あなたは、”SDGs”と聞いてピンとくるでしょうか。最近テレビやニュース記事などでよく見るけど、詳しいことは分からない。という方が多いと思います。
この記事では、SDGsについて知ると共に、どういう取り組みがされているのかも紹介します。
最後には、自分たちはどういう取り組みが出来るかを考えて行動に移してもらえればと思います♪
それでは、見ていきましょう。
SDGsってどんなもの?
SDGsとは、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の頭文字をとったものです。2015年9月に国連サミットで決まったもので、193か国が2016年から2030年までの間に達成するために掲げた目標です。
こちらは2000年に採択されたMDGsで未達成の課題を引き継いでいます。
MDGsとは違い、SDGsは発展途上国、先進国どちらにも共通の課題として掲げられています。
SDGsの前身、MDGsってなに?
MDGsは2000年に採択されたMillennium Development Goals(ミレニアム開発目標)の頭文字をとったものです。
飢餓の撲滅、教育の普及、乳児死亡率の削減など、開発分野における国際社会共通の目標を達成するために掲げられました。
MDGsは発展途上国の開発問題が中心で、先進国はそれを援助する側に立っていました。
掲げられた8つの目標は以下のものになります。
このうち、目標1の貧困の撲滅は2015年には当初(1990年)の3分の1に、飢餓人口も当初の半分近くになっています。
また、目標6の感染症に関しても、2000年から2014年の間にHIVの感染者数は35%減少したそうです。
しかしその反面、教育・母子保健(乳幼児の死亡率、妊産婦の健康改善)・衛生の分野においては、改善の動きに対して少しは良くなりはしたものの、当初掲げた目標には到底及びませんでした。
その結果を踏まえ、SDGsでは先進国を「援助する側」という立ち位置を改め、全ての国が一丸となって目標を達成するという体制に切り替えました。
17の目標と、日本の取り組み
それでは、MDGsで達成しえなかった目標を引き継ぎ、SDGsで掲げられている目標をご紹介します。
それに対する日本での取り組みも一部ではありますがご紹介しますので、参考にして行動を起こしてみてくださいね♪
SDGs17の目標について
SDGsの取り組みにはどういうものがあるのでしょう。
紹介していきます。
1.貧困をなくそう
世界では、6人に1人の子供が極度に貧しい暮らしをしています。
極度に貧しい暮らしとは、1日に使えるお金が135円未満で生活しなければいけない状態です。
2030年までにこのような人々をなくし、基本的なサービスを平等に利用できるようにするなどの取り組みを進めるための目標です。
2.飢餓をゼロに
飢えをなくし、誰もが一年中安全で栄養のある食料を十分手に入れられるようにするための目標です。
そのために、農業を発展させる取り組みを行うことが重要です。
3.すべての人に健康と福祉を
世界中の人が安全な治療を受けられるようにするための目標です。
医療サービスの確立、体に悪影響なものの普及を防ぐための取り組みを進めるための目標です。
4.質の高い教育をみんなに
すべての子供が質の高い教育を無料で受け、小学校と中学校を卒業できるようにするための目標です。
全ての国で学校や教師を十分な数用意し、男女の差別なく教育を受けられるようにする必要があります。
5.ジェンダー平等を実現しよう
すべての女性に対する差別をなくすための目標です。
女性への性暴力や早すぎる結婚の風習をなくし、社会で活躍できるように進めていく必要があります。
6.安全な水とトイレを世界中に
誰もが安全で安い水を利用できるようになり、どこにでもトイレを設置して、屋外で用を足さなければいけない人をなくすための目標です。
水源管理をしっかり行い、トイレ設置数の増加を目的とした取り組みを進めていくことが重要です。
7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに
誰もが低価格で安定的な電機などのエネルギーを使えるようにするための目標です。
再生エネルギーを使う方法割合を増やす、誰もが持続可能なエネルギーを安定的に使えるように設備や技術を高めていく必要があります。
8.働きがいも経済成長も
人々が経済的に豊かになり、子供が働かなくてもいい世界を作るための目標です。
経済の成長性を上げたり、新しく何かを始める人を支援する政策を行っていく必要があります。
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
災害に強いインフラを整え安全に暮らせるようにする、持続可能な産業化を進めるための目標です。
安い値段で誰もがインターネットを使えるようにし、開発途上国の技術支援などをすることが重要です。
10.人や国の不平等をなくそう
国内外における経済格差をなくすための目標です。
財政・賃金・社会保障などに関する政策をとる、発展途上国へ流れる資金を増やすなどの取り組みが必要です。
11.住み続けられるまちづくりを
誰もが安全に暮らせる家に低価格で済むことができるようにするための目標です。
地方の発展を行い、都市部と地方で極端な差ができないようにするなどの対策が必要です。
12.つくる責任 つかう責任
生産者も消費者も、使うもの・買うものを大事に使い無駄が出ないないようにしていくための目標です。
捨てられる食料の数を減らすための政策を考えたり、天然資源など持続的に利用できる資源をメインで使えるようにする必要があります。
13.気候変動に具体的な対策を
異常気象や気候変動が増えてきているため、それに対する対策を行い地球をまもるための目標です。
気候変動への対応を各国で考え、気候変動のスピードを遅くするための対策を行っていく必要があります。
14.海の豊かさを守ろう
海洋ごみを減らして海の汚染を防ぎ、生態系をまもるための目標です。
海洋ごみを減らし海洋生物を保護するための活動を積極的に行う必要があります。
15.陸の豊かさも守ろう
陸上の生態系や自然からの恩恵を守り、回復させるための目標です。
砂漠化への対応をとったり、絶滅危惧種を守るための対策を考える必要があります。
16.平和と公正をすべての人に
世界中で起こっているあらゆる形の暴力や暴力による死を減らすための目標です。
ちゃんとした法律を作り、暴力行為や犯罪組織を取り締まるように変えていく必要があります。
17.パートナーシップで目標を達成しよう
持続的な開発に向けて国同士が協力し、目標を達成しましょう。
MDGsから引き継いだ「教育(4番)」「母子保健(3番)」「衛生(6番)」の他にも、様々な目標が与えられています。
日本でも多くの目標が達成できていない!
これらの多くが発展途上国で起きている問題だと思っていませんか?
実際は、日本での男女平等における順位は146か国中116位で、半分より下に位置しています。
また、目標12の「つくる責任 つかう責任」については、日本は156か国中128位とすごく低いです。
電子機器の廃棄量が多いこと、プラスチックごみの輸出量が多いことが主な原因のようです。
日本が達成できているのは「教育」と「産業と技術革新」と「平和と公正」のみで、課題はまだまだたくさんあります。
特に、5・12・13・14・15・17番の目標に深刻な課題があります。
また、2022年度の「SDGs達成度の世界ランキング」を見ると、日本は19位。
上位を占めているのは欧米諸国がほとんどで、日本は去年よりも一つ下がってしまっています。
出典元:SDGs ACTION!
スウェーデンの取り組み
2021年に続き2年連続でSDGs達成度一位をとっているフィンランドでは、どのような取り組みが行われているのでしょうか。
フィンランドは「世界で最も水質のいい国」と言われており、ヨーロッパでは珍しく水道から直接水を飲むことができます。
そんなフィンランドでは、ペットボトルなどの廃棄物削減のためにマイボトルの持参が推奨されています。
無駄なゴミをなくすこの活動を支援するため、おしゃれなマイボトルを販売する企業も増えているようです。
また、リサイクルを進めるために「Plapa」というシステムが広がっているそうです。
Plapaとは、空き缶・ペットボトル・空き瓶をスーパーなどに設置してある専用機に投入すると、10~30セントの金券が発行されるというシステムのことです。
金券はシステム参加店で使うことができたり、現金に換金したりできるようです。
これにより、消費者が進んでリサイクルに貢献する仕組みを作っているのです!
デンマークの取り組み
達成度が2位のデンマークはどのような取り組みをしているのか調べたところ、食品ロスを無くすために、食品の賞味期限表示を変更するという試みを「Too Good To Go」という余剰食品を販売している会社の女性たちが行ったそうです。
デンマークでは、賞味期限が過ぎるとすぐに捨ててしまう消費者が多いため、食品ロスも多いようです。
それを改善するために、デンマーク政府に賞味期限の横に「賞味期限が過ぎても多くの場合おいしく食べられます」という表示をしていいか確認を取り、みごと表示を入れることに成功しました。
このような取り組みは、日本にとっても学べることが多いです。
このように課題を達成するための取り組みは各地で行われていますが、未だに2・12・13・14番の目標を達成している国は一つもあらず、世界的な課題であることが分かります。
しかし、国同士が協力し合い、互いの取り組みを参考にして行動すれば、今ある課題も少しずつ減らすことが出来ると思います。
日本での取り組み
目標2「飢餓をゼロに」
様々な理由により健康的な食事をとることが出来ない子供のために、地域住民や地方自治体が主体となり、無料または低価格で食事を提供するコミュニティの場である「こども食堂」を開催したり、家庭で余っている食べ物を持ち寄り、福祉団体や施設、フードバンクに寄付する活動である「フードドライブ」を行っている。
目標12「つくる責任 つかう責任」
宴会や朝食バイキングでの食品ロスを減らすため、メイン料理は注文が入ってから調理するようにしてハーフブッフェスタイルにしている。
ごはん、みそ汁、サラダなどのロスにならないもののみバイキング形式にしている。
また、ホテル連泊のお客様には、希望でシーツやリネン関係の交換を省力し、洗剤の使用料を減らすことで環境への配慮を行っている。
目標5「ジェンダー平等を実現しよう」
研修を実施することによって、女性リーダー・管理職へのキャリアパス構築支援及び女性リーダー・管理職の活躍を支援。
・女性リーダー候補者への研修
・女性管理職への研修
・女性キャリア研修
・女性社員を部下に持つ男性管理職への研修
目標15「陸の豊かさを守ろう」
木造住宅に使用する木材を山から直接現場に届けることで運搬時に排出されるCO2を削減する。
また、木材を乾燥させるために使うボイラーは使わず、風と太陽光で乾燥させることでCO2を削減する。
さらに、クリーンウッド法に基づく登録事業者として違法伐採から森林を守る取り組みをしている。
これ以外にもSDGsの取り組みを行っている企業は沢山あります。
他の事例も参考にしたい方は、下記URLを見て見てください。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/case/index.html
出来ることから始めよう!
SDGsは、地球上の誰一人として取り残さないことを目標に、全ての世界の人々の目標なのです。
そのため、国や企業規模だけではなく、この地球に住んでいる私たち一人一人が意識して取り組まなければ目標は達成できないのです。
まずは、自分たちが出来ることから始めましょう!
オフィ助では、印刷に使うインクの入れ物の廃棄量を減らすことが出来るインクボトル方式を採用した「エコプリ」というプリンターレンタルサービスを提供しています。
詳しくは、下の記事をお読みください。
また、SDGsの8番の目標を達成するためには柔軟な働き方を多くの企業で採用することで従業員の心の余裕に繋がると思います。
そのためには、やはり「働き方改革」を進めることが一番であり、その中でも「テレワーク」を導入することが良いと考えます!
テレワークについては別記事で詳しく説明しているので、興味がある方はぜひ読んでみてください♪
ここで説明した内容が、みんなのSDGsに対する見解を広めて行動に移すきっかけになれば幸いです。
まず自分は何が出来るか考えて、ごみの分別や使い捨てを極力やめるなど、小さなことから初めて見てくださいね。
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