リースと買取はどちらがいいの?
基礎知識

複合機・コピー機のリースと買取の違いをプロが伝授

複合機・コピー機をリースにした方がいいのか、それとも買取(購入)にした方がいいのか、迷っている方も多いですよね。

「そもそもリースと買取(購入)の違いはなに?」
「リースと買取(購入)のそれぞれのメリットとデメリットを知りたい」

と思っている方もいるでしょう。

 

そこで今回は、複合機・コピー機のリースと買取(購入)の違いから、メリット・デメリット、総合してどちらがいいのかなど、詳しく解説していきます。

これを読めば、自分はリースを利用するべきか、それとも買取(購入)をするべきか、明確になり迷いも消えますよ!

ぜひ読み進めてくださいね。

 

複合機・コピー機のリース契約と買取(購入)ではどちらがいい?

そもそもリースと買取の違いはなんなのか、ここで明確にしておきましょう。

所有権や毎月かかるランニングコストなど、リースと買取の違いは検討する上では必ず覚えておいてほしいところです。

確認していきましょう。

 

リースと買取(購入)の違いを5科目で比較

まずは、複合機・コピー機のリースと買取の簡単な違いを次の表にしました。

 

リース買取
初期費用低い高い
所有権リース会社にあり買取した個人/会社にあり
審査の有無ありなし
ランニングコストリース料+カウンター保守契約料トナー料金・修理費など
計上の方法経費として計上10万円以上で固定資産
減価償却不要必要

※金額による

 

買取は初期導入費として複合機・コピー機代が入ります。

業務用の複合機・コピー機であれば、新品の相場として50万円~150万円程度のものが多いです。

これだけで導入費が高額になってしまうのがわかりますね。

 

ランニングコストとして主にかかるのは、トナー代や壊れた場合の修理費です。

また買取なので、所有権は個人もしくは会社になります。

 

買取に比べてリースは、初期導入費を低く抑えられる分所有権はリース会社にあり、毎月かかるランニングコストもリース料金に加えカウンター保守契約料がプラスされます。

 

☆カウンター保守契約料とは、トナーや壊れた場合の修理費が無料で行う代わりに、利用した枚数に応じて料金が発生する契約をいいます。

カウンター保守契約については、以下の記事で詳しく解説しているので確認しておきましょう。

複合機・コピー機の保守契約とは?カウンター料金も解説
複合機・コピー機をリースすると、リース代とは別に「カウンター保守」の料金が発生します。 「カウンター保守って何?」 「どういったときに発生する料金なの?」 と気になる方もいらっしゃるでしょう。 そこで今回は、複合機・コピー機のリ...

経費の上げ方も違う

同じく会社で使う複合機・コピー機だとしても、リースか買取かによって経費の計上の仕方が異なります。

リースは、複合機・コピー機自体がリース会社のものになり、リース料・カウンター保守契約料などはすべて経費で計上が可能です。

 

しかし、買取の場合は10万円以上で固定資産となるため、購入する複合機・コピー機によっては減価償却をしていく必要があります。

経理上の負担も異なることも覚えておきましょう。

 

複合機・コピー機のリースのメリットとデメリット

ここからは、リースと買取のメリット・デメリットについて注目していきましょう。

 

まずは、リースのメリット・デメリットです。

次の表に簡単にまとめたので、チェックしてみてください。

 

メリットデメリット
  • 初期費用が格安
  • 減価償却の手間が省ける
  • ランニングコストが安い
  • リース会社の動総合産保険がある
  • 新品の複合機・コピー機を利用できる
  • 支払い額が固定
  • 途中で解約すると違約金がかかる
  • トータル支払料金が割高
  • リース料が損金処理になる
  • 導入に審査が必要
  • 所有権がリース会社

 

リースの魅力は、なんといってもかかる費用が明確だという点です。

リースにかかる費用は、毎月決まったリース料と利用分に応じて変動するカウンター保守契約料のみになります。

万が一故障した場合も、修理費などもかからないので急な出費を抑えることが可能です。

 

また、初期費用を抑えることができるため、これから事業を始めたいといった場合や、今まで購入をしていたけどリースに切り替えたいといった場合など、導入しやすいという点はやはり魅力的ですね。

 

ただし、リースなので審査があります。

これから事業を始めようと思っている場合は、やはり不利な傾向にありますし、場合によっては審査に通らないといったケースもあるので覚えておきましょう。

 

 

オフィ助ふきだし

毎日決まったリース料といっても、いくらくらいなのか知っておきたいですよね。

リース相場を知ることは、安く導入することにも繋がります。

ぜひ把握しておきましょう。

 

リースは中途解約ができない?違約金に注意!

リースを利用する場合、3年から5年のリース契約を交わします。

基本的にこのリース期間中は、解約ができないので注意が必要です。

もし、廃業など何らかの理由でリース契約を解除する場合、リース満了までの残りの残債を一括で支払う必要があるので覚えておきましょう。

 

複合機・コピー機の買取(購入)のメリットとデメリット

続いて、複合機・コピー機を買取した場合のメリット・デメリットをご紹介します。

まずは主なメリット・デメリットを次の表にまとめました。

 

メリットデメリット
  • 支払い総額がリースより安い
  • 審査がないためすぐ導入できる
  • 所有権があり手続きなどが楽
  • 優遇税制などの利点がある
  • 欲しい機種を購入できる
  • 初期費用が一括払い
  • 減価償却計算などの事務処理が必要
  • 保守単価が高くランニングコストが高額
  • 故障時の修理費や保険は自己負担

 

買取の場合は、初期費用として複合機・コピー機代を支払う必要があるので、はじめの負担が大きいというデメリットがあります。

しかし、買取すると所有権は会社になるため、売却するのも譲渡するのも自由です。

 

また、ランニングコストである毎月の機種代金(リース代)が必要なく、契約期間といった縛りもありません。

ただ、万が一故障した場合は修理費用がかかりますし、メンテナンスや使ったトナーなどの費用もかかります。

とはいえ、買取であっても販売店を介してカウンター保守契約を交わすことが可能です。

 

修理費やトナー代が心配だという方は、買取をしてカウンター保守契約をするのも選択の一つでしょう。

買取の場合、最終的には処分にかかる費用も発生するので、覚えておいてくださいね。

 

買取(購入)の場合は中古も選べる

買取り(購入)でコピー機・複合機を導入する場合は、新品機器だけでなく中古を選ぶこともできます。

中古を購入すれば、支払総額が安くなるのであまり費用をかけたくない方には良いように思いますよね。

 

しかし、中古は寿命が短くすぐに壊れてしまう可能性があり、買い替えにお金がかかって結局安く済まない場合もあります。

古い機種だと修理用部品の生産が終了していて、修理もできない場合もあります。

 

これらの理由から、会社で頻繁に使う精密機器を中古で購入するのはあまりおすすめできません。

 

複合機・コピー機はリース契約と買取でおすすめしたい人

ここまでのお話からリースと買取では、それぞれ異なるメリット・デメリットがあるということがわかりますよね。

そのため、「自分はリースと買取、結局どちらがいいのかわからない!」といった方もいるのではないでしょうか。

 

そこで、リースと買取のそれぞれ向いている方・向いていない方の特徴を、次の表にまとめてみました。

 

リース買取
向いている人・できるだけ初期費用を抑え、なおかつ経理を

簡単にしたい

・月々固定した金額で利用したい・トナー代や

修理代を気にしたくない

・新品を長期的に使いたい

・所有権は気にしない

・トータルコストを抑えたい

・所有権を持ち、のちに売却

・譲渡できるようにしておきたい

・中古でもいい

向いていない人・この先事業が成功するか、リース会社の審査に通るかわからない

・3年以上利用しない

・大きな金額を出しづらい

・事務処理に負担がある・複合機

・コピー機の処分に困る

・修理にかかるお金が不安

 

リースの場合、毎月の利用頻度が高ければ高いほど、カウンター保守契約料が上がります。

複合機・コピー機をどれくらいの期間利用する予定なのか、使う頻度などといった情報をもとに決めるのがおすすめです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、複合機・コピー機のリースと買取の違いや、特徴、それぞれ向いているケースなど詳しくご紹介しました。

 

リースか買取か、検討するうえで重要なポイントは次の5つです。

ここがポイント
  • リースと買取では、初期導入費用が大きく違う
  • 買取は、初期導入費用は高額だが、トータルコストを抑えることができる
  • 買取は所有権が会社にあるので、売却や処分が自由
  • リースは経費計上できるが、買取はできない
  • リースの契約期間中に解約をすると、残りの期間の残債を支払わなくてはいけない

 

「複合機・コピー機に初期投資するのが難しい」
「契約期間などに縛られたくない」

といった方は、この記事を参考にリース・買取(購入)を検討してみてはいかがでしょうか。

 

検討するのが難しい!といった方は、ぜひオフィ助まで気軽にご相談ください。

疑問の解決から仕事の効率化など、知識豊富なスタッフがあなたのサポートをさせていただきます。

 

 

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