皆さんが毎日持ち歩いているスマートホン。もう自分の一部になっている人も多いと思います。
パスワードも、個人情報も、カード情報も、大切な情報は全てスマホに入っている。
…それって、怖くないですか?
ウイルスが入ったらあなたの情報が全て持っていかれてしまう。そんな恐ろしいことになる前に、ウイルス対策を行いましょう!
ウイルスを未然に防ぐ方法やウイルスの攻撃方法を知ることで、スマホを安全に使うことが出来ますよ♪
一体どのくらいの人がセキュリティソフトを導入しているの?
ほとんどの人がスマホを持っているこの世の中で、どれくらいの人がセキュリティアプリを導入しているのでしょうか。
早速見てみようと思います。
出典元:ティースリー株式会社
こちらは、ティースリー株式会社さんが作成した、セキュリティアプリの利用状況についてのアンケートです。
見て分かるように、ほとんどのスマホユーザーがセキュリティアプリを入れていないことが分かります。 ウイルスがどんどん増えていっているにも関わらず、危機感のない人が多いようです。
「みんな入れてないならいっか!」と思ったそこのあなた。このまま何もしないでいると、後で後悔することになりますよ…!その理由は、下のグラフを見ればわかるかと思います。
「世帯におけるインターネット利用に伴う被害経験【スマートフォンの場合】」
コチラのグラフは、総務省が出している令和元年版の情報通信白書に示されたデータです。
見て分かる通り、スマホ利用により何らかの被害を受けている人の数は60%以上に上っています。
およそ10人中6人がサイバー攻撃に合っていることになります。
被害の内容は、迷惑メールがほとんどのようですね。しかし、メールに添付されているURLからウイルスに感染する例も少なくありません。
ただのメールだと甘くて、無闇にメールを開くのは止めましょう。
知らなきゃヤバイ!個人が被害に合うサイバー攻撃4つ
サイバー犯罪は、「知らない間に被害にあっていた」というケースが多いです。
手口が巧妙な上、犯人が特定しにくいため新しいウイルスがどんどん増えていきます。
そのような犯罪に遭わないために、主なサイバー犯罪を知っておきましょう。
➀パスワードクラッキング
パスワードを不正に暴く行為。ユーザーがパスワードを使いログインする形のwebサービスは全て攻撃対象となります。
登録するパスワードを全て同じものにしたりと、パスワード管理の緩さが被害を増やしています。
➁ワンクリック詐欺
アダルトサイトなどを訪れた際、何かボタンをクリックすると突然画面にお金を請求する画面が出てくる攻撃です。
こちらは、実際契約が結ばれたわけではないので無視して大丈夫です。
身に覚えのない請求画面が表示された場合は、焦らずネットで対策方法を検索することをおススメします。
➂アカウント乗っ取り
ポイントやカード情報など、金銭関係の情報が絡んだアカウントが狙われやすいです。
攻撃者は、「不正アクセスがあった」などとユーザーを不安にさせ、フィッシングサイトに新しいパスワードを入力させます。
アカウントの情報入力には十分注意し、身に覚えのないメールに貼り付けられたリンクからサイトに飛ばないなど、小さな行動で防ぐことができるものもあります。
➃ランサムウェア
こちらは、感染した端末に保存された情報を暗号化して使えなくしたり、スマホの操作をできなくするウイルスです。
攻撃者が送ったメールに添付されたファイルを開いたり、リンク先をクリックすると感染します。
身に覚えのない内容のメールや知らないメアドからのメールは簡単に開かないようにしましょう。
犯罪者はこれらを組み合わせて使っている!?
上記で4つのサイバー犯罪を紹介しました。厄介なのは、これらは別々で使用されているわけではなく、組み合わせて使われているのです。
そのため、どれか1つでも被害に遭うと、芋づる式に4つ全てのことが出来てしまうのです!考えただけでも不安になりますよね。
そのため、スマホのセキュリティ対策は必要になるのです。
これで安心♪オススメの対策方法
では、今後も被害に遭わないために、サイバー攻撃への対策方法をお教えします。
簡単だけど、知らなかったら出来ないことなので、まずサイバー攻撃に対する知識を増やすことが第一です。
それでは、今すぐできる対策方法を伝授します!
二段階認証(アカウント乗っ取り対策)
こちらは、ID・パスワードの他にスマホでの認証を必要とするログイン方法です。
もし、最初のパスワード認証で突破されても、もう一つの認証でログインをブロックすることができます。
サービスによっては、ログインしたことのないデバイスからアクセスがあった場合に、既に許可しているデバイスに確認を行うものもあります。
複雑なパスワードを使う(パスワードクラッキング対策)
数字と文字を組み合わせた長くて分かりづらいパスワードを設定することで、パスワードを見破れないようにします。
また、1カウントに1パスワードを用意することも大切です。
1つのパスワードで統一している場合、それが盗まれたら登録しているもの全てにログインできてしまいます。
1つのパスワードを併用している人は、今すぐ変更しましょう。
不審はメールや広告は安易に開かない(ワンクリック詐欺とランサムウェア対策)
知らないメールアドレスからのメールや、言葉が変なもの(翻訳そのままを乗せたようなものや、誤字脱字があるもの)は注意してかかりましょう。
ワンクリック詐欺のポップアップでも文字がおかしいものが多いので、注意深く観察し、すぐに行動することは止めましょう。
有名企業(AppleやGoogleなど)のロゴを使ってあたかも本物のように装うものもあるので、注意が必要です。
油断は禁物!セキュリティアプリの落とし穴
「アプリを入れれば何もしなくても安心でしょ!」そう思っている方も多いと思います。しかし、そういったセキュリティアプリには、実は危険が潜んでいるのです…!
第三者評価機関であるAV-comparatives GmbHが公開した「Google Play」にあるウイルス対策アプリの評価レポートで、驚きの結果が出ています。
評価の対象となった110社のアプリ製品のうち、14社はインストールできなかったり、安全でなかったりと不審な点が多かったのです。
また、評価中にGoogle Playから削除されたものが10社もありました。
この時点でウイルス対策アプリには危険なものがいくつも存在していることが分かると思います。
尚、テスト製品のうち、テスト用のマルチウェアを100%検出できたのは24製品。
一方で、検出率が30%~0%だったものは27製品もあったそうです。
この結果から、ちゃんとしたウイルス対策アプリも存在していることは確かですが、悪意のあるものや意味のないものの方が多いということが分かりました。
これなら無闇にアプリを入れない方が安全ですが、もしもアプリを入れる際はしっかり下調べをすることが大切です。
アプリの良し悪しの見極めは口コミを見るのが一番。しかし…
これらの粗悪なセキュリティアプリでさえ、Google Playでの評価が★4以上あるそうです。
そのため、セキュリティアプリを選ぶ上でユーザーの評価は全く当てにならないのです。
Androidの場合、Google Play上に置かなくてもアプリを配布できること、またGoogle Playの審査もApp Storeと比べると緩いため、悪質なアプリが溢れてしまうのです。
Androidをお使いの方はアプリを入れる際は十分注意してくださいね。絶対に野良アプリは入れないように!
App Storeには悪質アプリはないの?
App Storeは審査が厳重なため、悪質なアプリは通りにくいです。また、アプリを配布する場合は必ずApp Storeに置かなければならないので、野良アプリが蔓延することもありません。悪質アプリが0%とは言えませんが、Google Playよりは安全だと言えます。
しかし、近年17個ものトロイの木馬を搭載したアプリがApp Storeに置かれたり、無料アプリと見せかけて高額課金をさせる悪質なアプリも増えています。
巧妙な手口で悪意要素を隠しているアプリは増え続けており、AppStoreがしっかり審査を行っていたとしても、見極められないようなものもあるということが現状で分かります。
「App Storeのアプリは安心だ。」と過信せず、ネットで検索したりして、被害に遭わないように対策をとることが重要です。
まとめ
いかがだったでしょうか。スマホのセキュリティ対策について、もっと知りたくなったのではないでしょうか。
ここに書いている以外にも、ウイルスや悪質な広告もたくさんあります。きっと今後も増えていくことでしょう。
対策について、やはり一番大切なのは、その場で焦って行動を起こさないことです。
サイバー犯罪者は、目的を達成するために相手を焦らせ、正常な判断を鈍らせようとありとあらゆる手を使ってきます。
それらの手に落ちないように、覚えのない全ての文面に「疑う心」を持ちましょう♪
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