続でプリントやスキャンができるサービスを搭載している複合機が増えています。
シャープの複合機では、「Sharpdesk Mobile」というアプリをインストールして、複合機内のQRコードで接続設定を行うことでプリントアウトやスキャンができるようです。
キヤノンのプリンターも、「Canon PRINT Business」というアプリをインストールしてQRコード設定をすればできるようです。
専用アプリをインストールすることでモバイル端末からもプリントアウトできるようになる機種は多いようなので、プリンターにその機能がついているか確認してみてください。
今回は、USB接続、無線接続の方法やその他の接続方法についてご紹介しました。
USB接続は距離や台数に制限があるため、複数接続の必要ない小規模オフィスにおすすめの接続方法です。
複数台接続を希望する場合は、有線LANか無線LANがおススメです♪
この記事でUSBの接続方法が解決できれば幸いです。
その他にも、オフィス関連のためになる記事を投稿しているので、ぜひご覧ください。
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