コラム基礎知識

印刷時の解像度とは?必要な解像度や調べ方、上げる方法を伝授♪

印刷時に必要な解像度があることをご存じですか?

 

解像度を印刷基準に合わせないと、印刷した画像がぼやけて良く見えない可能性があります。

そうなると、もう一度やり直す手間がかかり、印刷用紙も無駄になってしまいます。

一発で綺麗な印刷ができるように、解像度について知識をつけていきましょう。

 

画像の解像度(dpi)とは

画像の解像度(dpi)とは

画像の解像度とは、1インチの中にある画像を構成する点(ドット)の密度を数値で表したものです。

画像は、小さなドットがたくさん集まって構成されています。

このドット数が少ないと解像度が悪くなり、ドット数が多いと解像度が良くなります。

 

解像度の単位はdpi(dot per inch)またはppi(pixel per inch)です。

 

解像度が高いと、線が滑らかで高品質な印刷物になります。

一方、解像度が低いと線が粗くぼやけた印象の低品質な印刷物になります。

特に画像や写真などを印刷する際は、この解像度が重要な要素になってくるのです。

 

印刷時に必要な解像度は?

印刷時に必要な解像度印刷に必要な解像度は、色によって異なります。

印刷時に必要な情報なので、ぜひここで確認してから印刷してください。

 

フルカラーの場合

フルカラーの場合、必要な解像度は300~350dpiです。

これは、一般的な印刷線175線(1インチあたりの網点数)の2倍という基準から設定されています。

最低でも260dpiは必要です。

また、画質が低いことで色味に大きな影響があるというわけではありませんが、目で見た時に色の細かさやはっきりとした印象が失われる可能性があるので注意が必要です。

 

グレースケールの場合

グレースケールとは、白から黒までの254階調をグラデーションで表現する方法です。

白黒ですが濃淡の違いが出るため、立体感のあるモノクロ画像を作ることができます。

グレースケールの場合、必要な解像度は600dpiです。

フルカラーより色味が少ないため、滑らかさを表現するために高い解像度が必要になるのです。

 

モノクロの場合

モノクロの場合、必要な解像度は1200dpiです。

モノクロは、白と黒の2階調のみで表現するものなので、ギザギザが目立ちやすく、それを補うために高い解像度が必要になります。

 

ポスターの場合

ポスターを印刷する場合、必要な解像度は200dpiです。

ポスターは遠目から見るもののため、解像度がそこまで高くなくても問題ありません。

近くで見ても粗くなりたくない場合は、300dpi以上で印刷してみましょう。

 

解像度を調べる方法

必要な解像度が分かったら、次は今印刷しようとしている画像や写真の解像度がどのくらいなのか、把握する必要があります。

どのように調べられるのか、調べ方を紹介するのでその流れで確認してみてください。

 

WindowsPCの場合

  • ➀画像を小さい状態で表示する(ダブルクリックで拡大しない)
  • ②画像の上で右クリックを押し、項目の中の「プロパティ」をクリック
  • ③別ウインドウが立ち上がるので、その中の「詳細」をクリック、下の方にdpiの表記で解像度を確認

 

MacPCの場合

  • ➀画像をダブルクリック
  • ②上部メニューバーの「ツール」から「サイズの調整」をクリック
  • ③画像の幅・高さ・解像度が表示されるので、そこで確認

 

iPhoneの場合

  • ➀写真アプリで該当写真を選択
  • ②画面下部の「i」をタップ
  • ③詳細情報から確認

 

androidの場合

  • ➀ギャラリーから該当の画像を表示する
  • ②画像にチェックをいれ、「その他」→「詳細」をクリック
  • ③詳細の中で確認

 

 

このように、どの媒体でも簡単に確認できるので、印刷前に一度確認してください。

 

解像度を上げる方法

ソフトを使えば、画質の粗い画像でも解像度をある程度上げることができます。

もし解像度を調整したい場合は、これらの方法を試してみてください。

 

Photoshopを使う

Photoshopの再サンプル機能を使って、解像度が上げられます。

  • ➀ファイルメニューから該当の写真ファイルを開く
  • ②「イメージ」タブの中の「画像解像度」をクリック
  • ③「画像の再サンプル」にチェックを外し、高さか幅を入力する
  • ※どちらかに入力するともう一方は自動で入力される
  • ④「画像の再サンプル」にチェックを入れ、解像度に今より高い数値をいれる
  • ⑤数値を変更したら、OKボタンを押す

 

画像編集サイトを使う

画像を高画質化してくれるサイトがいくつか存在します。

Waifu2xというサイトでは、画像ファイルを追加して、スタイルやノイズ除去率などを選択するだけで、簡単に解像度を上げてくれます。

シンプルなサイトなので、誰でも簡単に解像度を上げられます。

 

ただし、無料サイトなのでセキュリティ面での危険性があります。

非公式のセキュリティ保護されていないサイトを使ってしまうと、ウイルスに感染する恐れがあります。

また、プライバシー保護がされていないため、個人情報の乗ったデータを読み込むと、危険性のある第三者に流出する恐れもあります。

 

このように、無料な分リスクもあるので、取り扱うデータには十分注意してください。

解像度を上げるなら、できれば有料ソフトを使うことをおすすめします。

 

解像度に関する注意点

解像度に関する注意点

では、解像度に関して知っておくべき注意点を紹介します。

ぜひ全て確認していってください♪

 

高ければ高いほどいいわけではない

「解像度は高いほどいいんでしょ?」と考えがちですが、そういうわけではありません。

解像度が高くても、お持ちのコピー機でそれを表現できる印刷機能がなければ意味がありません。

印刷物のクオリティはそのコピー機のスペックも関係してくるので注意が必要です。

 

加えて、人の目で認識できる繊細さにも限度があるので、ある一定のラインを超えたら全て同じクオリティに見えてしまいます。

なお、解像度が高すぎると容量も重くなるので、データとして扱いづらくなります。

パソコンにも負担をかけるので、推奨している解像度を守るのがおすすめです。

 

低画質の場合、後で解像度を上げられない

上記で解像度を上げる方法を紹介しましたが、基本的に解像度は不可逆です。

画質の悪いものを高解像度にするのは不可能です。

解像度を上げられるといっても、ちょっと線が滑らかになる程度でしょう。

鮮明な印刷がしたい場合は、元から解像度の高い画像を用意してください。

 

画像サイズを変えると画質も変わる

画像をトリミングして、小さく映っている被写体を拡大すると、解像度がかなり粗くなります。

これは、通常小さい画像を拡大することで必要なドット数が足りなくなり、ドットが強調されてしまうからです。

トリミングすると解像度が下がると覚えておきましょう。

 

ウェブ上と印刷では適した解像度が違う

「ウェブ上だと解像度高いのに、印刷したら粗くなった」という経験はありますか?

これは、ウェブ上で必要な解像度と印刷で必要な解像度が異なるからです。

ウェブ上では、72dpiあれば高い解像度を確保できます。

しかし、印刷時はフルカラーで350dpiが必要なので、ウェブ上の解像度のまま印刷すると粗くなってしまうのです。

 

上記の解像度を上げるソフトやサイトを使って、印刷用の解像度に変更しましょう。

 

 

オペレーターふきだし

このように、解像度は綺麗に印刷するために調整するべき数値です。
画像のスタイルに合わせて、解像度を調整してから印刷してみてください。

 

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