富士フイルム基礎知識

複合機・コピー機での裏紙利用はNG!?その理由や再利用時の注意点を伝授

日々の印刷でミスプリントや片面印刷の紙はたくさん溜まっていくと思います。

そのまま捨ててしまうのはもったいないので、複合機・コピー機での裏紙利用をしている企業さんは多いのではないでしょうか。

 

しかし、裏紙の再利用印刷は紙詰まりの原因となるのであまり推奨されていません。

なぜ紙詰まりの原因になるのか、うまい再利用方法はないかなど、みなさんのお悩みをこの記事で解決しようと思います!

 

なぜ紙詰まりの原因になるのか

オフィスで使われている複合機・コピー機の大半はレーザープリンターです。

レーザープリンターは、ドラムという黒筒の上に静電気で溶かしたトナーを乗せて紙に押し付けることで印刷されます。

そのため、裏紙を利用すると通常より静電気が起こりやすくなり、発生した静電気が他の紙を引き込んで詰まってしまいます。

 

また、裏紙印刷されたトナーがドラムに付いてしまうと、裏紙印刷でなくても紙詰まりが起こりやすくなってしまうのです。

このことから、裏紙の再利用はおすすめされていません。

 

紙詰まりする裏紙の特徴

裏紙の中でも紙詰まりが起こりやすいものの特徴をまとめました。

 

  • ホッチキスが付いている
  • 表面に凹凸がある
  • 色味が濃い(ベタ塗り範囲が広いなど)
  • 印刷直後の用紙(紙が反っていて引っかかりやすい)
  • しわや折れ目がある
  • 水分を含んでいる(湿気でふやけている)

 

最後の2つは新品の紙であっても紙詰まりの原因になるので、利用は控えた方がいいでしょう。

利用する紙がこれらの特徴に当てはまらないか確認してから印刷を行ってくださいね!

 

裏紙を利用する際のメリットデメリット

メリット

消耗費の削減

裏紙を利用することで紙の使用枚数を減らすことができ、ごみの量も減らすことが出来るため、コピー用紙とごみ処理費用を減らすことができます。

 

環境にやさしい

紙を再利用することで、地球環境への負担を下げることに繋がります。

企業で出る紙のゴミの量はかなり多いので、裏紙を再利用することで印刷する紙の量が減り、環境にもやさしいです。

 

デメリット

コピー機の故障の元になる

紙詰まりが頻繁に起こったりドラムにトナーがくっついたりしてしまうと、複合機のトラブルが発生しやすくなり、寿命が短くなってしまいます。

故障すると費用がかかるだけでなく業務にも支障が出てしまうので、そのリスクもしっかり把握しておきましょう。

 

保証対象外になる可能性

多くの場合は裏紙を使用しての故障も保証範囲に入っていますが、モノによっては保証対象外になる場合もあります。

そうなってしまったら、莫大な修理費用がかかってしまうので、裏紙印刷をする前に保証対象外にならないか確認しましょう。

 

情報漏洩リスク

一度印刷をした紙には、個人情報や機密情報が載っている可能性があります。

再使用した紙に何が印刷されていたかを確認しないで使ってしまい、それが外に出てしまうと悪意ある第三者に情報が漏れてしまうかもしれません。

 

リースの場合はコスト削減にならない

複合機・コピー機をリース契約しておりカウンター保守にしている場合は、裏紙を使ってもコスト削減が見込めません。

 

カウンター保守では印刷1回ごとにお金がかかるので、コピー用紙代が浮くようになっています。

コピー用紙の価格は1枚1円以下のため、裏紙を使わなくても料金に大きな差はでないのです。

 

逆に、裏紙を使うことで故障の確率が高くなるため、コストパフォーマンスが低くなってしまいます。

 

 

オフィ助ふきだし

このように、裏紙での印刷はメリットよりデメリットが多いです。

しかし完全に悪いというわけではなく、無駄な紙をなくし資源の有効利用となる点では環境に配慮した行動です。

 

デメリットがあることをしっかり理解して、なるべく利用しないようにしましょう。

 

裏紙を利用する際の注意点

なるべく使わない方がいいとはいえ、もったいないと思うのは分かります。

そこで、ここでは裏紙を利用する際の注意点をご紹介します。

裏紙を利用する場合は、この点をしっかり守って利用してくださいね!

 

手差しトレイを使う

裏紙を利用する場合は、用紙カセットではなく手差しトレイ(給紙トレイ)にセットしましょう。

手差しトレイは紙詰まりがしにくい仕様になっているため、裏紙利用時におすすめです。

 

手差しトレイにセットする際は印刷したい面を上に向けるのを忘れないでください。

 

折り目が付いていないか確認

折れ目やしわがある裏紙は使わないようにしましょう。

内部で引っかかってつまりの原因になってしまいます。

 

紙をさばいてから使う

裏紙は一度使用しているため、湿度などの影響で紙が柔らかくなっていることが多いです。

そのため、端を揃えて紙をさばき、紙同士がくっつかないようにしてから印刷しましょう。

くっついていると重なったまま給紙してしまい、紙詰まりの原因になります。

 

コピー速度を調整する

複合機・コピー機の印刷速度が速いほど裏紙利用時の紙詰まりが起こりやすくなります。

裏紙を使う際は速度を落として印刷しましょう。

 

また、レーザープリンターよりインクジェットプリンターの方が紙詰まりしにくいので、可能であれば裏紙を使う際はインクジェットを使いましょう。

 

コピー機の種類を混合しない

例えば、カラーコピーしてある紙を裏紙として使う際に、モノクロ機で印刷してしまう場合です。

カラー機とモノクロ機では紙を熱する温度が違うので、最悪の場合ローラーに傷がついてしまいます。

 

別メーカーで印刷した場合はカラー機同士でもそのような現象が起きる可能性があるので、なるべく同メーカーで印刷するようにしてください。

 

裏紙OKの複合機をつかう

最近は、裏紙を利用できるようにしてある複合機・コピー機も増えてきています。

裏紙専用のトレイが用意されていたり、裏紙印刷の設定があったりと、安全に裏紙印刷ができるのです。

これらの機種であれば、紙詰まりを気にせず裏紙を使うことができますね!

 

オフィ助のおすすめとしては、

富士フイルムBI(旧富士ゼロックス)の

Apeos C7070 / C6570 / C5570 / C4570 / C3570 / C3070 / C2570 です。

 

これらの機種では裏紙が使えるようになっているのでおすすめです。

Apeosシリーズは富士フイルムBIの新しい複合機シリーズなので、多様な働き方に対応した機能がたくさん搭載されています♪

Apeos C7070 / C6570 / C5570 / C4570 / C3570 / C3070 / C2570

 

また、SHARPの複合機も印刷済み用紙を印刷できる仕様になっているためおすすめです。

 

富士フイルムBIもSHARPの製品もオフィ助で取り扱っているので、詳しくはメールか電話でお問い合わせください♪

 

 

【裏紙印刷する際の設定方法】

ここでは、富士フイルムBIの複合機「Apeos C7070 / C6570 / C5570 / C4570 / C3570 / C3070 / C2570」の裏紙設定方法をご紹介します。

裏紙をトレイ1~4に設定する方法なので、よければ確認していってください。

なお、裏紙として利用できるのは上記の複合機でコピー・プリントしたものだけです。

 

  1. 裏紙設定する用紙トレイに用紙をセットする
  2. ホーム画面で歯車マークを押す
  3. 「設定」を押す
  4. 「用紙トレイ設定」を押す
  5. 設定変更する用紙トレイを選ぶ
  6. 用紙種類から「裏紙」を選ぶ
  7. OKを押す

富士フイルムBIのApeos C シリーズを使っている方は参考にしてください。

 

裏紙はメモ用紙にするのがベスト!

なるべく裏紙を印刷用紙として使わない方がいいことは十分わかっていただけたかと思います。

 

「でもやっぱり、片面印刷の紙やミスプリントをそのまま捨ててしまうのはもったいない」

そう思う方は、裏紙をメモ用紙にして使いましょう!

 

お客様から電話が来たときなど、メモ帳が必要になる機会は多いです。

バインダーに挟んでおいておけば、すぐに利用できるため便利です。

人によっては、パンチを開けて裏紙をまとめることで自家製ノートとして利用している人もいます。

 

裏紙での印刷は故障の原因にもなるし、外に出たら情報漏洩のリスクもあるので、社内でメモ用紙として利用するのが一番だと思います。

 

 

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