富士フイルムビジネスイノベーション(旧富士ゼロックス)が提供する文書管理ソフト「DocuWorks(ドキュワークス)」。
「ドキュワークスは文書管理に便利って聞いたけれど、一体どんなもの?」
「どのように活用できるの?」
と、疑問を持っている方も多いですよね。
そこで今回は、初心者にも分かりやすいDocuWorksの便利な使い方や注意点などをご紹介します!
これを読めば、DocuWorksの魅力がよく分かるようになるでしょう。
基本的な使い方が分かるので、ぜひ読み進めてくださいね。
DocuWorks(ドキュワークス)とは、PC上の文書と紙の文書を1つにまとめられる便利な文書管理ソフトで、普段オフィスの机の上にあるものをパソコン上に再現することができるサービスです。
書類や資料などを机の上に並べている状態を想像してみてください。
机の上なら、ペンさえあれば思いついたときに文書への書き込みが可能ですし、付箋をつけて、分かりやすいように整理することもできますよね。
DocuWorksでは、今まで机で行っていた上記のような作業を、PC上にそのまま移したような自由自在な操作が可能なのです!
そんなDocuWorksでできることは、主に次の5つになります。
紙の文書を読み込み、PC上でもペンでの書き込みや付箋貼り付けなどの作業を行える点が大きな特徴です。
また、DocuWorks内の文書はチームで共有したり、取引会社などの外出先でも活用できます。
基本機能を説明する前に、DocuWorksの基本画面の説明をしていきます。
【標準ツールバー】
よく使う機能がまとまっています。
文書の取り込み・印刷・PDF変換・検索などの機能があります。
【フォルダ】
DocuWorks内での文書のファイル分けを管理しています。
別フォルダを作成し、クリックすることで簡単にファイルを行き来できます。
【ワークスペース】
DocuWorksのメインの部分です。
ここで文書を編集したり束ねたり、自由に動かすことができます。
【プレビュー】
選択したデータのプレビューを確認することができます。
では、具体的にDocuWorksはどんな作業ができるのでしょうか。
便利な機能について5つご紹介します。
DocuWorksは紙の文章をスキャンで読み込み、DocuWorks内でデータファイルとして扱うことができます。
データ化した文書は、PC上で作成した電子文書と一元化できるのでまとめて管理することが可能です。
紙文書だったデータはサムネイル表示され、一目でどの文書か分かるので整理もしやすいです。
加えて、既にパソコン上にあるデータをDocuWorks内に取り込みこともできます。
【取り込み方法】
※なお、操作方法はDocuWorksのバージョンによって異なる場合があります。
DocuWorksでは、文書を取り込むだけでなく新規作成することもできます。
【新規文書の作成方法】
バインダーを新規作成することもでき、そこに文書をファイリングすることができます。
作成した文書を同じ内容でまとめたい場合におすすめです。
DocuWorksの強みとして、今まで紙の文書であれば手書きで、電子文書であればPCでしかできなかった文字の入力や編集がどちらも画面上でまとめて行えるという点があります。
データを画面上で保存するだけでなく、編集ができるのは大きなメリットですよね。
DocuWorksで手書きと同じように行える主な作業は、主に次の7つです。
それぞれ説明していきます。
文書の好きな部分に付箋をつけて重要な部分やよく見るページを忘れないようにすることができます。
付箋にはテキスト入力ができるため、メモとしても使えます。
付箋をクリックするとそのページにすぐに飛べるので、作業効率がアップします。
色やサイズ、付箋を置く位置も変えられるので、文書を好きな風にカスタマイズできます。
文書自体にテキスト入力をすることができます。
右上にある「T」か「A」と書かれているボタンをクリックすると、テキスト入力ができるようになります。
Wordで入力するように、大きさやフォント、太字や斜体など文字の見た目を自由に変更することができます。
コメントなどの書き込みはもちろん、新規文書を作成する際にも役立ちます。
DocuWorksでは、「重要」「マル秘」などのスタンプを簡単に押すことができます。
大きさやサイズ、押す場所も自由に変えられます。
自由入力できるスタンプもあり名前なども記入できるので、上司からのハンコを貰うために出社する必要がありません。
上司がどこにいても、データを送れば簡単にハンコをもらうことができるのです。
右にあるスタンプのツールバーは、「アノテーションツールバー」と言います。
付箋やマーカー、文字のことを「アノテーション」といい、このツールバーから簡単に選んで文書上に追加することができます。
アノテーションツールバーは、基本・スタンプ・図形・おすすめの4種類があります。
テキストではなく手書きでも入力することができます。
自由に文字やマーカーで表現したい時におすすめです。
丸や四角だけでなく、吹き出しや矢印など様々な図形が用意されているため、それを簡単に追加することができます。
図形の中にもテキスト入力できるので、書き込んだ内容を強調したい時などにおすすめです。
DocuWorksでは、文書にマーカーを引くこともできます。
マーカーを引く際は手書きで書く感覚なので、まっすぐ引くのが難しいときがあります。
しかし、その分引ける線の自由度が高いので、波線や二重線など好きにカスタマイズできます。
マーカーの色やサイズも変更できます。
日付が入ったスタンプを押すこともできます。
これにより、いつ作成・編集された文書なのかが明確になります。
ダブルクリックで詳細を見れるので、そこで日付も変更することができます。
DocuWorksでは、囲った部分だけを消去できる機能もついています。
文書の一部だけを削除したい時に役立ちます。
【部分消去の方法】
DocuWorksでは、読み込んだ文書同士を一つの文書として束ねたり、逆に一枚一枚にばらして保管することができます。
束ねることでDocuWorks内をすっきりさせて見やすくできますし、重要な文書はばらして各自タイトルをつけることで、内容の確認がしやすくなります。
【文書を束ねる方法】
【文書をばらす方法】
簡単なのでぜひ活用してみてください。
DocuWorks8以降を利用し、「Windows Search4.0」以降がPCにインストールされている状態であれば、「インデックス検索」が可能です。
【インデックス検索の方法】
AND検索は複数のキーワードで検索をしたい時、OR検索は複数のキーワードのうち少なくともどちらかを含む検索をしたい時に使えます。
AND検索をする際はキーワードとキーワードの間に半角スペースを入れます。(例:「docu docuworks」)
OR検索をする際はキーワードの間にORをいれ、その前後には半角スペースを入れます。(例:「docu OR docuworks」)
DocuWorks は作成した文書をPDFに変換する機能も備わっています。
WordやExcelなどで作成した文書では、同じソフトで開かなければ閲覧できなかったり、フォントが変わってしまうなどの不具合が起こることがあります。
しかし、PDFへ変換することによって、どんな端末でも情報を共有することが可能です。
DocuWorks内のデータのまま、付箋やメモ機能で書き足した部分などを入力し直さなくても綺麗にPDFに変換できます。
DocuWorksで可能なPDF変換は、通常のもの以外にいつくか種類があります。
PDFファイルの表示時や編集権限の設定・変更時にパスワードを設けることで、閲覧者を特定することができます。
重要な書類をメールで送る際に便利ですね。
【設定方法】
➀印刷ダイアログボックスを表示する
➁プリンター名から「DocuWorks PDF」を選択し、プロパティをクリック
➂「DocuWorks PDFのプロパティ」ダイアログが表示される
➃セキュリティタブを選択し、「セキュリティをかける」にチェックを入れる
➄「ユーザーパスワード」にチェックを入れ、右の欄にパスワードを入力(文書を開く時に必要)
➅「マスターパスワード」にチェックを入れ、右の欄にパスワードを入力(権限とパスワードの変更に必要)
➆「権限」の枠で必要に応じて権限を設定することが可能。何も設定しなければ、開封時のみパスワード入力が必要なPDFとなる
➇「OK」をクリックし、ダイアログボックスを閉じる
➈印刷のダイアログボックスに戻る。そこで「OK」を押すと変換が始まり、指定先にPDFファイルが作成される
コチラでは、閲覧のみを許可することで編集や印刷、転記が出来ないPDFを作成する方法です。
編集や印刷をされたくない重要な書類を送る際に使用します。
【設定方法】
「パスワード付きのPDF変換方法」の➀~➃まで同様の手順で行う
➄ユーザーパスワード欄には触れず、「マスターパスワード」にのみチェックをしてパスワードを入力する
➅「権限」の枠にある4つのチェックボックスにチェックを入れる
➆「OK」をクリックし、ダイアログボックスを閉じる
➇印刷のダイアログボックスに戻る。そこで「OK」を押すと変換が始まり、指定先にPDFファイルが作成される
「SAMPLE」や自社の名前など、書類に透かし文字を入れることで書類の悪用や無断使用を避けることが出来ます。
【設定方法】
➀印刷ダイアログボックスを表示する
➁プリンター名から「DocuWorks PDF」を選択し、プロパティをクリック
➂「DocuWorks PDFのプロパティ」ダイアログが表示されたら、「すかし」をクリックする
➄「OK」をクリックし、ダイアログボックスを閉じる
➅印刷のダイアログボックスに戻る。そこで「OK」を押すと変換が始まり、指定先にPDFファイルが作成される
透かし入りの場合、右の画像のようになります。
DocuWorksは、文書の記録・伝達・保管に役立つソフトですが、注意点もあります。
そこでここでは、DocuWorksの2つの注意点についてご紹介しましょう。
DocuWorksは、画面上で高画質の文字を入力することができます。
そのため、紙文書を低い解像度でスキャンすると、もともと紙面に記載されている文字と後から追記した文字とで画質が大幅に異なってしまう場合があります。
書面の見栄えを良くするためには、高い解像度でスキャンするようにしましょう。
DocuWorksで外部で作成したファイルを保管する場合は、以下の2通りが考えられます。
文章量や画像などが多い文書データは、高い画質設定にしておくとPCの容量をかけすぎてしまう恐れがあります。
DocuWorksでファイル保管を行う場合は、解析度を200dpi以下へ抑え、ファイルサイズを小さくして保管するといいでしょう。
DocuWorksは、「ドキュメントハンドリングソフトウェア」という名前がついてますが、要はファイルをまるで用紙を扱うように扱えるソフトです。
富士フイルムBIさんはこれを【電子の机】と銘打ってます。
例えばファイルをDocuWorksにあげていれば、付箋を付けたり上から文字を記入したりするのも自由自在です。
文字や図形の記入もテキストでの差し込みから、手書きでの記入も可能です。
それ以外にもマーカーを引いたり、日付印を押したり、修正液で消したり、紙に対してできるようなことを、パソコン上で簡単にできるんです。
また、ファイルをひとつにまとめるのも、ドラッグ&ドロップで上に重ねるだけで一発です。
さらには、
なんてこともありますが、DocuWorksを使っていれば検索一発でファイルを見つけられます!
そのため、普通に紙媒体でファイル管理をするより簡単に使えるんです。
私も実際使っているのですが、これ本当に便利なんです!
私は正直整理整頓が苦手なタイプで用紙で管理しようとすると、どこいったのかわかんなくなる、なんてこともしょっちゅうでした。
しかし、DocuWorksを使えば、ファイルはすぐ見つかるし、忘れそうなことを付箋で貼って、終われば付箋を取る。
どんだけ追記しても紙は汚くならないし、無駄にトナーを消費することもない。
こんな便利なソフト使わないなんて損です!
DocuWorksは、2022年1月から改正される電子帳簿保存法にも対応しています♪
電子帳簿保存法は、国税などの書類を電子データで保存できることを認めた法律で、企業の業務効率化やペーパーレス化の促進を目的に改正が行われます。
DocuWorksを使えば国税関係の書類も簡単に電子データ化でき、保存も電子判子の付与も行えるので相性ばつぐんです♪
また、国税関係の書類は企業の重要な情報を含むものなので、書類の信頼性を高めるためにタイムスタンプの付与が必要です。
「PDFタイムスタンプfor DocuWorks」というDocuWorksと連携して使うことができるサービスを使うことで、保存データにボタン1つでタイムスタンプを付与することができます。
選択ファイル1つずつにタイムスタンプを付与できるのはもちろん、複数選択したりフォルダ内のデータ全てに一括で付与することもできて作業時間短縮に繋がります。
タイムスタンプを付与したファイルを選択し、タイムスタンプ付与後にデータ改ざんなどが行われていないかこまめに一括検証を行うこともできるので、セキュリティ面でも安心できます。
尚、「電子帳簿保存法ってなんぞ?」という方はまず下記の記事をチェック!↓↓
DocuWorksは、体験版を用意しています。
60日間無料で使えるので、DocuWorksの主な機能を思う存分お試しすることができます。
「気になるけど、実際に使ってみないと分からない」
「機能をある程度確認してから導入したい」
という場合におすすめです♪
オフィ助ではDocuWorksも取り扱っているので、無料版など気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。
富士フイルムビジネスイノベーション(富士フイルムBI)以外の複合機とDocuWorksを連携させる場合、データを一度PDFにしてからDocuWorks文書にする必要があります。
しかし、富士フイルムビジネスイノベーションの複合機との連携であれば、PDFに変換することなくそのままDocuWorks文書にできるのです!
変換の一手間が減ることで、より効率的に作業を行うことができますよね♪
おすすめの機種は、「Apeos C2360/C2060」です。
デスク上に設置できるほどコンパクトでありながら、高画質でセキュリティ対策もばっちりなので安心して利用できます。
7型のタッチパネルを搭載しているので、見やすく誰でも操作しやすいです。
下の記事でApeos C2360/C2060の紹介をしているので、ぜひ一緒にご覧ください。
今回は、富士フイルムビジネスイノベーションのDocuWorksの概要や主な機能などについてご紹介しました。
重要なポイントは、次の3つになります。
「書類管理の手間を省きたい」
「書き込みなどをした文書をチーム内ですぐに共有したい」
といった方は、DocuWorksを検討してみてはいかがでしょうか。
DocuWorksは、スキャン可能の複合機があればペーパーレスで文書を管理することができ、大変便利です。
また、DocuWorksと連携可能なクラウドサービス「Working Folder」についても紹介しています。
よければ読んでみてくださいね♪
オフィ助では、複合機・コピー機とともに、富士フイルムBIの特約店として『DocuWorks』も取り扱っていますので、ぜひお気軽にご連絡ください♪
しかし、このインデックス検索機能を利用すればすぐに目当ての文書を見つけることができ、時短や仕事の効率化にも繋がります。