ウェブで22卒の就活を検索すると、「22卒 就活 やばい」というキーワードが一番に出てきます。
こんな単語を見たら、22卒就活生はかなり不安になってしまうのではないでしょうか。
しかし実際のところ、コロナの影響で経済は悪化し、以前言われていた「売り手市場」ではなくなってしまいました。
そんな社会状況のなかで、就活生はどのように動いていけばいいのでしょうか。
22卒の就活がやばいと言われている現状を踏まえ、就活で勝つ方法を伝授したいと思います!
「22卒の就活がやばい」と言われる理由
そもそも、22卒の就活はなぜヤバいと言われているのでしょうか。
その原因と思われるものを見ていきましょう。
採用枠の激減
コロナの影響で業績が悪化してしまった会社も多く、新卒の採用枠自体が減ってしまっています。
ANAは21年度の新卒採用を中止、HISでは22年度の新卒採用を見送るなど、打撃の大きかった航空業界や旅行業界はその動きが顕著です。
オンライン化により倍率が上がっている
以前は、インターンに参加する際、インターンを開催している地域の近くに住んでいる人が有利で、地方の学生が参加することはあまりありませんでした。
しかし、コロナによりインターンもオンラインで行われるようになったため、地方の学生でも距離を気にせず参加できるようになりました。
地方の学生にとってはメリットが大きい反面、インターンに参加する学生の人数がかなり増加するため、倍率が高くなって内定取得確率も大幅に下がってしまっているのです。
21卒の就活浪人生が多くいる
2020年に就活を始めた学生は、コロナ真最中での就活となってしまい、かなり厳しい状況での就職活動になっていたと思います。
そんな中で内定をもらえず就活浪人となった人は2020年以前よりも多いことは容易に想像できますよね。
21卒の就活浪人生もエントリーを行うので、倍率がさらに高まることが予想できます。
つまり、22卒はライバルが多く、のんびりしていたらあっという間に内定枠が無くなってしまう状況にいるのです。
内定率は前年より上がっているが…
株式会社ディスコの調査によると、22卒の内定率は5月1日時点で58.4%らしいです。
21卒の5月の内定率は50.2%だったので、8%ほど増えていることが分かります。
これを見ると、「なんだ内定率高いじゃん。まだコロナ中だけど意外と余裕?」と思われるかもしれません。
しかし、内定率が高まった理由は、22卒の就活が早期に動き出しているからです。
内定が決まりやすくなっているわけではなく、多くの就活生が危機感を感じて早めに動いて内定を獲得しているだけなのです。
ディスコによるさらなる調査では、就職先を決定した学生はいまだ23.4%と、内定率に比べてかなり低いです。
多くの学生が、本命の企業に受かったわけではなく手持ちの内定を増やそうとした結果、内定率が上昇しているのが現状です。
この内定率を聞いて余裕を持つのではなく、「数に限りのある内定枠がどんどん埋まってしまっている!!」
と危機感をもたなければならないのです…!
22卒として覚悟すべきこと
このように、22卒は売り手市場のように入る企業を選べる状況にありません。
去年よりも内定率が上がっているとはいえ、コロナの影響で採用枠が減っていることは事実です。
22卒の就活生が理解してかなければいけないことは主に3つあります。
早め早めに動き出す必要アリ
上記でも話した通り、就活のスタートが早期化しています。
やはり多くの学生がこの状況に不安を覚え、一つでも多くの内定を獲得するために早めに動き出しています。
そのため、出遅れてしまうと興味のあった企業の応募枠があっという間に埋まってしまうなんてこともあり得るでしょう。
周りの動きに合わせて早めの行動をとることをおススメします。
受けたい企業が受けられない可能性
コロナの影響が顕著な業界では、新卒を募集していない企業も多くあります。
そのため、業界の現状を調べずに決めてしまうと、いざ応募しようとしたらほとんどの企業が募集していなかった。なんてことになりかねません。
そうなると、また一から別の業界について調べ、行きたい企業を調べなおすことになり、早期化している就活に出遅れてしまいます。
行きたい業界・企業を決める際は、どの業界の売上や現状、募集をしているかを先に調べましょう。
旅行業界やホテル業界・飲食業界・航空業界などはコロナの影響が顕著なため、応募する際は下調べが重要になります。
想像しているより多くの企業に応募しなければいけない
採用数が減少していることからも分かるように、内定倍率は高くなっています。
そのため、エントリー数が少ないと内定をもらえるチャンスも少なくなり、結果的に自分の首を絞めてしまいます。
業界を絞るのはやりたいことが明確化していて良いと思いますが、1つの業界にこだわりすぎると応募可能数も減ってしまうので危険です。
少しでも興味のある業界をいくつかピックアップし、そちらにもエントリーしておきましょう。
参考として、21卒5月1日時点での平均エントリー数は26.9社※です。
20卒の平均エントリー数は27.2社なので、比較的少ない数字です。
この数字を目安に、どのくらいエントリーするかを考えてみてください。
周りの友達に何社くらいエントリーするつもりか聞くのも参考になると思いますし、周りが就活状況を知るとモチベーションアップにも繋がるのでおすすめです♪
※株式会社ディスコによる調査結果
就活に勝つためにやるべき行動とは
そんな倍率が高くライバルの多い就活の中で内定を勝ち取るには、どのような行動が求められるのでしょうか。
Web面接に慣れておく→環境を整える
今や、web面接は一般的になってきています。
そのため、今までの面接とは違うweb面接に慣れておくのがいいでしょう。
Web面接で注意すべきなのは以下の点です。
- 面接開始の10分前には画面前にスタンバイする
- 身だしなみを整える
- はきはきと受け答えをする
- 目線はカメラを見る
- 背景に生活感を出さないようにする
- 実家の場合、家族にweb面接をしていることを伝えておく
上記の点は必ず押さえておきましょう。
背景に関しては、なるべく何も映らない壁を後ろに持ってくるようにしてください。
背景が審査ポイントになるわけではありませんが、背景に生活感がある(洗濯物が見えるなど)と、マナーがないと思われてしまいます。
また、web面接中に親が入ってきたり、物音がすると面接官もご自身も集中できなくなってしまいます。
満足のいく面接にするためには、周りの環境にも気を使い、1人になれる静かな場所で行いましょう。
明確な行動スケジュールを立てる
画像出典元:duda「2020卒の就活スケジュール」
就活において、行動スケジュールは大事です。
何月に自己分析をして何月から業界分析を初め、自分の気になっている企業は何月からエントリー開始なのかを今から把握しておきましょう。
気になっている企業がすでにある場合、エントリー開始日から逆算してやることを決めていくのもいいと思います。
自分がやるべきことを可視化すると、頭がスッキリしてやる気が出てきますよ!
自己分析を徹底する
自己分析を行うことで、自分がどんな職業が向いているか、どんな職業に就きたいと思ってるかが明確化します。
自己分析は結構時間がかかりますが、自分が得意なことや好きなことは何か改めて考える機会であり、自分の能力を生かせる職業を知るきっかけにもなるので、ぜひ楽しみながら行ってください。
尚、前述した通り分析するのに時間がかかるので、早めに行うのをおすすめします。
就活軸を決め、それにあった業界・企業をピックアップしておく
「就活の軸」という言葉を聞いたことがあると思います。
就活の軸は、あなたがどのような特徴を持つ仕事・企業に就きたいのかを考える際の基準のことです。
就活の軸を決めておくと、企業が選びやすくなったりエントリーシートや面接での受け子答えに一貫性がうまれ、好感を持たれやすいです。
就活の軸の例としては、
- 社会貢献ができる仕事がしたい
- 人に喜びを与えたい
- 人々に笑顔を与えたい
- 自分のスキルを活かしたい
などです。
これは、自己分析を行うことで明確になるものなので、やはり自己分析は就活に欠かせません。
就活の軸が決まったら、それに当てはまる業界や企業をピックアップして詳しく調べておきましょう。
エントリー開始までにそれができれば、エントリーシートをより魅力のあるものにすることができますよ!
積極的に応募する
現状を不安視している学生は多く、1人当たりのエントリー数も増加しています。
そのため、エントリー数は周りに合わせて増やしておいた方がいいです。
内定を1つでももらえれば心に余裕ができて、就活ももっと気合が入るでしょう。
採用数が減っている分、内定に繋げられる母数を増やしておくと後で後悔しなくて済むでしょう。
就活サイトやエージェントに登録する
就活サイトやエージェントを利用しましょう。
就活サイトでは、登録ユーザーの興味関心のある分野を扱っている企業を表示してくれて就職先が探しやすくなっています。
また、スカウト機能もあり、企業側からスカウトされることもあるので、登録しておくとメリットが多いのです。
就活エージェントの最大のメリットは、無料で就職の相談に乗ってくれることです。
さらに、面談で学生の希望や興味のある企業・給料面など細かくヒアリングしてくれて、それに合いそうな企業を紹介してくれます。
エージェントさんが企業に学生をPRしてくれるため、書類通過や面接がスムーズに進むことが多いです。
それに、エージェントさんがいい相談相手になってくれるため、就活で不安がいっぱいな学生にとっては相談に乗ってくれる相手がいることが大事です。
面接の練習や、エントリーシートの添削をしてくれるところもあるので、学生は絶対に使うべきです!
インターンシップに参加する
インターンシップとは、企業の中で実際に働いたり訪問する職業体験のことです。
実際に仕事現場を見ることで入社後のギャップを無くせる上に、会社の本当の雰囲気を知れるので、自分が楽しく働けるか見極めることができます。
インターンシップに参加すると、マナーや礼儀が身に付いたり、社会人になる心構えがついて就活に有利に働きます。
また、インターンシップから内定をもらえることもあるのでメリットが大きいです。
22卒の内定率が高いのもインターンシップから内定に繋がったという人が多くいたからのようです。
尚、インターンシップは1日のみのものから数か月・数年の間勤め続ける長期のものまであります。
その中で内定に繋がるのは、長期のインターンシップのようです。
このように、社会人として他より一歩リードできる上に内定獲得の可能性が高いインターンシップは、参加しなきゃ損です!
合同会社説明会に参加する
合同説明会は、今まで知らなかった業界や企業を知ることができるので、参加するのをおすすめします。
今は合同説明会もオンラインで行われているところが多いようですが、少人数制のオンライン合同説明会であれば参加企業全ての説明を聴けますし、チャットで気軽に質問もできて参加企業のことをより知ることができるでしょう。
しかし、マイナビが主催している説明会イベントのように大きな会場で行うものは、様々な企業が参加するため知らない企業の発見も多く、視野が広げられると思います。
時間があれば、どちらも参加してみてください。
就活難を乗り越えよう!
以前のように売り手市場ではなくなってしまった就活ですが、希望がないわけではありません。
様々な働き方の選択肢があるので、焦って決めるのは良くないと思います。
せっかく就職できても、自分に合わなくてすぐに退職してしまったらもったいないです。
自己分析をしっかりと行い、自分の能力と興味に合った就職先を探してください。
これからの就活生を応援しています。
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