所有する書籍や書類をスキャンして電子化してくれるサービスがあることをご存じでしょうか。
そのサービスを「自炊代行サービス」と言います。
家に紙の本がたくさんあって置き場に困っている人は、ぜひこのサービスをご利用ください。
今回は、自炊代行サービスについて必要な基本知識を紹介していきます。
自炊とは
自炊とは、書籍や雑誌などをスキャンして電子化する作業のことです。
電子化することでスマートフォンやタブレットでいつでも読めますし、場所を取ることもありません。
持っている本を電子化したい人におすすめです。
自炊代行のメリットは?
自炊代行サービスを利用するメリットは何か見ていきましょう。
自分で自炊する手間が省ける
自炊は自分でやることもできますが、背表紙を裁断して1枚ずつスキャンする必要があるので、手間と時間がかかります。
自炊代行サービスを利用することで、その手間と時間をかけずに電子化できます。
高品質な電子化ができる
自分で自炊をすると、斜めになったり解像度が悪かったりと、1枚1枚の品質に差が出てしまいます。
やったことがない作業なので、当たり前ですよね。
しかし、代行サービスでは自炊のプロが電子化してくれるため、解像度や傾き補正、明るさなどさまざまな要素が高品質になります。
一番読みやすい状態に仕上げてくれるので、安心して依頼できます。
スキャナーを購入しなくていい
自炊のために、スキャナーや裁断機を購入するのはもったいないですよね。
自炊する本が少なく、他にスキャナーを使う予定がなければなおさら買うのは嫌なはず。
家にスキャナーがない場合は、代行サービスを利用した方が無駄な買い物をしなくて済みます。
集荷に来てくれる
自炊代行サービスでは、集荷に来てくれるところがほとんどです。
書籍が多い場合も、段ボールにまとめて待っているだけでいいので、依頼のハードルが低いです。
このように、自炊代行サービスを利用するメリットはたくさんあります。
持っている書籍の数を減らしたい、電子化して持ち運びたいと思っている方は、ぜひ一度利用してみてください♪
違法じゃないの?
「自炊は違法ではないのか」という問題があります。
自炊は、書籍を電子データとして再製する行為なので「複製」にあたり、著作者の許可が必要になります。
しかし、個人で自炊をした場合は、個人が利用するためという狭い範囲に絞られているため、著作権法違反にはなりません。
ただし、無断でアップロードしたり他人に売ったりすることはNGであり、自炊代行サービスもこれに該当します。
そのため、自炊代行サービスを利用する場合は、作者に許可を取っている業者かどうか確認してください。
自炊代行が無断で行われていた場合、依頼した人も加害者となるため、慎重に選ぶようにしてください。
自炊代行サービスを選ぶポイント
代行サービスはいくつかあるので、選ぶポイントを確認してリスクを減らしましょう。
著作権への対応が明記されているか
上記でもお伝えしたとおり、作者に許可を取っていない業者に依頼してしまうと裁判沙汰になる恐れがあります。
「作者に許可を得てから自炊代行を引き受けます」や「自炊拒否をしている作者の書籍はスキャンしません」など、しっかり著作権に対する対応をしている記載があるか確認してください。
無料オプションが多いか
悪質な業者は、通常無料のサービスでお金を取ろうとします。
細かな部分で追加料金を出してしまうと、無駄に高いお金を払う羽目になります。
無料オプションが多い業者を選べるように、しっかり比較しましょう。
実績があるか
実績が多く口コミの評価がいい業者が信頼できます。
口コミを鵜呑みにするのはよくありませんが、実績が多い方が技術力も高いので、依頼前に口コミを確認しましょう。
セキュリティ対策をしっかりしているか
電子化するとウイルス感染や情報漏洩などの恐れが出てくるので、セキュリティ対策を徹底している業者かどうかも重要です。
アクセス制限やバックアップ体制などを確認しましょう。
アフターフォロー
自炊代行が完了したらそこで終了ではなく、その後のトラブルに備えてアフターフォロー体制があるところがおすすめです。
万が一情報漏洩などしてしまった時に保証してくれる業者の方が、安心して依頼できます。
自炊代行サービスを利用する際の注意点
自炊には裁断が必要
自炊を自分でやる場合も業者に依頼する場合も、基本は本の裁断が必要になります。
背表紙を切って1ページずつ別にするため、それが嫌な場合自炊はおすすめできません。
原本が返却されない場合がある
自炊代行を依頼した場合、裁断した本は返却されない場合があります。
そのため、書籍として大事にしている本は自炊代行に出さない方がいいです。
返却してくれるところもありますが、送料はお客様負担で、高額になる可能性があります。
自炊を依頼する前に、その点をしっかり確認しておきましょう。
作者によっては自炊代行ができない
自炊による電子化を拒否している作者も一定数います。
その場合は、自炊代行サービスで電子化できません。
自分で自炊する分には違法にならないので、どうしても電子化したい場合は自分で行いましょう。
自分で自炊する方法はこちらから確認できます。

おすすめの自炊代行サービス3選!
では、おすすめの自炊代行サービスを3つ紹介します。
ぜひ参考にしてください。
未来BOOK
みらいBOOKは、低価格&高品質な自炊代行サービスです。
どんなに分厚い本でも、ページ数制限なしで一冊88円~という低価格で依頼できます。
依頼する冊数が少なくても、高品質な自炊を行います。
さらに、他社では断られることも多い写真集や雑誌、付録も電子化に対応しています!
自社内に大型スキャナーがあるため、表紙もまるごとスキャンできるのです。
著作権についても、顧問弁護士監修の元徹底した運用を行っています。
スキャンを拒否している作者を逐一把握し、その作品は自炊代行を行わないように細心の注意を払っています。
未来BOOKでは、安心して低価格・高品質な自炊を行ってもらえるのが特徴です。
価格
- 普通サイズ(~22㎝):1冊88円~
- 大判サイズ(~42㎝):1冊294円~
- 集荷サービスの送料(30kgまで):全国一律1300円(税込)
https://www.miraibook.com/lp/book/?f=3afnpg
スキャンピー
お客様累計20万人以上、70校以上の学校からの依頼実績がある、信頼度の高い自炊代行サービス業者です。
キヤノンの最高級業務用スキャナーと独自の画像補正システムの利用により、低価格でありながら高品質な電子化を実現しています。
こちらも、A3サイズまで一冊88円~という低価格で依頼を受け付けています。
この中には、表示カバーとファイル名変更の料金が含まれているため、他社よりお得に自炊できます。
また、バリューパックといって「ページ無制限」「フルカラー」「OCR処理」「ファイル名変更」すべて含んで一冊231円のお得なパックもあるので、希望に合わせてカスタムできるのも特徴です。
さらに、折り込みページや小冊子、付録も無料でスキャンしてくれます。
一冊から即日受付が可能で、土日祝も毎日営業しているので、急遽書籍を電子化したい、急いでいるという場合におすすめです。
価格
- 300ページまで:1冊88円~
- 301ページ以上:1冊160円
- 表紙カバー込み+ファイル名変更込み
- ※基本料金ではグレースキャンとなります。
- バリューパック:1冊231円
※10冊からの受付となります。
- 集荷料金:1冊55円
- 100冊に満たなかった分の料金をいただきます。
- 例)80冊の集荷の場合
- 100―80=20冊
- 55×20=1100
- 集荷料金1100円をいただきます。
スキャンブリッジ
スキャンブリッジは、企業向けの自炊代行サービス業者です。
一般企業から官公庁、教育機関、医療機関など幅広い業界に依頼されている実績があります。
自炊だけでなく、文書の梱包代行もしてくれるので、梱包に時間をかける必要がなく通常業務に専念できます。
出張スキャニングというサービスもあり、機材を持ち込んでお客様先でスキャンを行うため、持ち出しできない文書も安全に電子化できます。
契約書・納品書・完成図書・大判図面・紙カルテ・インボイス・出勤簿など、幅広い書類を電子化できるため、今まで紙で管理していて、煩雑になっていた書類を一度に電子化できます。
セキュリティ対策は気になる部分だと思いますが、情報セキュリティISO27001、ISMS認証を取得し、国際スタンダードに準拠しているので、安心安全に電子化できます。
白黒スキャンであれば、1ページ5円という低価格で電子化できます。
少しお値段が高くなりますが、断裁できない書類の自炊も行っています。
今までため込んできた書類を一気に電子化したい、機密文書の電子化をお願いしたいなどの要望があれば、スキャンブリッジがおすすめです。
価格
- サイズが一定、白黒:1ページ5円
- サイズが異なる、カラー:1ページ7円
- 裁断ができない冊子:1ページ12円
- シート状の図面:1ページ150円
- 製本された図面を裁断せずに電子化:1ページ300円
まとめ
書籍の自炊は、代行サービスを使うことで楽に電子化できます。
しっかりポイントと注意点を確認して、リスクなしで自炊代行を依頼しましょう!
1冊からでも安くできるので、気になる方は一度使ってみてください。
コメント