パソコンから直接印刷を行うには、複合機とパソコンを接続する必要があります。
接続方法としては、USB接続が一番手間なく簡単に行えます。
今回は、USB接続の方法やその他接続方法をご紹介します。
複合機(コピー機)のUSB接続方法
まずは複合機(コピー機)とパソコンをUSB接続する方法をご紹介します。
➀複合機(コピー機)の電源を切る
➁パソコンの電源を入れ、プリンタードライバーをインストールする
※起動中のアプリケーションソフトは全て閉じてください
➂複合機(コピー機)のコネクターカバーを開けてUSBケーブルを奥まで差し込む
➃パソコンにもUSBケーブルを接続する
➄複合機(コピー機)の電源を入れる
USBケーブルには種類があります。
それぞれ差し込み口の形が違うので要注意です。
・typeA…PC接続の際によく使われるコネクタ。
・typeB…PC周辺機によく使われるコネクタ。口が大きめ
・typeC…Macbookやandroid充電器に使われているコネクタ。
・Mini USB…デジカメやモバイルバッテリーに使われるコネクタ。
・micro USB…タブレットなどで使われるコネクタ。
・Lightning…スマホ充電器で使われるコネクタ。
このように、通常よく使われるtypeAのUSB以外にも種類があるため、複合機のコネクタとパソコンのコネクタに対応したUSB端末を用意しましょう!
USB接続のメリット・デメリット
メリット
接続が安定する
USB接続では、USBケーブルを複合機とパソコンに差して使うので通信が安定しやすいです。
ドライバーをインストールしていればネットワークが未接続でも接続できるのはいいですよね。
接続が簡単
ドライバーをインストールしてケーブルを繋ぐだけなので、ネットや設定に詳しくない人も簡単に接続することができます。
機種を選ばない
古いプリンターですと無線接続に対応していない場合があります。
USB接続であれば古い機種でも対応しているので、機種を選ぶことなく接続することができます。
デメリット
1対1でしか接続できない
USB接続の場合、一度に1台のパソコンとしか接続できません。
大きな会社だとかなり作業効率が悪いので、無線接続の方がおすすめです。
ケーブルの長さに左右される
USBケーブルの届く範囲でしか通信ができないため、パソコンや複合機を置く場所が制限されてしまいます。
通路にケーブルを垂らしてしまうと、通行の妨げになる場合もあるので要注意です。
しかし、無線は通信が不安定になりやすい、接続設定が必要、対応機種が必要などのデメリットもあるので、場面に合わせて使い分けるといいでしょう。
印刷するにはプリンタードライバーが必要
接続がしっかりできていても、プリンタードライバーがインストールされていないと印刷できません。
インストールは、使用機器メーカーのWebサイトなどでするのが一般的です。
ここでは、WindowsとMacのプリンター設定方法をご紹介します。
Windowsの場合
➀スタートメニューから設定をクリック
➁設定画面で「デバイス」をクリック
➂画面左のバーから「プリンターとスキャナ」を選択し、[プリンターまたはスキャナを追加します]をクリック
➃プリンターとスキャナ一覧に該当するものが表示されなかった場合、「プリンターが一覧にない場合」をクリック
➄[その他のオプションでプリンターを検索]という画面がでるので、設定するプリンターに応じて追加方法を選 択し、「次へ」をクリック
➅[プリンターポートを選択]という画面がでるので、該当するプリンターポートを選択し、「次へ」をクリック
➆[プリンタードライバーのインストール]という画面がでるので、製造元から設定するプリンターメーカーを選択し、プリンターから設定するモデル名を選択し「次へ」をクリック
☆該当のプリンターが表示されない場合は、「Windows Update」を押す
➇[プリンター名を入力してください]という画面がでるので、プリンター名ボックスの名前が合っているか確認し、「次へ」をクリック
➈[プリンター共有]という画面がでるので、ネットワークでの共有設定を選択して「次へ」をクリック
➉[(プリンター名)が正しく追加されました]とでるので、「完了」をクリック
☆テストページの印刷をすれば、ちゃんと印刷できるか確認することができます。
⑪設定の「プリンターとスキャナ」画面で、設定したプリンターが追加されていることを確認する
一部画像提供元:ドスパラ公式ページ
Macの場合
Macでは、ほとんどの場合プリンターを追加すると、Air print経由でプリンターに接続されるかプリンタードライバーを自動的にインストールされます。
そのため、プリンタードライバーをインストールする手間がありません。
しかし、手動でインストールする方法もあるので、そちらをご紹介したいと思います。
リコーでのインストール方法なので、他のメーカーでは異なる場合があります。
あくまで参考として見てください。
【インストール方法】
➀リコーのwebページから該当機種のプリンタードライバーをダウンロードする
➁ダウンロードしたファイルがデスクトップ上に表示されるので、ダブルクリック
➂拡張子(.pkg)がついたファイルがあるので、ダブルクリック
➃[(プリンター名)のインストール]という画面がでるので、「続ける」をクリック
➄使用許諾契約が出てくるので、内容を確認して「続ける」をクリック
➅「使用許諾契約書に同意する必要があります」というポップアップが出てくるので、問題なければ「同意する」をクリック
➆[標準インストール]という画面がでるので、容量があるかを確認して「インストール」をクリック
➇管理者のユーザー名とパスワードを入力し、「ソフトウェアをインストール」をクリック
➈インストール完了画面が出るので、「終了」をクリック
【プリンター設定方法】
➀アップルメニューの「システム環境設定」をクリック
➁「プリンタとスキャナ」をクリック
➂プリンタ下の「+」をクリック
➃「IP」をクリックし、[アドレス]にプリンターのIPアドレスを入力し、[プロトコル]のドロップダウンリストから「LPD(Line Printer Daemon)」を選択
➄下のドライバ部分に設定したい機種名が表示されるか確認し、「追加」をクリック
➅選択した機種が「プリンタとスキャナ」に追加されたら完了
画像出典元:リコーよくある質問
USBから印刷できない場合
USB接続をしているのにうまく印刷できない場合は、どこかに不具合が生じています。
下記の部分を確認してみてください。
- 複合機(コピー機)の電源が入っているか
- 複合機(コピー機)の画面にエラーが出ていないか
- 接続はしっかり行われているか
- プリンタードライバーは正しく設定されているか
確認が終わっても直らない場合は、
- パソコンの再起動
- 複合機(コピー機)の再起動
- 他のアプリケーションで印刷できるか確認
- プリンタードライバーの再インストール
- プリンタードライバーのアップデート
こちらを試してみてください。
複合機(コピー機)の接続方法は4つ!
複合機(コピー機)の接続方法は、以下の3つになります。
1.USB接続
2.有線LAN接続
3.無線LAN接続
4.Bluetooth接続
それぞれのメリットデメリットをご紹介します。
1.USB接続
【メリット】
接続が簡単
USB接続では、プリンタードライバーをインストールしたパソコンと複合機(コピー機)をUSBケーブルで繋ぐだけでいいので、接続に手間がかかりません。
インターネット回線が不要
パソコンと複合機(コピー機)を直接繋いでいるため、インターネットに繋がなくても印刷ができます。
インターネット環境に通信が左右されないため、安定した通信を行うことができます。
災害時も印刷可能
インターネット接続が不要だと、台風などの災害時にインターネットが使えなくなっても普段通り印刷を行うことができます。
災害時も作業に支障が出ないのはいいですよね。
【デメリット】
複数台で接続できない
USB接続では、基本的に複合機(コピー機)とパソコンの1対1での接続しかできません。
“USB切替機”というものを使えばパソコン2台と複合機(コピー機)1台という接続もできますが、不具合が出てくるのでおススメはできません。
会社で複数台使用の場合、USB接続は向いていないでしょう。
距離の制限がある
USBケーブルの長さには限界があるため、接続するにはパソコンと複合機(コピー機)の距離をある程度近づける必要があります。
そのため、広範囲での使用は難しいです。
ケーブルを延長することもできますが、あまりに距離が長すぎると機器の動作に不具合が生じる可能性があるため、ケーブルの長さは5m以内がベストです。
マルチデバイスとの接続はできない
スマートフォンやタブレット端末との接続もできないので、マルチデバイスからの直接印刷は不可能です。
2.有線LAN接続
【メリット】
接続が安定している
有線でインターネット回線に接続しているため、安定した通信が行えます。
通信の安定性が重要視される場所では、有線での接続がおススメです。
通信速度が早い
さらに、無線に比べて通信速度も速いです。
無線のように電波状態の影響を受けることがないため、通信速度も安定しているのです。
複数台でも接続可能
有線LANケーブルの数を増やすだけで複数台と接続できます。
ケーブルが続く限り接続台数を増やすことができ、ケーブルの長さや接続台数が増えても通信速度に影響を及ぼしません。
【デメリット】
配線に手間がかかる
1つずつケーブルを繋げていく必要があるので、複数台接続の場合配線に手間がかかります。
また、人の導線を避けたりケーブルが絡まらないようにつなぎ方を考える必要があります。
オフィスレイアウトが崩れる
1台接続の場合はあまり気にならないと思いますが、複数接続の場合配線のやり方を考えないとオフィスが汚く見えてしまいます。
床に這わせる場合は平たいケーブルを使うなどして、レイアウトに影響がないよう配慮する必要があります。
3.無線LAN接続
【メリット】
拡張性がある
無線の場合ケーブル接続の手間がないため、複数台接続に手間がかかりません。
そのため、新しく接続を増やす際もハードルが低いです。
複数台接続を手間なく行いたい場合におススメです。
広範囲で利用できる
配線を考えなくていいので、複合機(コピー機)とパソコンの距離を気にしなくていいのもメリット。
広いオフィスでは無線LANでの接続が多いでしょう。
オフィスレイアウトにも影響しない
コードがないのでオフィスのレイアウトもスッキリします。
見た目の問題で無線にするところもあるでしょう。
【デメリット】
通信が不安定
有線に比べて通信が不安定です。
電波干渉や災害でネット回線に不具合が生じると、通信が止まってしまうこともあります。
いざという時に有線にできるよう準備をしておくことをおススメします。
設定に手間がかかる
無線LANに接続するには、SSIDやパスワード入力など、設定に少し手間がかかります。
セキュリティ面の不安
無線接続だと、インターネット回線から情報を盗み見られたりする危険があります。
無線LAN接続をする際は、セキュリティ対策をしっかり行いましょう。
4.Bluetooth接続
【メリット】
マルチ端末も接続可能
接続機器がBluetoothに対応していれば、パソコンだけでなくスマホやタブレットでも接続することができます。
仕事にマルチ端末を使うことが多い場合におススメです。
消費電力が少ない
Wi-Fiよりも消費電力が少ないので、大量印刷を行う場合にコストを抑えられます。
通常利用でも、消費電力が少ないのはいいですよね。
設定が簡単
端末と複合機(コピー機)をBluetoothで繋ぐだけなので、無線LANのように接続に手間がかからず便利です。
【デメリット】
通信速度が遅い
Wi-Fiに比べると、Bluetoothは通信速度がかなり遅いです。
個人利用で少し使う場合には良いですが、社員が多い会社で利用するのには向いていません。
接続可能距離が短い
Wi-Fiは数百メートル先まで電波が届きますが、Bluetoothは数十メートルまでしか電波が届きません。
そのため、通信機器の近くまで行って通信を行う必要があるので、広範囲での使用は不可能です。
Bluetoothに対応している必要アリ
Bluetooth接続を行うには、接続する端末がお互いBluetooth接続に対応している必要があります。
接続できない場合は、端末と複合機の両方がBluetooth対応か確認してみてください。
・注意点・
BluetoothとWi-Fiを同時使用は電波干渉のもとになる
BluetoothとWi-Fiが同じ周波数帯を使うため、同時に使用すると電波干渉が起こり、ネットワーク通信速度が遅くなったり音声が途切れたりと接続にトラブルが起こります。
そのようなことが起こらないように、なるべくBluetoothとWi-Fiの同時使用は控えましょう。
まとめ
今回は、USB接続の方法や、その他の接続方法についてご紹介しました。
USB接続は距離や台数に制限があるため、複数接続の必要ない小規模オフィスにおすすめの接続方法です。
複数台接続を希望する場合は、有線LANか無線LANがおススメです♪
この記事でUSBの接続方法が解決できれば幸いです。
その他にも、オフィス関連のためになる記事を投稿しているので、ぜひご覧ください。
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