「長尺印刷」というのはご存じでしょうか。
普段はA4やB4など、通常サイズの印刷をするのがメインのコピー機ですが、長尺印刷といってポスターのようなサイズの用紙を印刷することができるのです!
長尺印刷はいろいろな場面で使えるので、ぜひここでやり方やおすすめコピー機を知っていってください。
長尺印刷とは
長尺印刷とは、縦長や横長の印刷物のことを言います。
主なサイズは297㎜×900㎜、297㎜×1200㎜、320㎜×1200㎜で、通常の印刷物より大きなサイズで印刷されるのが一般的です。
紙の種類も、光沢が出るフォト光沢紙や破れにくいマット合成紙など、利用用途によって変えることができます。
長尺印刷でどんなものができるのか
- ポスター
- 横断幕
- 垂れ幕
- 宣伝値札
- 吊り広告
長尺印刷のメリット
一目で認識できる印刷物を作ることができる
長尺印刷は大きなサイズを印刷できるので、スーパーやコンビニの宣伝ポスターなど、一目で内容が分かるような印刷物を作りたい場合におすすめです。
一枚で奇麗な印刷物を作れる
短い紙を繋ぎ合わせて作ることもできますが、つなぎ目が目立つのであまり見た目がよくありません。
長尺印刷であれば一枚の紙でつなぎ目のない奇麗な印刷ができます。
広告効果が高い
例えば、スーパーで買い物をしている時、小さくて細かな内容が書いているポスターよりも、天井から吊り下げられていて大きな文字でシンプルに宣伝が書いてあるポスターの方が頭に入ってきやすいですし、興味を惹かれますよね。
このように、長尺印刷のポスター・広告は、多くの人の目を引くことができるのです。
「特売」や「目玉商品」など、他の商品よりも目立たせたい時におすすめです。
長尺印刷のやり方≪基本設定編≫
長尺印刷はどのようにやればいいのか、やり方を知らない人も多いと思います。
まずは自分の持っているプリンターが長尺印刷に対応しているかを確認し、設定を行いましょう。
設定方法はメーカーによって異なるので、ここでは一般的な設定の流れを紹介します。
- ➀パソコンでプリンターのプロパティーを設定する
➁長尺用紙を手差しトレイにセットする
③印刷開始、完了
基本的にこの流れで完了するので、とても簡単に印刷できます。
次の項目では、メーカー別の印刷手順を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
長尺印刷のやり方≪メーカー別編≫
エプソン
- ➀コピー機のホーム画面から「用紙設定」を選択
- ➁「B」MPトレイをタップ
- ③用紙サイズを「ユーザー定義サイズ」に設定
- ④用紙サイズを「普通紙」に設定
- ⑤「ユーザー定義サイズ」より、用紙サイズを入力
- ⑥パソコンの印刷ボタンから、「プリンタープロパティー」を開く
- ⑦給紙方法を「MPトレイ(手差しトレイ)」、用紙サイズを「ユーザー定義サイズ」に設定
- ⑧ユーザー用紙定義サイズの画面が開くので、用紙サイズを入力する
- ⑨手差しトレイに長尺用紙をセットする
- ⑩印刷開始
キヤノン
- ➀パワーポイントなどのアプリを開き、印刷原稿を作成する
- ➁アプリ内の「ファイル」→「印刷」→「プリンターのプロパティー」を開く
- ③「出力用紙サイズ」で「ユーザー定義サイズ」を選び、用意した用紙の幅と長さを入力
- ④用紙の種類は「普通紙」に設定
- ⑤長尺用紙を手差しトレイにセットする
- ⑥印刷開始
富士フイルムBI
- ➀長尺用紙を手差しトレイにセットし、ガイドを合わせる
- ➁パワーポイントなどのアプリで「ファイル」→「印刷」を選択
- ③印刷画面のプリンター名から本機を選び、「プロパティー」をクリック
- ④「トレイ/排出」タブの「用紙トレイ選択」から「トレイ5(手差し)」を選択
- ⑤「手差し用紙種類」から「厚紙1」を選択
- ⑥基本タブの「原稿サイズ」で「長尺用紙」を選択
- ⑦出力用紙サイズが原稿サイズと同じになっているかを確認し、「OK」をクリック
- ⑧印刷画面で「OK」をクリック
シャープ
- ➀手差しトレイの補助ガイドを手前に引く
- ➁長尺用給紙トレイ(オプション)を差し込む
- ③長尺用紙をセットしてガイドを合わせる
- ④コピー機のホーム画面で「給紙トレイ設定」をタップ
- ⑤設定画面が表示されるので、「手差しトレイ」の下のボタンをタップ
- ⑥用紙タイプ一覧画面になるので、印刷用紙のサイズに合ったものを選択する
- ⑦「サイズ(自動AB系)」タブを選択し、「直接入力」をタップ
- ⑧縦と横のサイズを入力する
- ⑨サイズ画面に戻るので「OK」をタップ
- ⑩給紙トレイ設定画面に戻るので、用紙タイプと用紙サイズを確認して「OK」をタップ
- ⑪パワーポイントなどのアプリを開き、「ファイル」→「印刷」→「プリンターのプロパティー」をクリック
- ⑫印刷設定画面が開くので、「原稿サイズ」をクリックし、「長尺」を選ぶ
- ⑬縦と横のサイズを入力し、「OK」を押す
- ⑭設定画面に戻るので、原稿サイズを確認し「給紙タブ」をクリック
- ⑮給紙トレイと用紙タイプをコピー機の設定と同じにする
- ⑯印刷画面に戻るので、「印刷」をクリック
京セラ
- ➀手差しトレイに長尺用紙をセットし、ガイドを合わせる
- ➁パワーポイントなどのアプリを開き、「ファイル」→「印刷」→「プリンターのプロパティー」をクリック
- ③印刷設定画面が表示されるので、「原稿サイズ」をクリックし「長尺」を選ぶ
- ④縦と横のサイズと名称を入力したら「OK」を押す。これで設定を保存できる
- ⑤「出力用紙サイズ」を作成したものに変更し、「給紙元」を「手差しトレイ」に変更
- ⑥用紙種類を長尺用紙の坪量に合ったものを選択する
- ⑦選択内容を確認し、「OK」をクリックして「印刷」をクリック
- ⑧コピー機のパネルにメッセージが表示されるので、メッセージを押して「継続」をタップ
- ⑨印刷開始
長尺印刷ができる!おすすめのコピー機3選
では、長尺印刷ができるおすすめのコピー機を3つ紹介します。
長尺印刷ができるコピー機やプロッターが欲しいという方はぜひ参考にしてください。
京セラ TASKalfa2554ci
2021年1月に販売された京セラの「TASKalfa2554ci」です。
2020年はコロナウイルス感染症の蔓延があったことから、テレワークやオンラインなど働き方がどんどん変化した年でした。
そこからさまざまな働き方に対応できる複合機として「TASKalfa2554ci」が発売されたのです。
- タッチレス操作
- 強固なセキュリティ対策
- クラウド連携
- リモートメンテナンスサービス
など、多様な働き方に合わせた機能が盛りだくさんです。
長尺印刷では、幅297㎜×長さ1220㎜の用紙まで長尺印刷が可能です。
ポスターや店頭POPなどを手軽に印刷できます。
また、A3より大きなサイズのポスターを印刷したい場合に、複数枚の用紙に拡大印刷し、貼り合わせて大判ポスターを作ることもできます。
TASKalfa2554ciについて、詳しくはこちらの記事でご覧ください。
SHARP BP-50C55
2022年4月に発売された、シャープの複合機。
働き方の多様化に合わせて、新機能が搭載されています。
スキャン機能AIを搭載しており、自動で最適なモードを選択してくれます。
その他、
- タッチレス操作
- セキュリティ強化
- クラウド連携の強化
など、新しい働き方や作業効率アップにつながる機能を搭載しています。
長尺印刷については、耐水性に優れたPOP用紙や厚紙、最長1300㎜の長尺プリントなど多彩な用紙に対応しています。
HP 大判プリンター
大判プリンターとは、サイズの大きなポスターや広告を印刷できるプリンターのことです。
大きいサイズの印刷専用のプリンターなので、
「長尺印刷だけできればいい」
「特殊な大判印刷をできるプリンターがほしい」
という方におすすめです。
大判プリンターを多く取り扱っているので、用途に合わせて選ぶことができます。
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