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接種前に確認!ファイザーとモデルナの違いは?効果・副反応など

日本でのコロナワクチン接種率は、接種可能年齢が12歳以上に引き下げられてから少しずつ増加しています。

しかし、やっと1回目の接種率が60%程になったくらいで、まだまだワクチンの重要性が浸透していないように思います。

 

そこで、まだ打っていない人、これから2回目を打つ人のためにファイザーとモデルナの違いを解説していこうと思います。

 

どのような違いがあるのか知ることで、しっかり知識をもってワクチンを打つことができるので安心できますよね。

比較の前に、ワクチンを打つメリットを知っておきましょう!

 

ワクチンを打つメリット

メリット 画像

ワクチンを打つメリットは、主に

  • 感染を防ぐ
  • 重症化を防ぐ
  • 後遺症のリスクを下げる
  • 感染拡大を防ぐ
  • 医療機関への負担を防ぐ

 

の5つがあります。

感染を防ぐ

これを目的にワクチン接種を行う人が多いと思いますが、コロナウイルスに感染しにくくなります。

ワクチンは副反応が辛いと言われていますが、コロナウイルスに感染する方がよっぽど症状が重く辛いそうです。

 

コロナウイルスが発症する確率を下げることができるなら、ワクチンを打った方が安心して生活できていいですよね。

 

重症化を防ぐ

コロナウイルスで怖いのが重症化ですよね。

若い人は重症化しにくいと言われていますが、新種のデルタ株は若い人でも重症化しやすいという報告があるそうです。

 

今提供しているワクチンは変異種によって変動があるものの、ちゃんと有効性があります。

ワクチンを打つことで、今後出てくる変異種の発症も抑えることができるでしょう。

 

後遺症のリスクを下げる

発症時の症状は軽くても、咳がずっと続いたり倦怠感が無くならなかったり、味覚障害が残る人もいるそうです。

そのような後遺症が出てしまうと、日常生活に支障が出てしまうでしょう。

 

ワクチンを打っておけば発症を抑えられるだけでなく、もし発症してしまっても後遺症に悩むリスクを抑えることができます。

また、イギリスでワクチンを打ったら後遺症が軽減したという報告もあるようで、ワクチンの広い可能性を感じることができます。

 

感染拡大を防ぐ

ワクチンを打つことで、自分が感染し周りに移してしまうリスクを減らすことができます。

12歳以下の子供はワクチンを打つことができないため、自分が打つことで間接的にその子供たちを守ることに繋がるのです。

 

医療機関への負担を防ぐ

コロナウイルスによる死因の一つに、「医療機関のひっ迫」が挙げられます。

特に受け入れ可能な病院の少ない地方は、クラスターが出てしまうとすぐにパンクしてしまうことでしょう。

 

重症患者だけでなく他の理由で危険な状態にある人をすぐに搬送・治療できるように、重症化しにくい若い世代も積極的にワクチンを打つ必要があるのです。

 

ファイザーとモデルナの違いを解説!

現在日本では、ファイザー・モデルナ・アストラゼネカの3種類のワクチンが接種可能になっています。

 

しかし、アストラゼネカは40歳未満には接種しないという条件で公的予防接種になっているので、今回は一番多くの人に接種されているファイザーとモデルナの違いを紹介していこうと思います。

 

【接種可能年齢】

ファイザー・モデルナともに12歳以上です。

 

【成分】

ファイザー・モデルナともにmRNAワクチンです。

 

このワクチンでは、コロナウイルスの表面にあるスパイスタンパク質(ウイルスが人の細胞へ侵入するために必要なたんぱく質)を攻撃するための抗体を作り出してくれます。

 

スパイスたんぱく質の設計図を含むコロナウイルスのmRNAを脂質の膜で包んだ製剤を注射することで、人の体内にコロナウイルスのmRNAが取り込まれ、設計図を基にスパイスたんぱく質を生成します。

スパイスたんぱく質が体内で生成されると、免疫反応が活発化し抗体が作られます。

 

これにより、万が一コロナウイルスが体内に入ってきても瞬時に攻撃することができるので発症や重症化を抑えられるのです。

 

尚、取り込まれたmRNAは体内で分解され人の細胞に取り込まれることはありません!

デマ情報に惑わされないようにしてください。

 

【接種間隔】

 

ファイザーモデルナ
1回目から3週間あける1回目から4週間あける

 

【効果】

 

ファイザーモデルナ
発症予防効果95%94.1%
感染リスク約90%減約90%減
十分な免疫ができる期間およそ7日以降およそ14日以降
デルタ株の予防効果42%76%

※アメリカでの調査結果

 

【副反応】

 

ファイザーモデルナ
接種後の腫れ2,3日は腫れる2,3日腫れる

時間が経って再び腫れる可能性アリ

確認されている副反応接種部位の痛み・頭痛・疲労・筋肉痛・関節痛・悪寒・下痢・発熱・接種部位の腫れ・吐き気・嘔吐接種部位の痛み・疲労・頭痛・筋肉痛・関節痛・悪寒・吐き気/嘔吐・リンパ節症・発熱・接種部位の腫れ・発赤/紅斑
アナフィラキシー(100万件あたり)4.7件2.5件

 

ファイザーモデルナ
1回目2回目1回目2回目
疼くような痛み92.6%89.5%86.5%88.2%
倦怠感23.2%68.9%26.8%83.9%
頭痛21.4%53.1%17.4%67.6%
かゆみ8%11.9%5.3%13.7%
発熱(38℃以上)0.9%21.3%2.1%61.9%

出典元:厚生労働省

 

みんなの疑問に答えてみた

Q&A

なぜ2回目の副反応が強くなる?

1回目のワクチンの効果を高めて持続させるために体が反応するからです。

 

1回目にコロナウイルスのスパイスたんぱく質が作られると、抗体も作られます。

2回目で同じスパイスたんぱく質が作られると、既に抗体があるため1回目より強い免疫反応が起こるのです。

それにより、2回目の方が副反応が強く出やすいのです。

 

なぜモデルナの方が副反応が強い?

日本人はモデルナでの副反応が強くでやすいようです。

なぜモデルナの副反応が日本人に出やすいのか、専門家でも原因が分かっていないようです。

 

愛知県がんセンター病院で働く伊東医師によると、「ワクチンによって成分が違うので、副反応に差が出るのは当たり前。他のワクチンよりも免疫反応が活発に働くため、副反応が出やすいのではないか」ということです。

 

アストラゼネカはなぜ40歳以下は打てないの?

アストラゼネカは、極めて稀に血栓が生じるリスクがあるとされており、それが若い世代に起こりやすいという報告を受け、アストラゼネカは40歳以下には接種しないことが決まっています。

 

2回目を打つ前に準備するべきものは?

2回目は副反応が強く出て高熱が出る可能性もあるので、

  • 解熱剤(カロナール・イブ等)
  • ミネラルウォーター/ポカリ
  • 簡単に食べられるもの(パン・お握り・スープなど)
  • 冷えピタ

 

などを、寝室の手の届く範囲に置いておくといいでしょう。

 

ワクチンで不妊になるって本当?

ワクチンで不妊になるという科学的根拠はありません。

妊娠しにくくなるという根拠もありません。

 

ワクチン接種後に気を付けることは?

接種当日は、接種部位を強くこすったり、激しい運動をするのはやめましょう。

接種から1時間程経てば入浴しても平気なようです。

飲酒も少量であれば平気なようですが、万が一を考える場合は、接種当日は控えた方がいいでしょう。

 

女性の方が副反応が起きやすいのはなぜ?

女性ホルモンの働きにより、女性は免疫反応強くでる傾向にあるようです。

コロナウイルスのような体内の免疫反応を利用して免疫をつけようとするワクチンにおいて、副反応が起きやすい原因にもなっているそうです。

 

新たに開発されたヤンセンワクチンとは?

アメリカの製薬会社であるジョンソン エンド ジョンソンが開発したウイルスベータワクチン。

 

アメリカでは、1度の接種で完了することから広く使われており、18歳以上に筋肉注射での接種が行われています。

日本も、2021年5月末にジョンソン エンド ジョンソンのグループ企業である「ヤンセンファーマ」が厚生労働省に承認の申請を出したため、2022年初頭には供給できると予想できます。

 

デルタ株に効果がある、ファイザー・モデルナよりも免疫持続性があるなど報告されており、今後の接種はヤンセンが主になる可能性も考えられます。

一方で、ギランバレー症候群という神経疾患の発症が高まる可能性があるとの報告もあり、接種のリスクがあることも明かされています。

 

ワクチン特典は何がある?

ワクチン接種証明書を提示することで、割引や特典を受けられるお店や施設が増えています。

 

群馬県では、2回の接種を終えた20~30代の方に自動車や旅行券が当たる抽選を実施しています。

北海道の蕎麦屋「ふでむら」では、証明書の提示で人気の商品が300円引きになります。

 

「ミライザカ」「鳥メロ」などを運営する居酒屋チェーン店のワタミは、2回接種を終えた人に対してドリンク1杯無料提供しています。

「魚民」「白木屋」などを運営するモンテローザでは、2回接種を終えた人に対して最初のドリンクを1杯1円で提供しています。

名古屋にある焼き肉店「三代目 脇彦商店」では、1回目のワクチン接種を終えた人に1000円分、2回目のワクチン接種を終えた人に3000円分をコースから割り引くキャンペーンを実施しています。

 

今後も、ワクチン接種者に対する割引がどんどん増えていくことでしょう。

このように、ワクチン接種者に割引や特典があることで、ワクチンに消極的だった人たちもワクチンを打つきっかけになるのではないでしょうか。

 

まとめ

今回は、打つかまだ迷っている人も多いワクチンについてお話ししました。

この内容を簡単にまとめると

ここがポイント
  • ワクチンを打つことで感染予防・後遺症予防・拡散予防ができる
  • ワクチンの種類は3つだけど、アストラゼネカは40歳以上限定
  • ファイザーとモデルナ、どちらもmRNAワクチンだけど、間隔・効果・副反応に差がある
  • ワクチン接種特典が増えている

 このようになります。

 

もちろん、ワクチン接種は今のところ強制ではないので、この記事を読んでそれでも打ちたくない場合は様子見という選択肢もあります。

しかし、自分が打つことで周りに広げるのを防いだり、ワクチンを打てない年齢の子供たちを守るということを考えて、ワクチンを打つという選択肢を考えてみてください!

 

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