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最新のチャットGPT 4oとは?GPT-4との違いやできること、使い方など分かりやすく解説♪

チャットGPTは、2022年12月に発表されてから多くの人、企業に利用されています。

当初はチャットGPT3.5と4が提供されていましたが、現在は「4o」というバージョンが登場しています。

4oの性能やできること、使い方をここで知っていきましょう。

 

チャットGPT4oとは

チャットGPT4o(チャットジーピーティーフォーオー/オムニ)は、2024年5月13日にOpenAIより発表された新しいAIモデルです。

Omni(オムニ)は、「全て」「あらゆる」という意味があり、あらゆる性能が高まったことを示していると考えられます。

 

GPT4を基にさらに性能を上げたもので、応答速度、コスト、回答精度などのさまざまな部分でGPT4よりも高水準に達しています。

従来のテキスト処理だけでなく、画像や音声、動画などの複数形式のデータを同時に処理できるマルチモーダル機能を備えています。

 

ここで、3.5と4との違いを比較表で確認してみましょう。

3.544o
パラメータ数1750億公表されていないが5000億~数兆の可能性大公表されていないが4と同等またはそれ以上の可能性大
情報の最新性2021年9月まで2023年4月まで2023年10月~最新
プラグインの追加不可
料金の有無無料有料無料(制限あり)
扱えるデータテキストのみテキスト、画像テキスト、画像、動画、音声

 

チャットGPT4oの持つ情報は2023年10月と公表されていますが、最新の情報も教えてくれるので情報の最新性は3.5や4と比較してもかなり高いことが分かります。

扱えるデータの幅も増えており、使い勝手がかなり良くなっています。

 

チャットGPT4oでのアップデート内容

チャットGPT4oになったことで性能のアップデートが行われました。

アップデートの内容は以下のものです。

  • マルチモーダルへの対応:テキストだけでなく画像・動画・音声に対応
  • 応答速度の向上:GPT4と比べて2倍の応答速度
  • コスト削減:APIの費用を従来の半分に削減
  • 感情理解:音声のトーンや文脈を理解して会話できる

 

このように、より高性能でありながらユーザーの使いやすさも考えられたアップデートが行われました。

価格が安くなったことで、利用ハードルが下がりチャットGPTがもっと身近なものになりそうですね。

 

チャットGPT4oでできること

チャットGPT4oではどんなことができるのでしょうか。

詳しく見ていきましょう。

 

音声対話

従来も音声対話機能はありましたが、音声を一度テキストに書き起こしてから回答するため、その分回答までに時間がかかっていました。

チャットGPT4oでは、話者の声のトーンや笑い声、歌声などの感情を表現できるため、より自然に会話できます。

 

また、会話のトーンの違いを認識できるため、複数人が話していても聞き分けることができます。

背景騒音の認識もできるため、騒がしい環境でも話者の声を聞き分けて回答してくれます。

回答速度は平均0.320秒と、人間同士の会話速度と変わりないためストレスなく会話できるのです。

 

画像生成

今までは、チャットGPTで同じキャラクターを一貫して生成するのは困難でした。

しかしチャットGPT4oでは、同じキャラクターで別のシーンの画像生成ができるようになっています。

 

また、手書きの図を読み込んで図表を作成できます。

手書きの画像を読み込んで、その内容に沿ったイラストを作成することもできます。

 

さらに、2D画像を読み込んで3Dアニメーションを生成するデモも紹介されたということで、チャットGPTでの3Dモデリングも夢ではなくなるかもしれません。

 

作品の情報提供

作品の写真を読み込んで、その作品は誰のものか、どういった作品なのかなど詳細情報をしえてくれます。

自分で調べる手間が省けるため、自分の好きな作品を見つける機会を増やせます。

 

画像のテキスト化

画像内にある文字を読み取ってテキストに書き起こしてくれます。

チャットGPTのOCR機能のより、ビジネスでの使い勝手もよくなります。

 

グラフの作成

データファイルを送って「このデータを使ってグラフを作成してください」といえば、データを使ったグラフを生成してくれます。

「このデータに合うグラフを教えてください」と言っておけば、ある程度希望のグラフに寄せることができるようです。

後から色を変更したり静的、動的チャートに切り替えたりできるところも魅力です。

 

データ分析

Google DriveやOne Driveのファイルと連携してデータ分析ができるようになりました。

スプレッドシートやスライド、ドキュメント、Microsoft Word、Excelなどのさまざまなファイルを読み込んでデータ分析・資料作成ができます。

なお、チャットGPTにデータ情報を渡して「このデータを分析してコメントをしてください」のように依頼するだけでも、適切な分析を行ってくれます。

 

リアルタイム翻訳

音声対話機能を使い、話者が話した言語を指定した言語に瞬時に翻訳することができます。

GPT4oのリリース会見で行われたデモ映像では、イタリア語を話す女性と英語を話す男性がチャットGPTのリアルタイム翻訳を使って会話している様子が映されています。

人間同士の会話と同じ速さで返答が返ってくるので、翻訳しながらの会話もストレスなくスムーズに行えます。

 

多言語対応

チャットGPT4oでは、日本語における性能が大幅に向上しています。

さらに、英語以外では日本語を含む50言語に対応しています。

幅広い国で利用できます。

 

いくらで利用できる?

チャットGPT4oは、無料でも利用できます。

ただし、「5時間で10回の会話まで」という制限があります。

10回以上になると、自動的にバージョン3.5に切り替えられます。

 

制限なしでバージョン4oを利用するには、PlusプランかTeamプランを契約する必要があります。

Plusプランは月20ドル(現在3,091円)で利用できます。

Teamプランは複数人で使用するものですが、一人当たり月25ドル(現在3,864円)で利用できます。

 

チャットGPT4oの使い方

では、チャットGPT4oの使い方を紹介します。

難しい作業は特にないので、ぜひ確認していってください。

 

無料版での使い方

現在、無料版ではチャットGPT4oがデフォルト設定されています。

そのまま利用するだけですが、切り替え方法を紹介します。

 

【ブラウザの場合】

➀チャットGPTに新規登録またはログインする

②質問、依頼をする

③左下の切り替えマークをクリックし、「GPT-4o」と「GPT-4o mini」のどちらかを選ぶ

今はGPT-3.5の表記はなく、上記2つのどちらかを試せるようになっています。

 

【アプリの場合】

➀App StoreまたはGoogle Playストアで「チャットGPT」を検索し、出てきたらインストールする

②アプリを開くとすぐに無料版で会話ができる

③質問をして、チャットGPTからの回答を長押し

④表示された選択肢の中から「モデル」をタップ

⑤プルダウンの中から「GPT-4o」を選ぶ

 

有料版での使い方

有料版にすることで、制限なしでGPT-4oやGPT-4 miniを利用できます。

有料版に切り替える方法は以下の通りです。

 

【ブラウザの場合】

➀チャットGPTに新規登録またはログインする

②右上の「ChatGPT」をクリックし、「アップグレードする」をクリック

③料金の紹介が出るので、PlusかTeamを選んで「アップグレードする」をクリック

④クレジットカードの入力画面が出るので、必要情報を入力する

⑤「申し込む」をクリックすれば、有料版に切り替わります。

⑥ホームの質問画面に戻り、再度右上の「ChatGPT」をクリックすることで、バージョンの切り替えができる

 

【アプリの場合】

有料版に切り替えるには、アカウントの入手が必要です。

➀チャットGPTに新規登録またはログインする

②ホーム画面の一番上にある「Plusを入手する」をタップ

③「プラスにアップグレードしてください」をタップ

④サイドボタンをダブルクリックで支払いを承認

⑤一番上の「ChatGPT」をタップし、プルダウンの中からモデルを選ぶ

 

チャットGPT4oのビジネス活用事例

チャットGPT4oは、ビジネスでどのような活用ができるのでしょうか。

活用事例を見ていきましょう。

 

チャットボットによるカスタマーサポート

チャットGPT4oは、人と会話しているのと変わらない速度で回答してくれます。

また、回答内容の正確さも高いことから、チャットボットと組み合わせることでより正確かつ早いカスタマーサポートを行うことができます。

 

GPT-4oは多言語に対応しているため、外国のお客様からの質問にもタイムラグなく答えることができます。

 

データ分析、マーケティング活用

GPT-4oでは、読み込んだデータを見て傾向などを分析してくれます。

データ分析の土台作りや、分析時間の短縮につながります。

GoogleDriveとの連携でGoogleスプレッドシートの内容を分析できます。

分析してほしいファイルをチャットGPT上にアップロードし、分析してほしい内容を指示するだけで瞬時に分析、考察してくれます。

 

特定の箇所を指定して分析を依頼することもできます。

そのデータを使ってグラフの作成もできるので、分析資料をチャットGPT内で完結できます。

 

コード生成、バグ診断

生成してほしいプログラミングコードの情報を指示することで、コードを自動生成してくれます。

プログラム開発の時間短縮に役立ちます。

 

生成するだけでなく、コードの品質をチェックしてミスや改善点を指摘してくれます。

エラーコードを分析し、バグの原因を特定します。

教育資料の作成もGPT-4oに任せれば瞬時に文章を作成してくれます。

 

内容はしっかり確認して加筆修正は必要かともいますが、ベースとなる資料を作ってくれるので、業務時間の短縮につながります。

 

建設コストの予測

建設コストに関係するニュースや統計を基に、物価変動の予測を行うツールが提供されています。

これにより、コストが高くなる前に資材を抑えるなど、建設費用を抑えてリスクを避けることができます。

 

アドバイザーとしての活用

チャット形式での悩み相談や、肌画像による診断を通して、その人にあった美容法やおすすめ商品を紹介してくれる、AIアドバイザーとしてGPT-4o活用しています。

自分に合った商品をすぐに発見できるというメリットがあります。

加えて、対面では相談しにくい悩みも気軽に相談できるため、よりその人にピッタリの美容法、商品を提供できます。

 

まとめ

このように、チャットGPTはどんどん進化を続けており、スムーズな会話だけでなく画像や音声でのやりとりも可能になっています。

精度もますます向上し、AIを使うのが当たり前の時代が訪れるでしょう。

今のうちにチャットGPTをAIがあっても利用できる自分のスキルを磨いていきましょう!

 

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