テクノロジーの進化により、世の中はどんどん便利になっていますよね。
今後も新たな技術が開発されて様々な分野で使われれば、人が働かなくてもいい世の中になるかも…!
そして最近は、〇〇テックという言葉をよく聞くと思います。
今回はそのX-Tech(エックステック)について詳しく書いていきます!
- X-Tech(クロステック)とは
- X-Techを支えるデジタルテクノロジー
- いろんなところで活躍中!X-Techの事例
- 金融×テクノロジー:Fintech(フィンテック)
- 農業×テクノロジー:AgriTech(アグリテック)
- 不動産×テクノロジー:PropTech(プロップテック)
- 教育×テクノロジー:EdTech(エドテック)
- 人材×テクノロジー:HRTech(エイチアールテック)
- 小売×テクノロジー:RetailTech(リテールテック)
- マーケティング×テクノロジー:MarTech(マーテック)
- 広告×テクノロジー:AdTech(アドテック)
- ファッション×テクノロジー:FashTech(ファッシュテック)
- 医療×テクノロジー:MedTech(メドテック)
- スポーツ×テクノロジー:SportsTech(スポーツテック)
- 健康×テクノロジー:HealthTech(ヘルステック)
- 環境×テクノロジー:CleanTech(クリーンテック)
- 政治×テクノロジー:GovTech(ガブテック)
- 法律×テクノロジー:LeagalTech(リーガルテック)
- 食料×テクノロジー:FoodTech(フードテック)
- まとめ
X-Tech(クロステック)とは
X-Tech(クロステック)は2015年ごろから見られる動きです。
ITの力を使って、既存企業に今までにない新たな価値や仕組みを提供することを指します。
組み合わせに限りがないので、うまく融合させることができれば今後ずっと残るサービスを生み出すことに繋がるでしょう。
普及の背景
どのような要因により、X-Tech(エックステック)は世の中に浸透していったのでしょうか。
それには世の中の3つの変化が関係しています。
背景1:IT導入におけるコスト低下
IT製品の価格が安くなったりクラウドが普及したことにより、ITをビジネスに取り入れやすくなりました。
そのため、多くの分野でITが取り入れられるようになり、X-Tech(エックステック)が広まる一助になったと言えます。
背景2:スマホの普及によるユーザー接点の獲得
スマートフォンが世界中で普及したことにより、場所や時間を選ばずインターネットにアクセスすることができるようになりました。
そのおかげで、企業がユーザーと接点を持つ機会が増え、アプローチしやすくなりました。
背景3:データ処理能力の上昇
テクノロジーが進歩したことにより、コンピューターの処理能力が上がり複雑な処理も短時間で行えるようになりました。
それにより、様々な分野で応用することが可能になりました。
これから5Gが普及していけばもっと処理能力が上がるので、X-Tech(エックステック)も益々普及していくことでしょう!
X-Techを支えるデジタルテクノロジー
X-Tech(エックステック)を支えているのは、既存のIT技術です。
それぞれのIT技術の特徴や利点を知ることで新しいX-Tech(エックステック)を生み出すことに繋がるので、今どんなIT技術があるのかを知っておくことをおススメします。
IoT
「Internet of Thing」の略で、オフラインのモノ(機械や家具など)とインターネットを繋ぐことをいいます。
IoTを使えば
- 遠隔操作
- 現状把握
- センサーによる検知
- 機械同士の通信
などができるようになります。
エアコンの遠隔操作や工場で異常が発生した際に検知するなど、生活や仕事で幅広く役立ちます。
AI技術
知っている人は多いと思いますが、人工知能です。
人間のように判断や意思決定を行い、データの蓄積による学習もできます。
ICU(集中治療室)の医療機器から得られるデータを蓄積・一元管理し、病気発症のリスクを予測したり、中国では渋滞予測などに使われています。
AIはまだまだ伸びしろのある技術なので、今後もいろんな分野で使われていくでしょう。
ロボティクス
最近見かけることが多くなってきたロボット。
従来は工場での活用など、製造業の効率化・自動化を目的に進化してきましたが、近年では寿司屋や居酒屋など、サービス業でも活用されるようになってきました。
長崎の「ロボット王国」のように、将来的にはディズニーランドなどでも活用される日が来るのではないでしょうか。
ビックデータ
ビックデータは、従来のデータベース管理システムでは記録・保管・解析が難しいほど莫大な量のデータのことです。
今までは管理できずに見過ごされていたデータを記録・保管・解析することで新たな仕組みやシステムを生み出す可能性が高くなると言われています。
ビックデータを利用して、製品の需要予測や防犯カメラによる商品ニーズ分析、ICカードによる交通利用情報や買い物情報の蓄積などが行われています。
ブロックチェーン
ブロックチェーンは、簡単に言うと生まれてから現在までの全ての取引を記録している台帳です。
しかも、インターネットに繋がっていれば世界中どこでも誰でも使うことができるのです。
ビットコインという仮想通貨は聞いたことがあると思いますが、これはブロックチェーンの技術を使って動いています。
ブロックチェーンは日々進化しており、暗号通貨の技術→金融機関への活用→金融機関以外への活用と、活躍の幅を広げていっています。
ビットコイン以外に、契約の自動実行や製品情報の追跡などに使われています。
クラウド技術
クラウド技術は、サーバーやネットワーク、ストレージなどをネットワーク上に仮想化する技術です。
ネットワーク上でデータ管理を行うことで、時間や場所に関係なく必要なデータを閲覧したり管理・共有・保存することができます。
この技術は顧客管理システム・電子署名・ファイル管理システムなど、様々な分野で使われています。
5G
今後益々注目されていく技術です。
- 高速大容量通信
- 低遅延
- 多数同時接続
という3つの大きな技術進歩により、生活をもっと豊かに、作業をもっと効率よくすることができます。
VRの普及や自動運転など、今までの通信環境では成し得なかった製品・サービスが生み出されていくことが期待されています。
5Gについて詳しく知りたい方は、「5Gとは?特徴や事例を紹介」をご覧ください。
いろんなところで活躍中!X-Techの事例
X-Tech(クロステック)は、現在様々な分野に広がっていますが、実際どんな分野でどのように活用されているのでしょう。
ここでは、分野ごとの事例をご紹介していきます♪
金融×テクノロジー:Fintech(フィンテック)
金融サービスと情報技術を結び付けた様々な革新的動きを指します。
- ビットコインなどの仮想通貨
- PayPayなどの決済ペイ
- スマホ保険
など、今やいろんなサービスに使われています。
農業×テクノロジー:AgriTech(アグリテック)
農業と情報技術を掛け合わせ、人手不足などの農業の課題を解決する動き。
- 収穫作業の自動化
- 作物の状態を管理するアプリ
- ドローンによる農薬などの散布
- 農機の自動運転
など、農家の方の負担を減らしてくれるような技術の開発が進められています。
不動産×テクノロジー:PropTech(プロップテック)
不動産ビジネスと情報通信技術を掛け合わせて誕生した新しい不動産サービスへの動きです。
- 不動産マッチングサービス
- 管理業務支援サービス
- VR内見、ホームステージング(室内映像にに小物や家具を好きに置ける)
- 仲介業務支援サービス
など、消費者だけでなく不動産業者にも嬉しいサービスがたくさん登場しています。
教育×テクノロジー:EdTech(エドテック)
教育と情報技術を掛け合わせて教育現場にイノベーションを起こすサービスやビジネスを指します。
- オンライン授業
- 学習管理システム
- 教育SNS(共有事項やお知らせを掲示する)
- VRを使用した教材/カリキュラム
など、今まではアナログに行っていたものをオンライン上で繋いだり管理できるようになりました。
今後、学校の在り方が益々変化していきそうですね…。
人材×テクノロジー:HRTech(エイチアールテック)
人材と情報技術を融合させ、人事業務の効率化と質の向上を目指すサービスを指します。
- 採用/応募管理システム
- 勤怠管理
- 教育や生産性の調査、分析
- 企業アプローチの求人サービス
など、人材に関する管理を簡単にしたり、就職希望者にメリットのあるサービスが生まれています。
小売×テクノロジー:RetailTech(リテールテック)
小売業に情報技術を導入することで、作業の効率化を図るサービスを指します。
- POSシステム(売上データを管理/分析)
- セルフレジ
- バーチャル試着
- 無人店舗(センサーやマイクなどで、どの商品が購入されたかAIが認識する)
など、主に人手不足による顧客満足度の低下を防ぐことに繋がっています。
Amazonの無人店舗は画期的で、手に取ったものをAIが認識しているのでお店を出るだけで決済が完了するようになっているのです。
レジに並ぶという行為がなくなる日も近いでしょう。
マーケティング×テクノロジー:MarTech(マーテック)
マーケティングと情報技術を掛け合わせ、より効果的なビジネスを展開するサービスを指します。
- MA(マーケティングオートメーション)
- データの分析/収集/活用
- CRM(顧客関係管理ツール)
- プロジェクト管理ツール
など、業務効率化に役立つサービスを多く生み出しています。
この分野はこれからももっと増えていくでしょう。
広告×テクノロジー:AdTech(アドテック)
広告とITを掛け合わせた造語で、インターネット広告を広く指します。
- SNS/動画広告
- 検索連動広告
- SEM(検索エンジンマーケティング)
など、インターネットから広告を目にする機会が増えた現代にはピッタリの宣伝方法です。
ファッション×テクノロジー:FashTech(ファッシュテック)
ファッションとITを組み合わせた、インターネットを通してファッション事業の幅を広げるためのサービスを指します。
- バーチャル試着
- ファッションレンタル
- フリマアプリ
- バーチャルスタイリスト(服の組み合わせやアドバイスをしてくれる)
など、以前はオフラインで行っていた部分をオンライン化することで、時間短縮や効率化を叶えています。
医療×テクノロジー:MedTech(メドテック)
医療分野にITを導入することで、医療の幅を広げる取り組みのことを指します。
- 電子カルテ
- 投薬管理サービス
- AIによる病気診断
- 医療相談アプリ
など、お医者さんにも患者にもメリットのある新しい技術が生まれています。
病気の初期段階から発症可能性を測定いてくれれば、病気で亡くなる人もかなり減ることでしょう!
スポーツ×テクノロジー:SportsTech(スポーツテック)
スポーツとIT技術を組み合わせることで、選手や観戦者がよりスポーツを楽しめるように開発されるサービスや製品のことを指します。
- オンライントレーニング
- 選手の肉体分析/管理
- スマートスタジアム(マルチアングル観戦など、新しい観戦の価値を与える)
など、選手の身体管理をITで行ったりスポーツ観戦にITを取り入れることで新しい価値を見出しています。
健康×テクノロジー:HealthTech(ヘルステック)
健康分野に情報技術を取り入れることで、1人1人に合った健康管理を行えるようになるサービスを指します。
MedTechと重なる部分も多いです。
- 電磁版お薬手帳
- 介護支援ロボット
- 体重や睡眠時間の管理
- ウエラブルデバイス(身に着けることで日々のバイタルデータを記録できるもの)
など、高齢化社会の現代には欠かせない技術です。
自分の体を自己管理できる方が安心ですよね。
環境×テクノロジー:CleanTech(クリーンテック)
環境とITを組み合わせ、地球環境問題の解決策となるような技術を指します。
- 電力の利用料を把握しコントロール
- 浄水技術
- 再生可能エネルギー
など、環境問題として挙げられている部分をITの力で解決しようというものです。
政治×テクノロジー:GovTech(ガブテック)
政治とITを組み合わせることで、国民のよりよい生活と業務効率化により国に有益となるサービスを提供することを指しています。
- 行政サービスのオンライン化
- スマートシティ(IT技術を使ったインフラ/施設/運営業務などの最適化、生活の快適性工業を目指すもの)
- 国民IDでの行政サービス利用
など、国民の生活を豊かにし、かつ行政機関で働く従業員の負担を軽減するサービスが増えてきています。
法律×テクノロジー:LeagalTech(リーガルテック)
法律と情報技術を掛け合わせ、法律サービスの利便性向上のために作られるサービスや製品のことを指します。
- 法律相談サイト/アプリ
- 契約書管理サービス
- 弁護士検索
- 裁判の判例を記したコンテンツ
など、普段の生活では知ることの少ない法律のことをオンラインで知ることが出来るため、弁護士へ相談することのハードルが下がるようなサービスが増えてきているのです。
食料×テクノロジー:FoodTech(フードテック)
食とITを融合させ、新たなサービスやビジネスを実現させることを指します。
最新技術を活用することで、新しい食品や調理法を開発することにも役立っています。
- 代替肉を使った料理の開発(大豆で作ったハンバーグなど)
- AIによる献立作成アプリ
- 無人レストラン
- 調理ロボット
- 冷蔵庫の中身を把握し自動補充してくれる冷蔵庫
など、主婦の負担を減らすものや食品ロスをなくすサービスが開発されています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、X-Tech(クロステック)という、様々な分野とITを融合させたサービス・製品についてご紹介しました。
自分たちの生活がより豊かになるサービス・製品を知ると楽しくなりませんか?
最新技術を駆使して、今の世の中よりもっと住みやすく、環境にも優しいものがどんどん生み出されるといいですよね。
「もっと最新技術の情報が知りたい!」という方は、5Gの特徴や事例についてをお読みください。
わくわくする未来にもっと近づけますよ♪
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