印刷物によっては、フチなしで印刷したい場合もありますよね。
しかし、印刷物は通常だとフチありで印刷されてしまいます。
そこで、フチなしで印刷する方法を紹介したいと思います!
ぜひ参考にしてください♪
フチなし印刷とは?
フチなし印刷とは、印刷用紙の隅に余白を作らずに印刷する方法です。
用紙の全面を使って印刷できるので、印刷物を見やすくすることができます。
ポスターやチラシなど、インパクトを出したいものを印刷する時におすすめです。
複合機でフチなし印刷はできるのか
複合機でフチなし印刷ができるかどうかは、機種によって異なります。
しかし、基本的にレーザー複合機ではフチなし印刷ができないことが多いです。
理由は、レーザーの印刷方法に起因します。
レーザーでは、静電気を使って感光ドラムのトナー(インクジェットで言うインク)を紙に吸着させます。
フチなし印刷では、インクを用紙の外側まではみ出して噴射する必要があるため、それをレーザー複合機で行うと、静電気を起こすユニットにトナーが引き寄せられて、トナーがユニット内に蓄積されてしまいます。
そうなると、ユニット内がトナーで汚れて故障の原因になってしまいます。
トナーの特性により、フチなし印刷ができないものが多いのです。
一方、インクジェット複合機なら基本的にフチなし印刷ができます。
インクジェットでも、インクを用紙の外まではみ出して噴射することになるので、レーザーと同じことが起きて故障の原因になってしまいます。
しかし、インクジェットではインクが落ちる部分にスポンジを置くことで、はみ出したインクがしっかり吸収されて飛び散らないようにできます。
この方法により、フチなし印刷ができるものが多いのです。
なお、機種によっては対応していない場合もあるので、事前に確認してみてください。
今持っている複合機がレーザーの場合、フチなし印刷ができない機種かもしれません。
しかし、設定することでフチなし印刷に近い印刷ができます。
次の項目でその方法を紹介するので、ぜひ確認していってください。
フチなし印刷方法
インクジェットの場合
インクジェットでフチなし印刷をするには、プリンタードライバーやアプリケーションソフトでの設定が必要です。
【印刷設定の変更方法】
- ➀印刷したい画像や文書を開く
- ②「ファイル」→「印刷」→プリンターのプロパティまたは詳細設定を開く
- ③用紙サイズまたは原稿サイズをクリックし、フチなし印刷にチェックを入れる
- ④用紙種類・サイズ・品質を選択する
- ⑤OKをクリックして印刷する
フチなし印刷の場合、基本的に普通用紙では印刷できず、光沢紙か写真用紙になるので確認してください。
キヤノンのインクジェット複合機でのフチなし印刷の設定方法を紹介します。
- ➀アプリケーションソフトの印刷画面から「プロパティ」を選ぶ
- ②プリンターの印刷設定画面が表示される
- ③クイック設定タブの中の「フチなし全面印刷」にチェックをつける
- ④確認メッセージが表示されるので、「OK」を押す
- ⑤陽子からはみ出す量を調整したい場合は「ページ設定」タブをクリックし、はみ出し量のスライドバーで調整する
- ⑥設定が完了したらOKを押す
- ⑦アプリケーションソフトの印刷画面に戻るので、印刷をする
レーザーの場合
レーザーでも、フチなし印刷に近づける方法があるので紹介します。
プリンタードライバーの設定を変更する
プリンタードライバーの設定にある「余白」の部分を0㎜に近づけることで、余白を最小限に抑えることができます。
余白をどこまで詰められるかは機種によって異なります。
余白を0㎜にすると印刷物の端が切れてしまう可能性もあるのでご注意ください。
なお、機種によってはプリント領域を変更することで余白ギリギリまで印刷できるものもあります。
ここでは富士フイルムBIの設定方法を紹介しておきます。
- ➀アプリケーションソフトの「ファイル」メニューから「印刷」をクリック
- ②プリンター名から使用する機種名を選び、「プロパティ」をクリック
- ③「閉じしろ/プリント位置」をクリック
- ④「プリンター領域」タブを開く
- ⑤「拡張」をクリック
- ⑥「OK」をクリック
- ⑦プロパティ画面で「OK」をクリックし、印刷画面で「OK」をクリック
印刷後に断裁する
印刷した後に、印刷物にトンボを付けてそれに沿って断裁するという方法です。
トンボとは、印刷物の断裁位置やインクの刷り位置を合わせるための目印となるマークのことです。
余白多めに一回り大きいサイズで印刷し、トンボを付けて断裁することで、フチなし印刷と同じような見た目にすることができます。
フチなし印刷ができない時の対処法
フチなし印刷をしたいのに、余白ができたり印刷が切れてしまったりすることがあるかもしれません。
何か原因があるはずなので、次の部分を確認してみてください。
フチなし印刷に対応しているか
上記でもお伝えしたように、フチなし印刷に対応していない機種もあります。
プリンターの取扱説明書やウェブサイトを確認して、対応の可否をもう一度確認しましょう。
プリンタードライバーの設定を確認する
プリンタードライバーの設定で、フチなし印刷にチェックが入っているか、余白が0㎜に近くなっているか、プリンター領域が拡張になっているかを今一度確認しましょう。
設定変更後にOKを押し忘れた可能性もあります。
ちゃんと設定されているのに印刷できない場合は、プリンタードライバーを最新版にアップデートするか、再インストールしてみてください。
用紙が間違っていないか確認する
フチなし印刷に対応していない用紙を使用していないか、用紙が正しくセットされているか確認してください。
フチなし印刷の場合は、光沢紙やフォト用紙を使用するのがおすすめです。
用紙が傾いていないかもチェックしましょう。
複合機が安定した場所に設置されているか
複合機の設置場所が悪く、斜めになっていたり下に異物が挟まって稼働の際に動いてしまったりすると、印刷物にも影響が出てしまいます。
複合機は水平で安定した場所に設置できているか確認してください。
フチなし印刷でのよくある疑問
PDFデータをフチなし印刷するには?
PDF編集ソフトであるPDF elementを使えば、PDFデータをフチなし印刷できます。
- ➀PDF elementでPDFファイルを開く
- ②上部バーの「ファイル」をクリックし、印刷設定で「印刷」を選択する
- ③印刷画面にある「サイズ」の所で、「合わせる」または「実際のサイズ」を選択し、指定通りに印刷されるか確認する
- ④プリンタードライバーの設定で「フチなし印刷」を有効にする
- ⑤正しい用紙サイズを選択して印刷する
コンビニではできる?
コンビニの複合機はレーザー複合機のため、基本的にフチなし印刷ができません。
上記で紹介したフチなし印刷に近づける方法を利用しましょう。
Wordでフチなし印刷できる?
設定することでフチなし印刷ができます。
Wordで作成する前に設定を行ってください。
- ➀Wordのファイルタブをクリックし、「印刷」をクリック
- ②「プリンター」でご使用のプリンターを選択する
- ③文書の編集画面に戻って、「レイアウト」タブをクリック
- ④「サイズ」をクリックし、リストから使用する用紙サイズの後に「(ふちなし)」と表示されているサイズを選びます。
- ⑤「サイズ」のリストの一番下にある「その他の用紙サイズ」をクリックし、「余白」タブを選ぶ
- ⑥上下左右の余白を「0㎜」にしてOKをクリック
- ⑦「一部の余白が印刷可能なページ範囲の外に設定されています」というメッセージが出たら、「修正」をクリック
- ⑧余白の値が自動で変わるので、そのままOKをクリック
- ⑨⑦で設定した余白のみが残るように、画像や文書を作成
- ⑩ファイルタブをクリックし、印刷をクリック
フチなし印刷でインパクトのあるデザインを表現しよう!
フチなし印刷をすることで、よりおしゃれなポスターやチラシを作ることができます♪
対応しているか確認が必要ですが、ぜひフチなし印刷を利用してみてください。
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