2023年2月6日に、リコーが新型複合機「RICOH IM C6010/5510/4510/3510/3010/2510」を発表しました。
どんな特徴があって機能もどんなものなのか紹介していこうと思います。
基本情報
まずは基本情報を見ていきましょう。
IM C6010 | IM C5510 | IM C4510 | |
最大出力サイズ | A3 | ||
カラー | フルカラー | ||
標準性能 | コピープリント・スキャン・両面/手差し・ドキュメントボックス | ||
読み取り解像度 | 600dpi×600dpi | ||
書き込み解像度 | 600dpi×600dpi | ||
ウォームアップタイム | 24秒 | ||
ファーストコピータイム | モノクロ:2.9秒 カラー:4.2秒 | モノクロ:3.6秒 カラー:5.4秒 | |
連続複写速度(A4) モノクロ/カラー | 60枚/分 | 55枚/分 | 45枚/分 |
最大消費電力 | 1.5kW以下 | ||
大きさ | 幅587×奥行701×高さ963 | 幅587×奥行701×高さ788 | |
質量 | 102㎏以下 | 87㎏以下 |
IM C3510 | IM C3010 | IM C2510 | ||
最大出力サイズ | A3 | |||
カラー | フルカラー | |||
標準性能 | コピープリント・スキャン・両面/手差し・ドキュメントボックス | |||
読み取り解像度 | 600dpi×600dpi | |||
書き込み解像度 | 600dpi×600dpi | |||
ウォームアップタイム | 25秒 | 24秒 | ||
ファーストコピータイム | モノクロ:4.5秒 カラー:6.5秒 | モノクロ:5.1秒 カラー:7.4秒 | ||
連続複写速度(A4) モノクロ/カラー | 35枚/分 | 30枚/分 | 25枚/分 | |
最大消費電力 | 1.5kW以下 | |||
大きさ | 幅587×奥行701×高さ788 | |||
質量 | 86㎏以下 | 82㎏以下 |
このシリーズは機種が多く、印刷速度のバリエーションが豊富です。
印刷頻度で機種を選ぶことができるので、大手企業だけでなく中小企業にもおすすめです。
標準でついている機能は、どの機種も同じのようです。
なお、ファクスや自動両面原稿送り装置などはオプションなので注意しましょう。
ここが他と違う!9つの特徴
では、このシリーズの特徴を見ていきましょう。
iPhone/iPadから直接印刷
Air Printを使って、iPhoneやiPadから直接印刷することができます。
わざわざマルチデバイス内のデータをパソコンに移して印刷する必要がないため、印刷の手間が省けます。
MacOS Xでは、プリントアウトだけでなくスキャンやファクスも可能です。
加えて、本体のユーザー認証機能を利用すれば、印刷の履歴を確認することもできます。
受信ファクスのペーパーレス化
受信したファクスをデータで受け取れるため、紙出力する必要がなくペーパーレス化を進めることができます。
ファクス文書は複合機本体のストレージに蓄積するか、パソコンへの転送ができます。
本体に蓄積したデータは、好きな時に引き出して印刷することもできます。
クラウドアプリ(RICOH カンタンファクス仕分け for Cloud)と連携することで、クラウド上にデータファイルをアップデートできます。
外出先でもファクスの確認ができるようになるので、事務所にいる時間が少ない方におすすめの機能です。
電子帳簿保存法に対応
オプションのADFを付けてそこから請求書のスキャンを行い、「RICOH 証憑電子保存サービス」を用いることで、電子帳簿保存法に対応させることができます。
電子帳簿保存法の要件に沿った証憑データをクラウドに保存でき、クラウド上で証憑データの検索も行えるようになります。
加えて、「RICOH 受領請求書サービス」と連携し専用のシステムに取り組むことで、AIとOCRの機能を使って電子帳簿保存法に必要な情報(取引日や取引金額など)を抽出し、専用クラウドに格納できます。
再生プラスチックを使用
この複合機は、プラスチック製の包装容器や家電製品のプラスチックなどの市販回収材を複合機の原材料に使用し、A3複合機で業界トップの再生プラスチック使用率を達成したそうです。
包装材は発砲スチロールから古紙でできた紙製包装材に切り替えたり、トナーは防湿性能を高め、従来使用していた包装袋をなくしたりしてプラスチック使用料を減らしています。
Macに標準対応
このシリーズではMacに標準対応しているため、普段Macのパソコンを使っている場合もオプション追加せずに使うことができます。
クラウドサービス連携
リコーが提供する様々なクラウドサービスと連携できます。
- RICOH Drive (ストレージサービス)
- RICOH カンタンファクス仕分け for Cloud (ファクス文書のクラウド仕分け)
- RICOH kintone plus (紙文書の共有・電子化)
などのサービスがあります。
強固なセキュリティ
外部からだけでなく内部からのリスクも防ぐセキュリティ機能を搭載しています。
最新の暗号化通信プロトコルであるTLS1.3に対応しており、通信の暗号化強度を上げています。
その他、ストレージや無線LANの暗号化規格も高いレベルのものに対応しています。
ファクスでは番号の押し間違えを防止する機能や宛先の設定ミスを防止する機能などが搭載されています。
ICカードを用いた個人認証管理も設定できるので、現行の取り忘れや取り違えを防ぐことができます。
管理者権限管理では管理者ごとに利用できる機能を設定できるので、機密情報を守ることに繋がります。
充実のサポート
遠隔サポートを受けることができるため、突然のトラブルにもすぐに対応してもらうことができます。
リモートコネクトサポート
操作方法を聞きたい場合やトラブルの際に遠隔でつないでもらえるサポートです。
画面共有をして遠隔操作で教えてもらえるので、言葉だけよりも安心感が得られ解決も早いです。
操作部画面の遠隔操作
Web Image Monitorを使って同じネットワーク内の機器の画面を共有・操作します。
管理者は機器のそばに行かなくてもその場で操作できるので、エラーの確認や操作代行が手間が削減されます。
便利な機能
次は、搭載されている機能を紹介していきます。
小さな原稿のADF読み取り
今までは、名刺や領収書などのサイズの小さい書類はガラス面で読み取りを行っていました。
しかし、このシリーズではADF(両面自動原稿送り装置)から直接読み取れるようになりました。
これによりガラス面に並べる手間がなくなり、書類を重ねて短時間で読み取ることができ効率化に繋がります。
インナー紙折りユニット
インナーフィニッシャーを取り付けることができ、Z折り・二つ折り・内三つ折り・外三つ折りなど様々な折り方ができます。
内三つ折りと外三つ折りに関しては3枚まで重ね折りができるため、折る書類の数が多くても時間短縮することができます。
ホッチキスは針ありと針なしを選ぶことができ、書類の枚数によって自動選択する機能も付いています。
冊子を閉じる作業が多い場合はとても役立つ機能です。
インナーフィニッシャー自体はオプションなので、フィニッシャーを使いたい方はオプションで追加してください。
サイズ自動検知機能
手差しトレイに書類を置くと、サイズを自動検知してパネルに表示してくれます。
自分で一つ一つ設定する手間がないので、印刷の動作がスムーズになります。
なお、サイズは設定変更で好きに変えることもできるので安心してください。
長尺印刷 標準搭載
店頭販促用のポスターやPOP、垂れ幕などの長尺印刷に標準対応しています。
手差しトレイに長尺用紙をセットし、印刷設定をするだけで簡単に印刷することができます。
印刷可能な長さは、最大1,260mmです。
迷惑ファクス防止設定
不要なファクスを受信しないよう、ファクスの通信履歴から迷惑ファクスの設定ができます。
不要なファクスを受信しなくなるため、必要なものだけを受信できて作業効率が上がります。
営業などのファクスが多くて選定に時間がかかっている場合は、ぜひこの機能を使ってみてください。
ペーパーレスファクス受信文書蓄積機能
ファクスで受信した文書を複合機内に蓄積することができます。
従来は、最大蓄積可能数が800文書・4,800枚でしたが、このシリーズでは役3,000文書・30,000枚と、蓄積可能数が大幅に増加しました。
また、受信文書は相手先や回線ごとに自動仕分けされるため、仕分けする手間がなくなり検索もしやすくなっています。
さらに、蓄積した文書はUSBメモリーに一括ダウンロードできるようになりました。
今までは1データずつしかダウンロードできなかったので、かなりの時間短縮になります。
価格について
気になる価格は以下の通りになります。
製品名 | モデル数 | 価格 |
RICOH IM C6010 | 2モデル | 2,700,000円~ |
RICOH IM C5510 | 3モデル | 2,190,000円~ |
RICOH IM C4510 | 3モデル | 1,910,000円~ |
RICOH IM C3510 | 2モデル | 1,670,000円~ |
RICOH IM C3010 | 2モデル | 1,430,000円~ |
RICOH IM C2510 | 2モデル | 1,210,000円~ |
RICOH IM C2010 | 2モデル | 1,052,000円~ |
モデルによって価格も変わるのでよく確認してください。
オプションを付ける場合はこの価格にオプション代がプラスされます。
どんな会社に向いている?
リコーの今回の新型複合機は、どんな会社に向いているのでしょうか。
導入に向いている会社の特徴を箇条書きで紹介していきます。
- オプション追加で複合機を自由にカスタマイズしたい
- 外出することが多い
- 営業メインの会社
- セキュリティ対策をしっかりしている複合機がいい
- 電子帳簿保存法に対応している複合機がほしい
- サポートが充実している
- 長尺印刷もできる複合機がほしい
- インターネットFAXに対応している複合機がほしい
当てはまる部分が多ければ、このシリーズの複合機の導入をおすすめします。
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